2018年11月16日
籠細工師
1907年9月21日には、籠細工師をしている45歳の男性がアルツハイマーの病院に入院してきました。
彼は40歳から、記憶障害を主とする精神障害が徐々に出はじめ、その後、物品呼称障害、失見当識、高度の記憶障害を伴う痴呆へと発展していきました。
彼は40歳から、記憶障害を主とする精神障害が徐々に出はじめ、その後、物品呼称障害、失見当識、高度の記憶障害を伴う痴呆へと発展していきました。
医師によれば、排尿が我慢できなくなって室内やズボンに失禁したり、「私はもう君たちを養うことができない。一番良いのは、少なくとも君たちが水入らずで暮らせるよう、私が水に飛び込むことだ」とわけのわからないことを言うこともあったそうです。
彼は簡単な計算問題も解くことができませんでした。「2×6は?」「14」。「3×6は?」「また書き取らなきゃ、どうしていいか分からない!」。
「ドイツ皇帝の名前は?」「思い出せない」。「バイエルンの摂政は誰?」「レオポルト(正解はマクシミリアン)」。
患者は、入院した翌年の1908年4月3日に亡くなりました。彼の脳も検査に出され、斑、神経原線維変化などが調べられました。
harutoshura at 17:40│Comments(0)│アルツハイマー考