最後の診察「死」の連絡

2018年10月29日

似ている

日曜日になるとねえちゃの頭に何らかのシグナルが起動するのか、いつも朝早くから電話がかかってきます。

きのうは、朝に加えて昼のお昼寝前、そしていつもの夜の就寝前と3回電話がありました。3回目のときに「いつも思うんだけど、あの若い子、似てるんだわ。ダイエーにアルバイトに来ていたんじゃないかと思うの」と少し興奮気味にいいます。

グループホームのスタッフの一人が、ねえちゃがむかし勤めていたスーパー「ダイエー」でアルバイトをしていた学生さんによく似ているというのです。

ねえちゃは長野店がオープンした1976(昭和51)年にダイエーに入り、その魚売り場で20年ほど働きました。退職して数年たった2000年末に、ダイエー長野店は閉店しています。

もし、ねえちゃといっしょに働いていたとすれば、それから少なくとも20年以上経っていることになります。とすると、仮にそのとき高校生アルバイトだったとしても、少なくとも現在40歳くらい。もはや「若い子」とはいえない年齢になりつつあるはずです。

「その人、40代くらい?」と聞くと、「えっ、そんな年になってるの!」と、ねえちゃはビックリ仰天しています。年月(時間)が経つ、という認識はねえちゃの頭から消えつつあり、あのときのまんまの姿が頭の中に映っているようです。

「気になるんだったら、それとなく聞いてみればいいじゃない。いまさらべつに、恥ずかしがってもしょうがないでしょ……」


harutoshura at 17:11│Comments(0)ねえちゃの近況 

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