2021年05月22日

ワクチン接種

ねえちゃの入院している病院から、「新型コロナワクチン」予防接種についての連絡が来ました。

先月末に、5月に1回目の接種をするので、ということで予診表を送っていたのですが、1回目を「5月12日に接種いたしました。接種後、体調不良はみられておりません」とのこと。

長野市のワクチン接種は、比較的順調に進んでいるようです。2回目の予診票もほぼ同じ内容で、書き込んでさっそく郵送しました。



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2021年04月22日

ワクチンの接種券

ねえちゃの入院している長野市の病院から「ワクチンの接種券」が必要になるが届いているか、という問い合わせが21日にありました。

高齢者からはじまりつつある、新型コロナウイルスワクチンの接種を受けるのに必要なようです。市役所に聞くと、該当者の現住所に保健所からすべて送られているはず、とのこと。

ねえちゃの場合、健康保険や年金関連は東京の私のところへ転送されるように手続きをしてるのですが、保健所からの郵送は、空き家になっているねえちゃの自宅に郵送されたようです。

ふつうのときだったら、ねえちゃの家へ行って郵便受けを見て、ということになりますが、いまや、まん延防止等重点措置から緊急事態宣言へ、という非常時。

市の保健所に事情を話したら、東京の私のところへ再送してくれる、ということになりました。

病院からは「ワクチン、どうしますか?」とも聞かれましたが、それはねえちゃ次第なのではありますが、常に院内感染が懸念される病院で暮らす以上、ねえちゃだけ受けないというわけにはいきません。

そうした事務連絡のついでに、久しぶりにねえちゃと少しだけ電話で話すことが出来ました。「オレ覚えているか?」と聞くと、「そりゃ分かるさ」と元気な答えがかえってきたので、ほっとしました。


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2021年04月17日

穏やかに

ねえちゃの病院から、最近の治療・ケアに関する書類が届きました。

発熱や腹痛等の訴えもなく、リハビリを行い穏やかに過ごしている、とのこと。姉が死んだことについては「知らなかった」と悲しんで落ち込んでも、翌日には元気を取り戻しているそうです。

面会はまだ出来ない状態です。が、近所に住む親族については病院に来て「リモート」による「面会」は可能になった、とのこと。でも、「まん延防止等重点措置」下にある首都圏から行って、というのは難しいようです。

小池都知事が「東京に来ないでほしい」と呼びかけるご時世ですから、「東京から来ないでほしい」というのもまた道理。ねえちゃも安定しているようなので、当面はこれまで通り、遠くから様子を見守っているしかなさそうです。


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2021年03月29日

電話・ネット解約

水道、電気につづいて、ねえちゃの家の固定電話とネットサービスも3月末までで打ち切る手続きをしました。

この1年余り、電話やひかりのスイッチを切っておいたのですが、まったく支障がなかったため、今年度限りでKDDI系のプロバイダーとの契約解除に踏み切りました。

もっと早くにやめておいてもよかったのですが、ねえちゃが長年親しんできた電話番号を捨ててしまうのが最後までしのびなくて・・・・・・。

ですが、いまや認知症が進んで、自分の家の電話番号も頭から抜け落ちてしまっています。それに、携帯電話のほうも、長期の入院で全く使わない状態が続いているのです。

いまや固定電話を持たない人も増えているご時世。経済的なことを考えても、このあたりが潮時かな、と判断しました。これで、ねえちゃの家のライフラインはすべてストップとなりました。


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2021年03月19日

電気代

緊急事態宣言が解除の見込みになったので、きのう、昨年11月以来、久しぶりに長野市のねえちゃの実家を尋ねました。ただ、入院中の病院は依然として面会ができないままの状態です。

家は、これといった異変はありませんでしたが、昨年も不思議に思っていたことではあるのですが、驚いたのは電気の使用量が異様に多いこと。昨年11月に、家の中のブレーカーを落としておいたのに、たとえば、この1月分の電気代は、3,1394円となっています。

この冬は誰も電気を使っていないのに、何でこんなに取られなければならないのか。電力会社に問い合わせても「長野の場合は、凍結防止のため冬は高くなるので、そのためだとは思います」程度の不確かな返事がかえってくるだけでした。

きょう改めて、あれこれ文句をいい、調べてもらうと、凍結防止用に家の中とは別の配電の設備が使われているとのことで、それが稼働しているんと、その設備に不具合が生じている可能性もある、とのことでした。

家のそのあたりの設備がどうなっているのか、認知症が進行したねえちゃに、たとえ聞けたとしてもわかろうはずもありません。いずれにしても、だれも住んでいない家に、電気代だけで月3万円もかかったのでは、貧乏人は破産です。そこで、きょう19日に、電気の契約をひとまず打ち切りました。

それにしても、ねえちゃが住まなくなってから、水道がほとんど使われていない様子を見て「使わなくても基本料が取られてしまうので、水道を止める方法もあります」などと、いろいろアドバイスをしてくれた水道屋さんに対して、だれも居なさそうなのに機械的に3万円以上の請求しても、何とも感じない電気の人は対称的です。

いのちの水を扱う業界と、人類を抹殺しかねない原発頼りの電気の業界の人では、やはり人間への思いやりの置きどころが違っているのでしょうか。


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2021年03月10日

チューブは抜去

2泊3日で他の病院で治療を受けて戻って来たねえちゃの様子が記された、下記のような内容の書類が、病院から送られてきました。胆のう炎の治療のためにつけていたチューブは外すことができるようになり、食事も自力で取れているようですが、同じ事を何回も聞くことが頻繁になり、認知能力が急速に衰えてきているようです。
2月17日、PGBDチューブの入れ替えのため転院。
2月19日、再入院。PTGBDチューブは抜去される。

起居るは「起きれるかな?」と言いながら自力で起き上がり可能です。移乗動作は歩き出そうとするなど危険が見られるため掴まる位置など一つずつ声掛けしゆっくりと行っています。

離床の誘いに対しては受け入れ良く離床できています。作業活動では主に編み物を行い、「これでいいの?」「全然できない」と言いながらも作業をしっかりと進めることができています。

介入の最後には日記を書いていますが、直前に行った作業も忘れてしまうため内容を自分で考えることができず、こちらで提示が必要です。自分の感情や天気については自身で文を考えて書くこともできています。

漢字は忘れているものも多く、職員に聞いたりひらがなで書いたりされています。今後も介入時には書いていくようにしていきます。


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2021年02月27日

祭壇

親戚のかたから、2月18日に行われた、ねえちゃのお姉さんのお葬式に関する映像を送っていただきました。新型コロナウイルスの影響で参列者は限られていたようですが、立派な祭壇です。

知里


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2021年02月19日

姉さまのお葬式

胆のう炎の治療のために装着していたチューブが折れてしまい、急きょ転院したねえちゃ。18日に、X線CTや胃カメラで詳しく調べて、なんとかうまく処置することができました。きょう19日にも、もとの病院に帰ることが出来ると、担当のお医者さんから電話をいただきました。

一方、14日に亡くなったねえちゃの「姉さま」のお葬式が、奇しくも同じ18日にありました。新型コロナ禍のため、参列者は家族や近隣のごく少数で、粛々といとなまれたそうです。

常々「姉さまのお葬式だけは出たい」といっていたねえちゃの願いをかなえられませんでしたが、病気のほうの急場を越えることができて、ひとまずホッとしています。


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2021年02月17日

姉の死と再転院

ねえちゃの、生き残っていた唯一の兄弟である実姉が、14日、脳梗塞で亡くなりました。90代の半ばに差しかかっていたので、大往生といってもいい最期だったようです。

新型コロナ禍のため、お葬式は、18日に村にいる家族らごく少数で営まれるそうです。香典や花輪の代行を、日頃お世話になっているねえちゃのおいにお願いしました。

入院中のねえちゃは、お葬式に出られないだけでなく、胆のう炎のウミを取り除くために挿入していたチューブが折れてしまったとのことで、きょう17日に、治療設備の整ったもといた病院に、急きょ再転院しなくてはならなくなりました。

こういうご時世なので、家族が付き添うこともできません。重なるときには重なるもの。姉の死をどれくらい認知できているか分りませんが、それどころではない慌ただしさが自身をおおっています。


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2021年01月26日

編物やチギリ絵

12月分の入院費の請求書などといっしょに、ねえちゃの手紙が届きました。そこには、次のようにありました。

元気にやってますか。
私は元気にやっています。
平日はリハビリにはげんで居ます。
リハビリでは編物やチギリ絵などをして居ます。
日記もリハビリで書いて居ます。
日記を送ってくれてありがとう。
なかなか会う事が出来なくてさみしいね。
会えるのを楽しみにして居るよ。
それまで元気に頑張ります。

おばあさんより

おばあさん

新しい病院で、安定した日々を送っているようで、ホッとしました。



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2021年01月01日

謹賀新年

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

なんといっても昨年は新型コロナ禍の思うにまかせない年となりました。そして、今年もまたコロナ禍との戦いの1年となることをうかがわせるように、大晦日には、東京の新たな感染者はこれまで最高の1337人にも達しました。

ねえちゃにとっても激動の1年でした。施設では面会中止がつづき、9月に入院、そして病棟でコロナの院内感染に遭遇。施設を退去せざるを得なくなり、しかも病気は完全な回復に至らず11月に、別の病院に移りました。その間、私のほうも転院のときにちょっとだけ顔を見ただけで、ほぼねえちゃの様子を窺うことのできない1年間となってしまいました。

3年くらい留守にしているねえちゃの自宅のお隣りのかたから、昨日、手紙をいただきました。そこには「本当に厳しい環境だと胸が苦しくなるようです」とありました。

ねえちゃの暮しぶりが見えてこないので、このブログで伝えられることも極めて限られてきています。それでも、何らかの役に立てばと、「青木島通信」とタイトルを変えて、まさにタマに、の更新になると思いますが、今年も可能な範囲でつづけていこうと思っています。

ねえちゃにとっても、みなさまがたにとっても、少しでもみのりのある1年となることを願っております。


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2020年12月25日

2021年日記

ねえちゃが転院してちょうど1カ月がたちました。
看護師さんの話では、無難にやっているようです。
クリスマスプレゼントの代わりに、恒例の日記帳を送りました。
ねえちゃは長年、日記をつけて来ましたが、今秋は、入院、院内感染、施設退去、転院とつづき、それどころではなくなってしまいました。
負担になるといけないので今年はどうしようかと迷いましたが、「リハビリとして無理しない程度で書いてみる」ということにしました。

高橋日記



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2020年11月27日

水道

ねえちゃが、自宅を離れてグループホームへ入所。その後、入院、転院して、いまの病院へ入り、2年8カ月が過ぎました。

その間、家族がときどき自宅を訪れていたので、水道はそのままにしてありましたが、コロナ禍で病院の見舞いもできない状態です。

水道

いよいよ水道が凍結しやすい季節を迎えたので、とりあえず12月から来年2月までの3カ月間、水道を止める手続きをしました。

認知症と胆のう炎、それにコロナ禍と重なって、また少し、ねえちゃと自宅との距離は遠ざかったように感じられます。


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2020年11月26日

転院

急性胆のう炎で入院していたねえちゃ。入院して2カ月が過ぎました。チューブを挿入して、胆汁や膿を取り除く治療をつづけてきました。まだ、完全にチューブを抜ける状態ではありませんが、だいぶ状態が安定してきたので、きのう25日に、別の病院に転院しました。グループホームとはちがう、新たな病院生活がはじまります。

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2020年09月22日

胆のう炎

ここ2、3日、ねえちゃはグループホームで「お腹が痛い」と訴え、熱も高めだったそうで、きょうの午後、近くの病院で検査をしてもらったところ、胆のう炎であることが分かりました。当分、入院です。

お医者さんの話では、胆のうの中にかなり大きな胆石ができている、膿がたまって腫れているようで、肝臓など周囲の臓器や組織に影響している可能性もありうるようです。入院は2~3週間程度になるかもしれないとか。

これまで、病院での生活など、ほとんど経験することのなかったねえちゃ。新型コロナ禍でお見舞いはできない状態なので、少し心細いかもしれませんが、人生初体験の入院生活、味わい深いものになってもらいたいものだと思います。


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2020年09月14日

スイカ割り

ねえちゃのグループホームから「8月の生活記録」が届きました。

8月2日は、ねえちゃの84回目の誕生日。今年も、グループホームのみなさんに祝っていただいたようです。

誕生日_0001

コロナ禍ではありますが、ホーム内でちょっとした「夏祭り」も開催されて、スイカ割りなどを楽しんだとか。

誕生日_0002

ねえちゃは「体調不良なく穏やかに」過しています。


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2020年08月14日

ふたたび面会中止

ねえちゃのグループホームから、新型コロナウイルス感染に関し「面会体制を緩和」する旨の通知が届いて2カ月が経ちましたが、再び「面会中止(緊急以外)のお願い」が届きました。

長野でも毎日感染者が出ており、予断を許さない状況であり、引き続き「ウイルスを持ち込まない、持ち込ませない」という方針のもと、三密に気を付け、予防対策を強化していく、とのことでした。

また、来月予定されていた「家族会」も中止、ということになりました。

ちせこ近影

こうした状況をどこまで理解しているかは知りませんが、ねえちゃは毎日、元気に電話をかけてきます。ときどきかけかたを忘れてしまうことはありますが、いまのところ、かけることを忘れることはないようです。


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2020年06月03日

面会体制を緩和

ねえちゃのグループホームから、緊急事態宣言全面解禁に伴い、面会体制を緩和しますという連絡が来ました。ただし、

・必ずマスクを着用する
・面会者の同居家族に体調不良者がいる場合は遠慮する
・受付で検温測定と手指消毒をする
・面会場所は、各自の部屋で
・面会時間は15分程度
・県外在住者は事前に事業者に連絡を

とのことでした。

ぶう

コロナウイルス禍のこと、どれくらい頭のなかに入っているか分かりませんが、ねえちゃは元気。ちょっぴり髪が長くなってきたので、床屋さんに行ける日を楽しみにしているそうです。


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2020年04月03日

面会禁止

ねえちゃの暮らしている長野市のグループホームから「面会禁止」の通知がとどきました。

コロナ

「新型コロナウイルス」の感染患者が長野市内でも発生したこと等を受けて、「ウイルスを持ち込まない。持ち込ませない」という方針のもと、施設における面会を全面的に禁止することになった、とのことです。

面会禁止(終日)になるのは「2020年4月2日(木)から当分の間」だそうです。

私のほうは、これまでも「自粛」してきましたが、いよいよ「禁止」の段階に入りました。


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2020年03月25日

入居料金見直し

ねえちゃのグループホームから、「入居自費料金見直し」という書類が届きました。改定は、今年4月1日から、とのことです。

「この数年の人件費の上昇と物価高騰により、運営に多くの支障が出てきて」いるとのことで、「家賃」「水道光熱費」「食材料費」の値上げをせざるを得なくなったようです。

もちろん値上げになるのは家計的には痛手ですが、ホームのかたたちの日ごろの取り組みや、ねえちゃの安定した暮らしぶりを考えると、致し方ないかなと思います。

これを機に、ねえちゃの自宅の維持費などを検討しなおして、節約できるところは、極力、節約していく必要がありそうです。


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2020年03月20日

善光寺まで

きのう、約1カ月ぶりに長野のねえちゃの家を訪ねました。郵便物やちらしやお知らせなどで、郵便受けがいっぱいになっているかな、と心配しましたが、さほどの量でもありませんでした。

水道料金や電子使用量の通知、お隣の家の外装塗装工事に関わるお願い、大相撲長野場所についての知らせなど。家から、生活感がだいぶ薄れてきています。

今年は暖冬で雪が少なく、水道管が凍結することもありませんでした。特に、ご近所へ迷惑をかけることも無かったようです。

新型コロナ警戒中なので、ねえちゃのグループホームを訪ねることは控えました。代わりに、久々、善光寺を参詣。新型コロナの影響か、ずいぶんと参拝者が少ないように思われました。


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2020年03月13日

鬼さん、ご苦労様

ねえちゃのグループホームから、2月の生活記録が届きました。

2月3日の節分では、恵方巻、いなり寿司作りに参加。いなりの皮を広げて、上手にに酢飯を詰め込むことができたそうです。

お昼寝の時間に鬼が窓の外から脅かしても気づかなかったようですが、部屋に入ると、それと分かって豆まき。「ご苦労様」と、鬼への気遣いもおこたりなかったとか。

28日の往診では、お医者さんに「どこも悪いとこありません。悪いのは頭だけです」。

先生から「100引く3は?」と聞かれると、「93です」。続いて「93引く7は?」「86引く7は?」と次々聞かれたときには、ちゃんと答えられたそうです。


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2020年03月09日

毎晩2回

あいかわらず毎晩、ねえちゃから眠る前に電話がかかって来るのですが、最近は、2回かけてくるのが常となりました。

だいたい午後7時半ごろから8時半ごろまでの間。1回目の後、5分から10分くらい後に2回目がかかって来ます。

2回目のときには、「かけたっけ?」と問うところから話を始めることもしばしばあります。

電話をしたことを、その直後から忘れていってしまうのか、それとも、そもそも脳の記憶機能が稼働しなくなってきているのか?

定かではありませんが、「ごめん。バカんなってしょうもないな!」と、グループホームへ入ってからは2度目をかけて来ても、けっこう明るくサバサバしているのが救いです。


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2020年03月04日

新型コロナウイルス

ねえちゃのグループホームから「新型コロナウイルス感染予防対策についてのお願い」という手紙が届きました。まとめると、面会の際は――

・マスクを持参する(在庫不足のため、マスクの販売は中止)

・玄関で手指消毒(アルコール)をする

・備え付けの体温計で、検温をする

・出入口は職員玄関一カ所に統一する

・面会は各利用者の居室に限る

とのこと。対象期間は3月31日までです。

コロナ

ねえちゃのグループホームでは、昨年はインフルエンザの患者さんが出て少し心配されましたが、今年は社会全体の大々的な感染症警戒も功を奏しているのか、「皆様風邪・インフルエンザ等の心配なく、お元気に過されてい」るとのことです。


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2020年03月01日

水道・電気・電話代

グループホームへ移って2年。空き家状態になっているねえちゃの家の水道を管理している業者さんから、「ほとんど使った形跡がありませんが、止めなくていいですか」という問い合わせがありました。

水道料だけでなく、電気料金、電話代など、使わなくても基本料はかかっていきます。かといって、家族や親せきがときどきは使うので、水道や電気を止めてしまうわけにもいきません。

また、市内に自宅が無いとねえちゃがグループホームに入っていることができないので、「いっそ家を売り払ってしまえ」というわけにもいきません。

この際、ひかり回線付の電話だけでもやめてしまおうか、とも考えましたが、2017年7月に安い業者の「ひかり」に替えてから契約期間の3年がまだ経っていないので、いま止めるとかなりの違約金を取られることも分かりました。

だれかが来てWifi等が必要になるということが無いとはいえません。それに、長年同じ番号で通してきた固定電話が無くなるというのも、ねえちゃにとって寂しいことでしょう。というわけで、少なくとも契約期間が満了となる今夏までは、“ひかり電話”のほうもこのままいくしかないかな、と思っているところです。


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2020年02月26日

感染症対策

ねえちゃのグループホームからきょう、面会の際にはマスクの着用や手洗い、うがいに加えて、検温をお願いすることになったので協力をもとめる電話がありました。

新型コロナウイルスの騒動で、社会全体が感染症に過敏になっている状況下でもあるので、当然の対応かなという気がします。

マスク

ねえちゃの場合、毎晩電話がかかってくるし、とくに会わなければならないというさしせまった用件もないので、さしたる影響はありません。

本人はというと、ホームの中でみんなとふつうに生活できていればゴキゲン。コロナとか、感染症とか、何のことやら、ってな感じです。


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2020年02月23日

テレサ・テン

ねえちゃは寝る前に毎日、電話をかけて来ます。それに加えて、日曜日には、朝にも掛けて来ることがしばしばあります。きょうも、そうでした。

なぜ、朝掛けて来るのが決まって日曜日なのか。以前からずっと不思議なのですが、いまだそのナゾを解く糸口は見つかっていません。

今年に入って、グループホームの入口の向かいにある理髪店で散髪してもらい、先週行ったときにはすっきりしていました。

また、新年祝賀会のカラオケ大会では、テレサ・テンの「つぐない」を上手に歌ったのだとか。以前の引っ込み思案のねえちゃからすると、想像もつかない“進歩”です。

「何か困ったことがないか?」と聞くと、決まって「ない。頭がバカなだけ」と明るくこたえます。

そして、「いやなことも、すぐにみんな忘れられていいなあ」というと、「そっか」と、いかにもうれしそうに返してきます。


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2020年02月14日

「子年」

ねえちゃのグループホームから「1月の生活記録」がとどきました。

1月1日には、新年のしきたりについての話を聞き、みんなで「一月一日」を歌う。

「抱負は」と聞かれてねえちゃは、「1年間健康で過ごしたい」と語っていたそうです。

年賀状が渡されると「この人は甥っ子で、この人は職場の同僚だった人」といった具合に、ちゃんと覚えていて答えたとか。

2日には、書初め。「子年」(ねずみどし)とうまく書けたそうです。

これらのこと、本人はもちろんすっかり忘れていますが、年初め、上々のすべり出しをみせたようです。


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2020年02月13日

今年の目標

グループホームのねえちゃからは、いまも寝る前に毎日必ず電話がかかってきます。このところ、声も明るく、楽しそうです。

今年の目標は、日記に、その日に食べたものの中から1品でいいから「きょうは**を食べた。**だった」と書くこと。ですが、みんなとベチャベチャしゃべって部屋に引き上げて来るとその日に食べたものなど、きれいさっぱり忘れてしまい、今年になってまだ一回もそれが実行できていません。

パソコンを見ていたら、ねえちゃがパソコンに字を打って書いた“日記”に出会いました。考えてみれば、キーボードを打てていた時代があったのです。

たとえば、8年前のきょう、2012年2月13日のところには――

「朝から寒い1日が始まる。雪は降らないが寒い午前中少し太陽が出るが曇ってしまう。
そのまま1日中寒い洗濯物も乾かない。ダスキンの取り換えが珍しく早く来る。自動車を拭き終わった時で調度良かった。なぜか今日は二人で来る、ついでに消毒薬を売りつけられる。インフルエンザが流行っているので仕方ないか、夕方になってますます寒い」

とあります。その日にあったこと、ちゃんと書けていたんだ……。


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2020年02月08日

退会手続

ひとりで暮らしていた2年前までは、毎日とどけてもらっていた生協の「宅食」が、ねえちゃの主食でした。

グループホームへ移ったあとも、何かの都合で自宅に戻って暮らすことになったらまた必要になるかもしれないと、生協に入ったままの状態で、毎回の手数料等を払い続けて来ました。

けれど、最近は、当人はすっかりグループホーム生活に馴染んで、自宅が気にかかるどころか、だいぶ記憶から薄れつつあるようです。

今後、ねえちゃが個人的に生協にお世話になることもないかな、と思い、退会の手続きをすることにしました。

ほかに、留守宅の水道や電気、電話、光回線など、日ごろ使っていない諸々をどうしていくか、この春の検討課題は、いろいろとありそうです。


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2020年02月01日

もうすぐ2年

ねえちゃがグループホームへ入って、もうすぐ丸2年になります。

新しい生活に、いまではすっかり馴染んで、「困っていることない?」と聞いても、決まって「頭がへんなだけで、何にもない」と機嫌よくこたえています。

アルツハイマー病は少しずつ進んできてはいるようですが、カラダのほうはまだまだ元気。みなさんのおかげでホームでの暮らしを満喫しています。

ねえちゃの状態が安定しているのと、私が多忙なため、“休業”に近い状態だったこの家族連絡用のブログですが、今年からも、週1回(月4回)を目標に、ちょこちょこ発信していきたいと考えています。

心機一転、タイトルも変えました。

P1000290

ブログには、ねえちゃが撮影した写真等もときおり載せていけたら、と思っています。きょうは、長野県・下條村にある、いまは誰も住んでいないねえちゃの実家の写真です。

かなりゆっくりとした更新ペースになると思いますが、これからも、たまに覗いていただければ幸いです。


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2019年11月30日

「幸せだ」

しばらく途絶えていた、寝る前に毎日かかって来ていたねえちゃの携帯からの電話が、近ごろ復活しました。

わけのわからないメールがたくさん入ってきたので、グループホームに携帯電話を預かってもらっていたのですが、問題は片付いたようです。

ねえちゃの認知症は少しずつ進んでいるように感じますが、カラダと気持ちはすこぶる元気です。このあいだ「おばあさんは幸せだ」としみじみと言っていたのを聞いて、ホッとしました。

つぎつぎに忘れていけば、くよくよしているヒマはありません。病気との付き合いが長くなって、ねえちゃなりに認知症生活が楽しめるようになって来ているのかな、という気もします。

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2019年10月22日

台風の日記

台風19号の豪雨で流れる千曲川の堤防が決壊し、ねえちゃの住む長野市でも大きな被害が出ました。

22日、久しぶりにねえちゃのグループホームを訪ねました。北陸新幹線はまだ長野より北は不通。東京―長野間も、運行は臨時ダイヤです。

幸いねえちゃの住んでいる辺りに被害はなく、風景はいつもと変わりません。ただ、グループホームの近くを流れる千曲川支流の裾花川の水嵩がいつもに比べて随分と多いな、という印象を受けました。

ねえちゃは、すこぶる元気。「台風どうだったの?」と聞くと、「えっ、長野でも被害があったんだ」と他人事のようです。

でも、台風が来た日の日記には「川中島とかで災がいがあったようだ」といった記述がありました。やはり、みんなで不安な気持ちで過ごした時間が訪れていたようです。


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2019年08月08日

電話の習慣

寝る前に私のところへ毎日、携帯から電話をかけて来るのがねえちゃの日課でした。

けれど、先日、どこからか大量にメールが入るという騒動が起こってからグループホームで携帯電話を預かってもらうようになりました。

夕食が終わってから、係の人がねえちゃに「電話をする?」と声をかけてくれているそうですが、このごろは特に寂しくなることもない様子です。

連絡がなければ、事もなくやっている証拠。寝る前に電話をする習慣は途切れましたが、毎晩の日記のほうはまだ続いています。


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2019年08月07日

霊園管理料

多忙のため、しばらく休みましたが、これからも時間があるときに少しずつ書いていきたいと思います。

ねえちゃのところに、市の霊園の管理料請求書なるものが来ていました。「管理料期限が、本年度満了となりますので、今後3年間分の管理料を納入くださいますように」とのこと。

8年前に亡くなった、ねえちゃの連れ合いがひとり入っているお墓です。

「いずれ、おばあさんもお世話になるんだろう。振り込んでおくから」とねえちゃに言うと、どこまで認識できたか定かでありませんが、頷いていました。

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2019年05月26日

家族会

ねえちゃのグループホームできょう、年に1度の家族会がありました。入ったばかりの昨年につづいて、2回目の参加です。

この冬、インフルエンザの感染者が出たのは、グループホームが出来て10年目で初めての経験だったのだとか。

感染が広がることなく無事終息したのは、スタッフのかたたちの努力の賜物だったと思います。

ボランティアの人たちによる“どじょうすくい”の踊りが披露されたり、ハーモニカに合わせて「信濃の国」をうたったり。盛りあがりました。


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2019年05月17日

いちばんの薬

「いままでみなさんといっしょにおしゃべりしていて、いま部屋に帰ってきたとこ」。

きょうも夜8時少し前にねえちゃから電話がありました。

夜の電話で、そう話し出すときはたいてい、明るく穏やかにしています。

が、部屋で一人になってから寝付けなくなったりすると「おばあさん、ここに居ていいの?」とやや鬱気味の声になって電話をしてきます。

アルツハイマー病は不治の病。少しずつ進行していかざるを得ないのでしょうが、ねえちゃにとって、グループホームでみんなで話しているときが、いちばんの薬、いちばんの幸せのようです。


harutoshura at 23:27|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2019年05月16日

勝率2分7厘

期待を集めていたエーザイと米バイオジェンのアルツハイマー病新薬候補「アデュカヌマブ」の治験も、この3月、突如中止に追い込まれ、頓挫してしまいました。

米国研究製薬工業協会によると、1998年から2017年までに承認された新薬はわずかに四つだけ。失敗した治験の数は146にのぼるのだそうです。

4勝146敗。勝率2分7厘。プロ野球だったらとっくに戦力外通告を受けている、惨憺たる結果です。

アデュカヌマブの初期の治験では、アルツハイマー病と関連があるとされる蛋白、アミロイドベータを脳内から減少させる結果を出し、2016年には英科学誌ネイチャーの表紙を飾りました。

それでも「薬」の誕生、というところまで行きつけなかったのです。

薬に頼らずに、どう病気と共存していくか。模索の時代が、まだまだつづいていくのです。


harutoshura at 16:07|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月15日

ちょっと風邪

グループホームの生活記録によれば、先月26日、お医者さんの往診で「どこも悪いところはないです。頭がパーおばかさんで」と笑っていたねえちゃですが、その直後からちょっと体調を崩したようです。

27日には、風邪をひいたのか、咳込んで鼻声になったのでマスクを着用。自室で食事をとるなどするようになりました。

みぞおちのあたりが痛んだり、といったことはあったようですが、体温や血圧などに異常はなし。ちゃんと管理してもらったおかげで大したことはなく、2、3日で治ったようです。

いつもならみんなといっしょなのに、一人でいると不安になるようで、そういえば、このときの2、3日間は、私のところへひっきりなしに電話がかかって来ていました。


harutoshura at 21:17|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2019年05月14日

ハワイアン

生活記録によると、4月18日の午後には、大正琴のボランティアがグループホームを来訪。

マイクを渡されると、照れながらもちゃんと歌っていたそうです。

さらに20日には、ハワイアン音楽のボランティアがグループホームへ。

黄緑色の首飾りをかけてもらって、ハワイのメロディに合わせてフラダンスを満喫。

最後に、代表して「楽しい時間を本当にありがとうございます」と感激で涙ぐんであいさつしたのだとか。

なにもかも次々、忘れていくねえちゃですが、瞬間、瞬間を心ときめかせて生きているようです。


harutoshura at 15:09|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2019年05月13日

古戦場

4月の生活記録によれば、4月12日には、向かいの理容室へ散髪に。短めにして「サッパリした」とご機嫌だったようです。

18日には、川中島古戦場を希望して、お花見に行っています。

信玄と謙信が対決する像のある川中島古戦場は、ねえちゃの家の近くにあります。

というか、かつて合戦が繰り広げられた一角に家があるといったほうがいいかもしれません。

が、景色などの記憶はあまりよみがえっては来なかったようです。

古戦場はかなり賑わっていたようで、ベビーカーの子どもを見て「可愛いね」。

マクドナルドで買ったカフェオレを、「おいしい」と飲んでいたそうです。


harutoshura at 19:52|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2019年05月12日

麦わら帽子をかぶって

グループホームから、ねえちゃの4月分の生活記録がとどきました。

2日
新元号の会話で盛り上がる。「いい元号だよね」。全体往診があって胸部音OK。先生の問診に「どこも悪いところありません」。

5日
麦わら帽子をかぶって、ベランダで花植え。天気が良かったので少し日焼け。「とても楽しかった」と喜んでいた。

6日
車で買い物に出かける。車中でなんども「嬉しいね~」といってはしゃいでいた。

春がやって来て、活動的になって、ねえちゃも、その瞬間瞬間を、楽しんでいるようです。


harutoshura at 12:58|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2019年05月11日

低出力パルス波超音波

いまだ確かな治療法がないアルツハイマー病ですが、いろんな方法で治療が試みられています。

東北大学では、低出力パルス波超音波(LIPUS)が、マウスのアルツハイマー型認知症モデルで認知機能低下を抑制する可能性があることを見つけ、臨床試験に入っているとか。

超音波は、人間の可聴域を超える周波数(20kHz以上)を持った音波。連続的に音波を発信し続ける連続波に対し、パルス波は断続的に音波を発して照射します。

これを使えば、生体内の機械的振動によって生じる熱の発生を抑えられるため高い強度での照射が可能になります。

同大学の研究グループでは、低出力パルス波超音波を全脳に照射すると、認知機能低下が抑制される可能性があることを2種類の認知症モデルマウスにおいて確認しました。

また、アルツハイマー型認知症の動物モデルでは、アミロイドβの蓄積を著明に減少させていることもわかりました。

そこで、安全性を評価したうえで、患者40人を対象に有効性を確かめる治験治療を開始。治験は3カ月ごとに行い、全観察期間は18カ月だそうです。


harutoshura at 14:36|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月10日

プレセニリン遺伝子群

家族性アルツハイマー病にかかわる第三、第四の遺伝子、「プレセニリン1(PS1)」、「プレセニリン2(PS2)」は、1990年代に相次いで同定されました。

特に14番目の染色体にあるプレセニリン1は、アルツハイマー病の普遍的な原因遺伝子という見方もあります。

仲間の遺伝子がほかに数十種類存在すると推測されています。

こうしたプレセニリン遺伝子群の変異によって、βアミロイド蛋白の代謝異常が起こり、アルツハイマー病が発症すると考えらます。

また、プレセニリン1やプレセニリン2の変異は、この蛋白の蓄積を促して老人斑を形成させるほか、神経細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)にもかかわりがあるようです。


harutoshura at 21:17|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月09日

アポリポ蛋白E4遺伝子

アルツハイマー病の遺伝因子として2番目に突き止められたのは、19番染色体の「アポリポ蛋白E4遺伝子」でした。

きのう見た「βアミロイド蛋白前駆体(APP)遺伝子」の異常は、それがあれば必ずアルツハイマー病になるという意味での原因ですが、こちらは原因というよりも、むしろアルツハイマー病になりやすい危険因子とみることができます。

「アポリポ蛋白E4遺伝子」は、脳で脂質の運搬や組織の修復にかかわっている蛋白で、老人斑や神経原繊維のなかに存在していることがわかっていました。

これをもとに、米国デューク大学の研究者らが、アポリポ蛋白Eのアミノ酸配列が一つずつ異なる多型のうちでE4タイプを作り出す遺伝子をもっていると遅発型の家族性アルツハイマー病になりやすいことを明らかにしたのです。

さらに、大多数のアルツハイマー病患者が含まれる遅発型孤発性アルツハイマー病についても、E4タイプのアポリポ蛋白E遺伝子を二つ持っている人、一つ持つ人、持っていない人では、アルツハイマー病の発病年齢に差があることも見出しました。

つまり、一般のアルツハイマー病でも危険因子であると考えられるわけです。ただし、論文に発表されたデータはサンプルに偏りがあり、より大きな集団による疫学調査では、その危険度はそれほど強いものではないことも分かったそうです。


harutoshura at 14:44|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月08日

APP遺伝子

1980年代からの研究で、家族性アルツハイマー病にかかわる遺伝子には、おおよそ四つのタイプがあり、それぞれ別の染色体上にあることがわかってきました。

その一つが、老人斑の主成分であるβアミロイド蛋白の「前駆体(APP)遺伝子」です。1991年の英国の生化学者ハーディーらの報告などで、「21番染色体」に異常をもつ家族性アルツハイマー病の原因遺伝子が、このAPP遺伝子であることが明らかになったのです。

もともとアルツハイマー病と似た脳の病態を示すダウン症は、この21番染色体が、通常2本のところが3本になるという染色体異常が原因で起こります。

アルツハイマー病の脳の組織には、特徴的な2種類の構造物があります。一つは老人斑、もう一つは神経原線維変化と呼ばれるものです。

このうち老人斑は、アルツハイマー病の脳のほか、ダウン症の脳に多く見られます。そのダウン症の脳の研究から、老人斑と神経原線維変化のうち、老人斑が時間的に早く生じることも分かりました。

そこで、老人斑がアルツハイマー病の原因ではないかという考えが強まり、ならば、主成分であるβアミロイド蛋白のもとになるAPPの遺伝子に異常が起こったに違いない、とハーディたちは考えたのでした。

患者のDNA内の突然変異をしらみつぶしに調べた結果、APPの遺伝子のアミノ酸たった一つの変化が、アルツハイマー病の発症と関係していることが分かったのです。



harutoshura at 20:53|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月07日

原因遺伝子

アルツハイマーは、一度発達した知的機能が、脳へのアミロイドベータ(Aβ)タンパクとタウ(tau)タンパクの蓄積に伴い、ゆっくりと障害されていく病気、と現在ではふつう定義されています。

先天的要因である個々人の遺伝情報と、後天的な環境要因が複雑に絡み合って発症します。そういう意味ではありふれた病ですが、加齢が最大のリスクファクターとなるという大きな特徴があります。

遺伝子については、変異の頻度は低いものの疾患寄与率が極めて高い原因遺伝子や、頻度は高いが疾患寄与率の低い感受性遺伝子など、いろんなものが同定されてきています。

未知の原因遺伝子を発見するための遺伝子解析がしやすい遺伝性アルツハイマー病の患者家系は、日本ではほとんどなく、世界でもごく限られているそうです。

そうした限られた患者家系について、特定の配列の遺伝子を持っていることとアルツハイマー病発病との相関関係を調べる分子レベルの疫学研究が行われて、1980年代から染色体における遺伝子のおおまかな位置が分かるようになったのです。


harutoshura at 15:39|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月06日

スパイダーマン

認知症を患って、家を抜け出して徘徊することはよくあります。が、中国では、アルツハイマー病の高齢女性が、スパイダーマンのように高層マンションの外壁を伝って降りたのだそうです。

先月25日の午前中のこと。四川省成都市大邑県で、高層マンションの14階に住む高齢女性が、外壁の換気用シャフトが設置されている格子をハシゴ代わりにして降りる姿が目撃されたのだとか。

いっしょに暮らす家族は、その日、外出中に家を出ないように鍵をかけていたそうですが、女性はトイレの窓から抜け出してしまいました。

群衆が見守るなか女性が4階に達したところで、幸い、この階の住人が女性を窓から引き寄せてレスキュー隊が到着する前に無事救助されたそうです。

10連休の最終日の夜、いまのところ、こんなアクロバティックなのとは無縁なねえちゃからかかって来た電話は、最近になく穏やかで落ち着いていました。


harutoshura at 22:58|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2019年05月05日

朝と夜

日曜日のきょうはいつものように、日課になっている夜のほかに、朝にもねえちゃから電話がありました。

ゴールデンウィーク中なので、特に日曜日だから、ということもなさそうなのですが。不思議です。

ねえちゃの10連休は、家族や親せきが訪ねてきたり、旬のタケノコが送られてきたり、けっこう忙しかったはずです。

でも、そうした出来事のほとんどは、そしてゴールデンウィークであることも、すぐに頭から消えて行ってしまっています。

「えっ。そうだったの。みんな忘れちまってる。バカになるばっか、どうなっちゃうんだろ」と、夜には落ち込むこともありますが、朝の電話はたいてい清々しく、明るい声をしています。


harutoshura at 12:44|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2019年05月04日

タケノコ?

ねえちゃのグループホームのある長野市街のきょうは、雲ひとつない、五月晴れ。

通りが鮮やかな花々で彩られる恒例の「善光寺花回廊ながの花フェスタ2019」が開かれているそうです。

昨夜、親せきから「ねえちゃのところへタケノコを送ったから」という電話がありました。

でも、きょう、お昼寝の途中で起きのか、午後2時少し過ぎてからかかってきたねえちゃの電話の声は、いまいち浮かない様子でした。

「タケノコとどいた?」。「えっ~、タケノコ。そんなの届いたのかな。とにかく、バカになっちゃって。職員のひとに聞いてみるだね」。


harutoshura at 14:38|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況