2018年10月11日
判断
私たちが何かを判断するとき、記憶を頼りにすることがよくあります。「あのときはこうしたな」と、過去の同じような状況を思い出し、それと現在とを照らし合わせて判断するのです。
ところが認知症になると、現在の状況と似たような過去の記憶を探し出すことができず、たとえば「今日は寒いから暖かいうどんがいい」とか、記憶を頼りに判断することが困難になるそうです。
ですから認知症の人は、いろんなモノの中から「きょうは何を食べよう」と判断することができず、情報が多いことが、役立つどころか、頭の混乱を招くじゃまものでしか無くなってしまうことも少なくありません。
だから、食べるモノややるコトがある程度決まっていて、たいていは「AとBのどっちにする」といった程度の判断でやっていけるグループホームでの生活は、ねえちゃにとって、すごく楽で、安心していられるようです。
harutoshura at 22:31│Comments(0)│アルツハイマー考