アルツハイマー病関連

2016年08月23日

認知症と血圧

街の総合病院の内科の診察日。ねえちゃは無事に血圧の薬をもらってきました。

診察といっても血圧を測ってもらうわけでもないそうです。

胃カメラには激しい拒絶反応を示しましたが、毎日血圧を測るのを日課にしてるねえちゃにとって、薬は無くてはならないもののようです。

最近は、脳血管性の認知症だけでなく、アルツハイマー病の危険性も中年期の高血圧によって高まる可能性が高いことが分かってきたそうです。

ねえちゃにとって、これからは、認知症のほうから高血圧を考え直さなければならなくなってきています。

 



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2016年08月31日

グループホーム

台風の影響で浸水被害を受けた岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」で、9人の高齢者が亡くなりました。

「楽ん楽ん」は、認知症の症状があるお年寄り向けのグループホームで、80代から90代の男女9人が入所していたそうです。

認知症が進んで在宅生活が困難になった高齢者が、職員の見守りや援助を受けて家事などを協力しながら生活していたとか。

木造平屋建てで、広さが270平方メートルほど。居室が9部屋あるほか、建物の中央には利用者が集まる共用スペースもあるそうです。

認知症が進んできていると、お医者さんに指摘されるようになったねえちゃ。

最近は「静かな施設に入りたい」としばしば口にするようになったので、このニュースはさぞショックだったかなと思うと、そうでもなさそうです。

「かわいそうに」と言いながらもどちらかというと、他人事。ホントのところ、「施設」というものをあまり身近なものとは感じていないようです。

「ボケたボケた」と周りには言いながらも「自分は正常だ」という自信が底にはあって、ホンネでは「施設に入るなんて遠い遠い先の話」と本人は思っているようです。


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2016年09月08日

アルツハイマー薬

ねえちゃは、近くの脳神経外科できょうMRI検査を受けました。結果は、やはりアルツハイマー型認知症の対策をしたほうがいいとのことで、さっそく薬を処方してもらいました。

「アリセプト」という、アルツハイマー型認知症などの症状が進行するのを抑えるエーザイが開発した薬です。認知症治療薬の中で最も古くから使用されているようです。

まずは1日1回3mgを1週間服用して副作用の有無などを観察してから、1日1回5mgに増量することなどを検討していくことになりました。

アルツハイマー型認知症では、脳内の神経伝達をつかさどる化学物質の一つ、アセチルコリンが減少していることが知られています。

アリセプトには、このアセチルコリンを分解してしまう酵素を阻害する働きがあり、脳内でのアセチルコリン濃度を高めて神経伝達を活性化するのだそうです。

とはいっても、アルツハイマー病にはまだ根本的な治療法はありません。そんなアルツハイマーと、ねえちゃはどう共生していけるのか。模索は始まったばかりです。


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2016年09月18日

薬の効果

3mgから5mgへとアルツハイマーの薬を増やしたねえちゃ。

決められた量をちゃんと飲めるかどうか心配でしたが、いまのところ毎夕食後、テーブルにくっつけたピルケースの日付通りに飲んでいるようです。

これといった副作用も、認められません。

けれど、薬を飲んだから血圧が下がった、といった薬の効果がわからないのがアルツハイマーの薬です。

良くなることはなくても、なんとなくいままでの状態を保っているな、と思えるようなら薬を飲んでいる意味はあると医師はいいます。

毎日決められた通りに薬を飲むという習慣が続いていれば、薬の一定の効果が出ているといえるのかもしれません。


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2016年09月29日

アルツハイマー

アルツハイマー病は1906年、ドイツの精神医学者アロイス・アルツハイマー(1864-1915)=写真=によって、はじめて報告された病気です。

Alzheimer

それまで認知症はほとんど、梅毒によって起こると考えられていたそうです。ところが、アルツハイマーはアウグステ・データーという嫉妬妄想、記憶力低下など訴える女性患者(初診時51歳)の症例を、新たに学会で発表したのです。

それを機に、初老期に発症して記憶障害や妄想を特徴とする認知症を呈し、病理学的には老人斑や神経原線維変化が認められる病気が、アルツハイマー病と呼ばれるようになりました。

当初、アルツハイマー病は初老期の認知症として老年期の認知症とは区別されていました。しかし、1960年代に臨床病理学的研究が盛んになって、同じものだという結論になったそうです。

アルツハイマーは1912年、ブレスラウ大学精神科の教授に就任しました。しかし1915年、大学へ向かう列車の中で体調を崩し、間もなく心疾患のため亡くなりました。51歳でした。



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2016年09月30日

忘れかた

ねえちゃと同じように、私も、最近は忘れてばかりいます。ちょっと前まで覚えていたはずなのに、思い出せずイライラすることはしょっちゅうです。

でも、たいていの場合は、忘れていることを指摘されたりすると「そうだ、忘れていた」と思い出すことはできます。

しかしアルツハイマー型認知症になると、自分のした体験そのものを記憶していないために、「忘れていた」と思い出すことが出来なくなってしまうようです。

誰かと約束したことも、電話をしたことも、それ自体を忘れてしまっているので、約束をやぶったり、何度も同じことを聞き直したり、といったことが日常的に起こります。

「あした午前中、病院へ行く」と約束して30分もたたないうちに、近所の人と「あした朝から美容院に行く」と、ねえちゃは平然といい出します。

さらには、美容院へ行く時間をすぐに忘れてしまって、「あした何時でしたっけ」と近所の人に3度も聞きにいく始末です。

病気なんだから仕方がないとは思いつつも、気が短い私はそんなたびごとにカッとアタマにきて、ねえちゃと言い合いになります。
 


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2016年10月03日

オートファジー

東京工業大栄誉教授の大隅良典さんが、ノーベル医学生理学賞に輝きました。

最近のノーベル賞は複数での授賞が多いのですが、独創性がより際立っていることをうかがわせる単独授賞というのも驚きでした。

日本人科学者がずいぶんたくさんノーベル賞を受賞するようになりましたが、単独授賞は湯川秀樹さんや利根川進さんくらいだったと思います。

大隅さんは、生物が細胞内でたんぱく質を分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」という現象を、分子レベルで解明しました。

オートファジーの解明が進んでいけば、がんや神経疾患など病気の治療法の開発にもつながるのでは、と期待されています。

たとえば、膵臓がんには、遺伝子の異常でオートファジーが過剰に働くことで発症するケースがあることがわかっているとか。

また、ねえちゃが関係するアルツハイマー病は、神経細胞内に異常なたんぱく質が蓄積することによって起こることが知られています。

オートファジーのシステムがさらに詳しく解明されていけば、将来、こうしたたんぱく質の蓄積を防ぐ新たな治療法が生まれるかもしれません。
 


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2016年10月28日

交通事故

きょうの朝、横浜市で、軽乗用車に追突した軽トラックが登校中の小学生の列に突っ込んで、小学1年生の男の子1人が死亡、小学生8人と車に乗っていた男女3人の計11人がけがをするという悲惨な事故がありました。

警察は軽トラックを運転していた87歳の男性から事情を聴くとともに、自動車運転過失致死傷の疑いで調べているそうです。

原因がはっきりしたわけではないので、軽はずみなことはいえませんが、やはり、87歳の老人が人通りの多いところで自動車を運転していた、という点は引っ掛かります。

会社には定年があっても、同じように社会的な責任が求められる自動車運転には、「定年」がありません。こうした事故が起こるたびに、それでいいのかなと思います。

ねえちゃには運転免許証も車もないので、自動車事故を起こす心配はありません。でも、「道をふらふら徘徊して、みんなに迷惑をかけたりすることが無いように気を付けなけりゃ」と、思ったそうです。



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2016年11月21日

生物時計

人間を含めて生物は、その体内に時計機能を備えているそうです。生物時計あるいは体内時計と呼ばれています。

生理的周期を維持するため体が自然に刻んでいるもので、昼夜の変化に対応したほぼ24時間の一日の(サーカディアン)リズムなどがあります。

海外旅行などをしたとき時差ボケが起こるのは、この生物時計が働いているためだとか。

生物時計は、人間の場合、脳の左右の視神経が交差する部位の少し上にある視交叉上核というところにあるようです。

ねえちゃは最近目だって、「いまが昼なのか夜なのか、何時ころなのか頭がおかしくて何がなんだか分からない」といって床にもぐり込んでいることが増えてきました。

きょうも午後6時前に、一人で勝手に夕飯を済ませて、寝室に閉じこもってしまいました。「熱でもあるの」と聞いても「体はどこも悪くはないけど、頭がおかしい」と答えるだけです。

認知症が進んでいくと、ひょっとすると生物時計に何か変化をきたすこともあるのでしょうか?

いずれにしても、周りでは理解が及ばない言動が徐々に増幅してきていることは確かなように思います。



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2016年11月26日

アルツハイマーの伝記

アルツハイマーの世界で初めてという伝記の古本を買いました。アロイス・アルツハイマー(1864-1915)は、ドイツのバイエルン州マルクトブライト出身の医学者、精神科医です。

アルツハイマーのもとを訪れた、嫉妬妄想や記憶力低下を訴えるアウグステ・データー (発症46歳) という女性の症例を、1906年にテュービンゲンのドイツ南西医学会で発表しました。

これが、世界で最初に確認されたアルツハイマー病だったわけですが、この時はほとんど注目を集めることはなかったようです。

当時は、認知症のほとんどは梅毒によると考えられていたとか。その後、この症例はクレペリンの著述による精神医学の教科書で大きく取り上げられ、病気として広く知られるようになりました。

最初の症例が40代後半~50代前半と若年発症だったため、アルツハイマー病は初老期の認知症として、よくある老年期の認知症とは区別されていましたが、1960年代に盛んになった臨床病理学的研究によって、同一のものであることがわかりました。

1912年、ブレスラウのブレスラウ大学精神科教授に就任。1915年12月に大学へ向かう途中の列車内で体調を崩し、間もなく心疾患のために没したそうです。まだ51歳でした。アルツハイマーの生涯については、このブログで今後も逐次紹介していきたいと思います。



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2016年11月27日

老人性鬱

「おまえ、きょう来るんでしょう。雨が降っていて買い物に行けないから、夕食に何か買ってきてくれない」と、ねえちゃから電話がありました。

私が、きょう行く予定はありません。何を勘違いしたのか、夢でも見たのか。夢と現実がごちゃ混ぜになったのか。

最近はずっと調子がよさそうだったのですが、躁と鬱がかわるがわるやって来る状態はずっと続いているように思えます。

鬱病は子どもから高齢者まで幅広くみられますが、老年期の発症は他の年代よりも確率が高いそうです。

原因としては主に、「喜びの喪失」「意欲の低下」「思考力の低下」の三つの条件がかかわるようですが、ねえちゃはいずれにも当てはまるように思えます。

65歳以上の高齢者でうつ病で入院した患者は全国で1万人にのぼり、70代以上の自殺者は年々増えているとか。
 


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2016年11月28日

効き目

ねえちゃは最近ようやく、アルツハイマー病と血圧の薬を一錠ずつ飲む習慣が身についてきたようです。

ねえちゃが飲んでいるアルツハイマー病薬は、アリセプト(ドネペジル)という薬ですが、他にリバスチグミン、ガランタミン、メマンチンの3種類の薬が治療に使用されているそうです。

脳は、膨大な数の神経細胞(ニューロン)の巨大なネットワークとして成り立っています。こうした医薬品は、ニューロン間の情報を伝達する化学物質です。

神経伝達物質を制御することによって、思考や記憶、発語能力を維持するのに役立ち、特定の行動や精神症状の改善にも役立つ可能性があるといいます。

でも、これらの医薬品は、アルツハイマー病の病態そのものの進行に変化を与えるものではありません。効くか効かないかは人によって違うようです。

ねえちゃについても、効いているのかどうか、はっきりしたことは分かりません。

アルツハイマー病のよくある行動・心理症状としては、不眠、興奮、徘徊、不安、怒り、鬱などが挙げられています。

こうした症状がなぜ起こるのか、それらに対処する決め手になる治療法はないのか、といった点については、まだまだ研究のまっただ中、ということなのでしょう。



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2016年12月04日

ホップ

ビールなどに含まれるホップ由来の苦味成分に、アルツハイマー病の予防効果があることが、キリンと東京大学、学習院大学のグループの動物実験でわかりました。

アルツハイマー病を患ったマウスに、ホップ由来の苦味成分「イソα酸」を混ぜたエサを、3カ月間投与したところ、脳内の老廃物を除去するミクログリアという細胞が活性化。

ミクログリアが、アルツハイマー病の原因になるたんぱく質「βアミロイド」の蓄積を防いだり、炎症を抑えたりすることで、病気の進行を抑える効果があると考えられるとか。

これまでにも、適度な量の酒類の摂取は認知症の防御因子として報告されています。とくに赤ワインのポリフェノールは認知症への効果があると考えられています。

ビールに華やかな香りと爽やかな苦味をもたらすホップは、ビールの原料として1000年以上にわたって使われているそうです。

ビールがアルツハイマーの予防になるなんて思いがけない朗報ですが、残念ながらねえちゃはビールも、ワインも、どんなに誘っても酒類は頑固なまでに、決して飲もうとしません。
 


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2016年12月06日

アリセプト

ねえちゃが飲んでいる「アリセプト」は、日本のアルツハイマー認知症治療分野で初めて世界的な評価を受けたエーザイの薬です。

アルツハイマー病は、脳の神経細胞間の情報伝達をつかさどるアセチルコリンが減少することが知られています。

脳内には、アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素が存在します。

アリセプトはこの酵素の働きを阻害することで脳内のアセチルコリン濃度を高め、アルツハイマー型認知症の悪化を防ぐ作用があるとされます。

アリセプトは1997年にアメリカで発売され、99年に国内でも使われ出しました。日米両国を中心にピーク時には世界で3200億円強の売り上げを達成したそうです。

エーザイでアリセプトを開発した杉本八郎さんは、認知症になった母親から、誰なのとたずねられて「息子の八郎ですよ」とこたえると、「そうですか、私にも八郎という子どもがいるんですよ」といわれたことがあったそうです。

これをきっかけに、会社から2度も認知症の開発を中止するよう厳命を受けたにもかかわらず、それを拒んで開発を進めたのだとか。



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2016年12月14日

百ます計算

きょうは、デイサービスセンターの日です。ようやく、だいぶ慣れて来たのか、ねえちゃはダダをこねることもなく、無事に出かけました。

センターでは、いつものようにお風呂に入り昼食を食べて、アタマや体のトレーニングをしたようです。顔見知りの人も少しずつ出てきたとか。

きょうやったというプリントのなかに、百ます計算がありました。

百ます計算は、縦10×横10のますの左と上にそれぞれ0から9の数字がランダムに並べられていて、それらの交差するところに足し算や引き算など指定された計算方法の答えを記入する計算トレーニングです。

小学校の教師をしていた陰山英男さんが、小学生の基礎学力向上のために利用して成果をあげて普及したため、「陰山メソッド」として話題になったこともあります。

小学生の学力向上のための取り組みが、認知症のためのトレーニングにもなっているのはちょっとした驚きです。ねえちゃの成績は、なかなかいいようです。



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2016年12月17日

「混合型」

3年ほど前、ねえちゃがMRI検査をした結果について、先生から「血管はきれいに映ってますよ」と言われたことがあります。

認知症には、アルツハイマー型のほかに脳血管性のものがあります。

ねえちゃはむかしから血圧が高く、高血圧の薬をずっと飲んでいたので、当時、認知症だとすれば脳血管性かなと思っていた私は、ホッとした覚えがあります。

でも、アルツハイマー型の場合でも、高血圧症が関係している可能性があると最近は考えられるようになってきました。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究者らによると、生活習慣の九つの要因がアルツハイマー病に寄与している可能性があるとか。

九つの要因とは高血圧のほかに、肥満、頸動脈疾患、うつ病、脆弱性、教育水準の低さ、ホモシステイン値の高さ、喫煙、糖尿病で、大規模な統計解析によって世界のアルツハイマー病の3分の2にこれらの因子が関連していることが分かったそうです。

とともに、かつては全く違うと考えられていたかつて脳血管性とアルツハイマー型ですが、最近は「混合型」の認知症というとらえ方がされることもあるそうです。

そこらへんについても、今後はもう少しきちんと勉強してみたいものだと思っています。 



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2017年01月01日

克服できない病

あけましておめでとうございます。家族の連絡や忘備メモになればとはじめたブログですが、いつのまにか1年近くがたち、300回以上更新しました。今年もできる限りつづけたいと思っていますので、お付き合いいただくことができれば幸いです。

もう四半世紀も前になりますが、癌が遺伝子の病として認知されるようなったころ、癌遺伝子研究で世界的に知られるある医学者に「将来、癌が克服されることがあるのでしょうか?」と尋ねたことがあります。

こたえは「人間が遺伝子をもつ生物である限り、いくら医学が進んでも、一つ目、二つ目の癌は治癒できても三つ目の癌で亡くなる、というように完全に克服するということはないだろう」というものでした。

外科手術や抗癌剤のほか、内視鏡、放射線、免疫療法、分子標的療法などいろんな治療の道が開けてきた昨今でも、確かに、癌で亡くなる人が減っているわけではなく、いまだ克服の道筋はついていません。

それでも、癌なら医学的に対処する方法がいろいろとあります。あるところまでは、お医者さんを頼りにできます。

けれどもアルツハイマー病は、病院へ通っても治ることはありません。進行を遅らせると期待される薬はいくつか出ていますが、それらが治療に結びつくわけではありません。

お医者さんに頼ることができない以上、アルツハイマーとどう生きていくかを考え、ともに生きていけるような環境を少しずつでも整えていくよう、患者とその周辺で努めていくしかありません。

癌が遺伝子の病なら、認知症はエイジング(加齢)の病と言えるのかもしれません。高齢化が進む限り、克服どころか、誰もがますますかかわりをもって生きていかなければならない病気となりそうです。

ねええちゃと対峙することを通じて、このやっかいな病気について少しでも深く考え、ともに生きていく方途をさぐっていければと思っています。
 


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2017年01月16日

恍惚の人

いま「認知症」と呼ばれているものを私がはじめて知ったのは、45年前に出版された有吉佐和子の小説『恍惚の人』でした。

私に限らず、日本人がボケ、痴ほうといった症状を意識するようになったのは、この小説がきっかけだったといっても過言ではないかもしれません。

1972年に新潮社から「純文学書き下ろし特別作品」として出版され、翌1973年には森繁久彌の主演で映画化されました。

主人公の立花昭子は、小雪が舞うある日、仕事から帰る途中で舅に出会います。話を聞くと、姑が起きないのでお腹が空いたと言います。そこで急いで家に帰ってみると、姑は玄関に倒れ、すでに死んでいました。

舅は惚けてしまっていて自分の息子の顔すら忘れているのに、なぜかさんざん虐めていた嫁の昭子のことは、しっかり覚えています。

こうして昭子は仕事のかたわら舅の面倒をみることになり、暴れたり徘徊したりする舅の介護に苦悩する日々がはじまります。

夫は舅の世話を昭子に押しつけるだけで、福祉施設の職員に相談しても、老人ホームに入れるより家庭の主婦がしっかり世話をすべきだと言うだけ。

ある日、舅は風呂で溺れて肺炎にかかります。責任を感じた昭子は、舅の面倒を真剣に見ることを決意しますが、舅の痴呆はますますひどくなって子供のような無邪気さも見せようになり、やがて安らかに息を引き取ります。

1972年の年間売り上げ194万部の大ベストセラーとなり、「恍惚の人」は当時の流行語にもなりました。

しかし文壇からは、「あんなもの小説じゃない」との声が上がったりして、あまり評価されなかったそうです。

家の高齢者の面倒は嫁が見るのが当たり前と考えられていた当時は、嫁と舅のあいだの問題をあれこれ描いた、という読み方がされたのでしょうか。

現代では、認知症の問題は家庭内に閉じ込めず、デイサービスなど社会的に解決をさぐる道が開かれつつあります。しかし有吉が提起した問題の本質は、いまも変わらず残されたまま、のようにも思います。
 


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2017年01月18日

見当識

最近ねえちゃは、「バカになっちゃって、どこに居るのか、何がなんだかわからなくなっちゃって」と、電話などで事あるごとに決まって言います。

きょうはデイサービスの日。最近はだいぶ習慣になってきて、迎えに来てもらうと、さほど抵抗なくセンターへ出かけられるようになりました。

でも、どこに来ているのか、何をしているのか、といった状況把握はチンプンカンプンで、うまくできていないようです。

いまの季節、日付、朝、昼、夜の区別や時刻、自分がいるここはどこで、なぜここにいるのか、といった基本的な状況把握のことを「見当識」というそうです。

そして、アルツハイマー病患者には、こうした見当識の障害がよく発生するそうです。

見当識障害には、「夜なのに昼と勘違いする」「季節感がなくなる」「よく知っているはずの道に迷ってしまう」といった症状もあるとか。

ハタから見ていて、いずれも、ねえちゃの症状に一致しています。冒頭のことばも、自分の見当識がおかしくなってきていることの率直な訴えなのかもしれません。



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2017年01月20日

焦燥

きょうは、お医者さんの日。午後から天気が崩れそうだったので、朝から雪道をゆっくり30分ほど歩いて、掛かりつけの脳神経外科へ行きました。

天気が崩れるのを察知してか、待合室は患者さんでいっぱい。ねえちゃは、1時間半ほど待たなければなりませんでした。

ねえちゃは、以前はとても辛抱強くて、どんなに待たされてもグチ一つこぼすことはありませんでした。でも最近は、少し待つのにもイライラが募るようになったと感じられるのが気になります。

きょうも、待合室で周りをキョロキョロとうかがいながら、「いつまで経っても呼んでくれない」「どうしちゃったんだろう」などと盛んに小言を繰り返しています。

認知症の教科書によると、認知症の周辺症状に「焦燥」があるそうです。「周囲から見て、その人の要求や困惑から直接生じた結果とは考えられないような不適切な発声、言語、身体的行動をとること」と定義され、具体的には「いらいらする」「いてもたってもいられない」「訴えを繰り返す」「動き回る」といった言動・行動をとる、とか。

診療の際には、お医者さんから「長い間待たせて本当にごめんなさい。ちょっと雪でも降った日にはガラガラなんだけど、今日みたいな日は混んじゃって」と盛んに謝罪されて、ねえちゃもやっと微笑みを取り戻しました。



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2017年02月04日

9大法則・1原則

「認知症の人と家族の会」の入会の案内というのを見ていたら、家族がつくった「認知症」早期発見のめやす、というのがありました。

ねえちゃは、「今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる」「同じことを何度も言う・問う・する」「慣れた道でも迷うことがある」など20項目のうち、「自分の失敗を人のせいにする」以外の19項目にあてはまりました。

それから、認知症を理解するための9大法則・1原則、というのも載っていました。

第1法則は、記憶障害に関する法則で、「新しく言ったこと、見たことやったことを直後には忘れる」(記銘力の低下)、「経験したことそのものを忘れる」(全体記憶の障害)、「現在から過去にさかのぼって忘れていく」(記憶の逆光性喪失)の三つ。

第9法則の衰弱の進行に関する法則は、認知症の人の老化は、そうでない人の約3倍のスピードで進む。

それから、介護の1原則というのは「認知症の人がつくる世界を理解し、大切にする。本人が取り繕わなくてもいい「気配り」をすること。

うん、うん、なかなか説得力があるな、と思ってながめていました。



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2017年02月05日

アデュカヌマブ

アルツハイマー病の薬としては現在、ねえちゃの飲んでいるアリセプトをはじめ4種類が国内で認可されています。

けれど、認知症状の進行を遅らせたり緩和する薬はありますが、記憶力を甦らせたり、根治する薬はまだありません。

昨年秋、「アデュカヌマブ」という新薬の効果を示す写真が、世界有数の科学誌ネイチャーの表紙を飾って話題を呼びました。

アルツハイマー病患者の脳には、「老人斑」というシミがあり、その正体はアミロイドベータというたんぱく質であることがわかっています。

米国とスイスの研究チームが60代から80代の初期アルツハイマー病患者165人を対象に、アデュカヌマブを月1回、1年間投与しつづける治験をしたところ、アミロイドベータが解消されることがわかったのだそうです。

脳のしくみがどうなっているのか、それ自体まだはっきりとはわかっていないのですから、アルツハイマー病を治す薬がそう簡単にできるとは思えません。

アデュカヌマブにしてもいつ、国内で使われるようになるかはわかりません。けれど、何らかの希望がもてる薬が少しずつでも増えていくことは、うれしいことです。



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2017年02月07日

アパシー

最近、ねえちゃはたいてい一日中パジャマのまま、ふとんの中にいます。

何か気になることができて、時折り起きてうろうろしますが、なぜ起きてきたのか忘れてまた床に戻ります。

もともと几帳面で、お客さんが来たときなどは、ちゃんとした身支度で応対しなければと人一倍気を遣う人でした。

が、最近は宅配や郵便など誰か来た時の応対も、近所に何かを届けるときも、すっかりパジャマままが平気になりました。

食欲はありますが、「食べたいもの」への意欲はありません。相変わらず、見たいテレビも、やりたいことも無い状態がつづいています。

普通なら感情が動かされる刺激対象に対して、関心がわかない状態のことを、アパシー(無気力・無関心)というのだそうです。

アパシー(apathy)は、ギリシア語で「感情の欠如」を意味する「apatheia」が語源。

古くからある言葉なのに、医学的な注目がなされ始めたのはごく最近で、その定義や病態についてもまだいろいろ議論されている状態だそうです。

アルツハイマー病患者は、高い比率でアパシーを示すことが再三報告されているとか。ねえちゃも、それに含まれそうです。



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2017年02月08日

通所介護

きょうはデイサービスの日。朝、ねえちゃは、お嫁さんに電話で記憶を呼び覚まして元気に出かけました。

7時間半ほどの日程を終えて家に戻って来ると、「無事に帰ってきた」旨、電話で少し興奮気味に報告をしてきました。

いつものように何をやってきたかはほとんど忘れていまっているようですが、悦ばしいことに、毎週センターへ通うのが楽しみになってきたようです。

厚労省の情報サイトによると、通所介護(デイサービス)というのは━━

利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
 
利用者が通所介護の施設(利用定員19人以上のデイサービスセンターなど)に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。

生活機能向上グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。

とありました。これからは、何らかの「高齢者同士の交流」にも積極的に加わっていってくれるようになったらいいな、と思います。



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2017年02月22日

ドラえもん

つい最近まで私は、あのドラえもん役の大山のぶ代さんとねえちゃは同い年だと思っていました。

だから、認知症で闘病生活中だという大山さんに関する話題がテレビで流れたりすると、ねえちゃのことのように思えて注目してました。

1936年10月16日ということで通ってた大山さんの生年月日は、本当は1933(昭和8)年10月16日だと、夫の砂川啓介さんがだいぶ前に会見で明らかにしていたそうです。

結婚した当時は「姉さん女房」というのに抵抗があったそうで、夫の両親に対する心遣いからそうしたようです。実際は、ねえちゃよりも3歳年上ということになります。

大山さんがアルツハイマー型認知症であることを砂川さんがラジオで明らかにしたのは2015年、ということからすると、認知症との付き合いも大山さんのほうが少し先輩といえるかもしれません。

砂川さんは、大山さんが最近は「自分がドラえもんだったことさえ覚えていないのかもしれない」と吐露しておられるとか。

一方、ねえちゃのほうも最近は、人気アニメのことなど、ほとんど頭から消えさってしまっているように思われます。



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2017年03月20日

実行機能障害

厚生労働省の「認知症を理解する」というサイトを見ていたら、認知症の一つの症状として「実行機能障害」があると記されていました。

「スーパーマーケットで大根を見て、健康な人は冷蔵庫にあった油揚げと一緒にみそ汁を作ろうと考えます。認知症になると冷蔵庫の油揚げのことはすっかり忘れて、大根といっしょに油揚げを買ってしまいます。

ところが、いざ夕食の準備にとりかかると、さっき買ってきた大根も油揚げも頭から消えています。冷蔵庫を開けて目に入った別の野菜でみそ汁を作り、冷蔵庫に油揚げが二つと大根が残ります。

こういうことが幾度となく起こり冷蔵庫には同じ食材が並びます。認知症の人にとっては、ご飯を炊き、同時進行でおかずを作るのは至難の業です。

認知症になると計画を立てたり按配をしたりできなくなり、日常生活がうまく進まなくなります」

ここにあるような「冷蔵庫には同じ食材が並び」といった状態は、ねえちゃの場合、もはや日常的にごく当たり前です。

むしろ、たまにスーパーへ出かけていくとある意味“神業”と思えるくらい、冷蔵庫にすでにあるものばかりを買ってきます。

そしていまでは、「同時進行でおかずを作る」ことや「按配をしたり」といったことができない、というどころか、料理そのものがほとんど不可能なところにまできてしまいました。



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2017年03月21日

怖い物忘れ、怖くない物忘れ

テレビの番組で、認知症につながるような怖い物忘れと怖くない物忘れがあるという話をやっていました。

例えば、習慣的に毎日決まって歩いていた道を忘れてしまって、違う道を歩いてしまうのは怖い物忘れ。

何かやろうと思って二階へ登ったんだけれと、目的がなんだったかつい忘れてしまった、というようなのは怖くない物忘れだとか。

誰かと会う約束をした場合でも、うっかり約束の時間を忘れてしまうケースは、約束をしたこと自体は覚えています。

それだったら普通の物忘れですが、約束した「そのこと自体」を忘れてしまうと、認知症につながる物忘れということになってしまいます。

ねえちゃの物忘れを考えてみると、やっぱり、怖い忘れ物のほうのようです。

電話で何かの約束をしても、契約を交わしても、そのこと自体を即座に忘れてしまいます。ですから、ねえちゃの病状を知らない相手だと、そのたびごとにトラブルを招くことになってしまいます。
 


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2017年03月22日

風呂を嫌う

認知症になるとお風呂に入るのを嫌がる人が多くなり、介護者を困らせることもあるそうです。

それは、次のような理由が考えられるとか。

①何のために風呂へ入るか忘れてしまって、入浴しても意味がないと思ってしまう。

②服を脱いだり、着たり、からだや髪を洗ったりと、時間や手間がかかって疲れる。

③入り方、服の脱ぎ方、からだの洗い方などが分からず、不安・パニックに陥ってしまう。

④風呂から上がると、肌が乾燥してかゆくなるなどの不快感を感じ、入るのが怖い。

⑤介助者に服を脱がしてもらうという状況に対し、恥ずかしいという気持ちが強くあらわれる。

ねえちゃは、きょうはデイサービスの日でした。いつものように、帰って来て覚えていたのはセンターで風呂に入ったことだけです。

ただきょうは、その時間に入っていたのは一人だけだったそうで、大きな風呂でゆっくりくつろげたとか。

最近ときどき自宅の風呂に入ろうとしない日が増えて来はしましたが、幸い、風呂を嫌がったり、拒否するところまでは、まだいってはいません。



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2017年04月04日

タキシフォリン

野草のマリアアザミなどから取れる「タキシフォリン」という一種のポリフェノールに、アルツハイマー病につながる脳血管への老廃物の蓄積を抑える働きがあることが、国立循環器病研究センターなどの研究で分かったそうです。

アルツハイマー病の症状の一つに、脳血管に老廃物のアミロイドβ(ベータ)というタンパク質が蓄積していく脳アミロイド血管症があります。

同センターなどの研究グループが、この症状を起こさせたマウスにタキシフォリンを投与したところ、有毒なアミロイドβの量が減少したほか、脳血流量の低下を抑制することができたとか。

タキシフォリンは、カテキンよりも高い抗酸化作用があることが知られていて、マリアアザミやシベリアカラマツなどごく一部の樹木からしか抽出できない、非常に希少な物質です。

記憶障害が回復する兆候も見られたそうで、これから治験を目指していくとか。有力な治療薬に結びつくといいですね。



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2017年04月17日

メマリー

「まったくバカになっちゃって」と、ねえちゃは毎日のようにいいます。本人も、症状が進んで来ているという感じをなんとなく持っているようです。

アルツハイマー病は、いまのころお医者へ行っても治せない病。できるここといえば、薬を増やしてみることくらしかありません。

中等度から高度アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑える「メマリー」という薬があるそうです。第一三共株式会社が2011年6月に発売した薬です。

認知症患者の脳内には異常なタンパク質がたまり、神経伝達物質であるグルタミン酸が過剰な状態になる。そのため、記憶のシグナルが妨害されて記憶が困難になってしまう、という考え方があります。

メマリーには、過剰なグルタミン酸の放出を抑え、結果的に脳神経細胞死を防ぐ働きがあるそうです。錠剤には、5mg、10mg、20mgの3種類があります。5mgから始めて1週間毎に増やしていくそうです。

腎臓の悪い人は薬の排泄が遅れがちで、用量に注意するなど慎重に用いるようにする必要があるそうです。この間ねえちゃが採血をしたのも、腎臓の状態を調べるためです。この薬にお世話になる必要があるかもしれません。



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2017年04月18日

エストロゲン

アルツハイマー病は、男性よりも女性の方が発症する人が多く、とくに閉経後は発症者が増えるといわれています。

東邦大学の研究で最近、女性ホルモンの代表格であるエストロゲンと、さらには「痩せすぎ」と、アルツハイマー病とのあいだに関連があることが分かってきました。

アルツハイマーの女性患者の大脳前頭葉と、そうではない人の大脳前頭葉を比べたところ、女性患者の前頭葉白質組織ではエストロゲンの受け手である「ER-β」という受容体が少なかったそうです。

つまり、エストロゲンの働きの低下が、アルツハイマー病に関係している可能性があることがわかったわけです。

また、肥満度を示すBMI(体格指数)が高い人は、エストロゲン濃度が高い人が多い傾向にあることも明らかになったとか。

ダイエットしすぎて痩せすぎたりすると、脳内のエストロゲン濃度を維持できなくなり、アルツハイマー病にかかりやすくなる可能性があるということになります。

ねえちゃはこれまで、とくにダイエットに力を入れたことも、「痩せすぎ」だったということもなかったように思いますけれど。
 


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2017年05月04日

WHO

世界保健機関(WHO)が、各国に、認知症の人に優しい社会づくりを促す「行動計画案」を策定したそうです。特定の病気に関してWHOが行動計画をつくることはめったにないことだとか。

行動計画案は、社会啓発、リスクの軽減、診断、介護者支援、研究など7分野の対策を各国に求める内容で、2025年までに、194の加盟国の75%が国家戦略を策定する、すべての加盟国は認知症の人に優しい社会を作るための啓発キャンペーンをする、受診率の向上などを目標にしています。

WHOの報告書によると、世界の認知症有病数は現在、約3560万人に上り、2030年までに2倍の6570万人、2050年までに3倍の1億1540万に増えると予測されているそうです。

認知症は毎年770万人ずつ増え続け、半数以上は低・中所得国に集中し、この割合は2050年までに70%以上に上昇するとみられています。また、認知症の治療や社会的損失のコストの総計は、1年当たり50兆円(6040億USドル)以上にのぼるとか。

それでも日本のオレンジプラン(認知症施策推進総合戦略)のように全国規模で認知症対策を適切に対処するプログラムをしている国は、世界に8ヵ国しかないということです。

認知症というのは、誰かに特別なものではなく、世界のだれもがかかわり試行模索していかなければならない、身近で、遠い、人類の課題なのでしょう。



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2017年06月02日

進行後の併用薬

ねえちゃが飲みはじめた「メマリー」は、中等度以上に進んだアルツハイマー型認知症の治療に用いられる、唯一、他の薬と併用が可能な薬だそうです。

併用しているアリセプトのようなアセチルコリンエステラーゼ阻害剤とは作用機序が違って、アルツハイマー型認知症の原因のひとつとされる脳内の「グルタミン酸」の濃度の上昇を抑える働きがあるのです。

グルタミン酸は、記憶・学習などにかわる脳神経のシグナル伝達で重要な役割を担っています。メマリーは、このグルタミン酸の伝達通路で受け皿的な役割を担っているNMDAという受容体にフタをして、グルタミン酸の濃度が増えないようにする働きがあります。

興奮して怒りっぽくなる、攻撃的になる、徘徊するといった症状の軽減効果も期待できるとか。めまいや傾眠、幻覚、便秘などの副作用がでるケースもあるそうですが、ねえちゃにそうした気配はありません。

生活のなかで、目にみえるような効果を期待するのは無理でしょうけれど、何らかの働きが期待できるアルツハイマーの薬を日常的に飲むことができるようになったというだけでも、隔世の感がします。



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2017年07月15日

青酸連続殺人事件

京都や大阪などで起きた青酸連続殺人事件で、男性4人に対する殺人罪などに問われた筧千佐子被告(70)の裁判が今週、京都地裁でありました。

捜査段階で筧被告の精神鑑定を行った医師への証人尋問で、鑑定医は「犯行時に精神疾患はなかった」と証言したそうです。

弁護側は、筧被告は認知症で責任能力はないとして無罪を主張しています。

鑑定医は、逮捕後に被告がアルツハイマー型認知症を発症していたものの、自分が置かれている立場や裁判の手続きが始まっていることを理解していたなどと、訴訟能力に問題はないとしました。

また、交際男性らの死亡後、忘れずに遺産の相続手続きをしたり、借金を返したりしていることから、事件があった時期は認知症を発症していなかったと推測し、「アルツハイマー症状が影響を与えていることはない」と証言しました。

ねえちゃを見ても思いますが、アルツハイマーが進んでくれば、交際相手の「遺産の相続手続き」どころか、お金になるとかもうかるとか、そんな算段ができるはずはありません。

ある程度は科学的に細かく診断できるようになってきていたとはいえ、弁護士が「認知症」を「責任能力」に絡めて罪の軽減のため安易に持ち出すのには、大いに反感を覚えます。



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2017年07月27日

βアミロイド画像検査

アルツハイマー病の診断は、ねえちゃの場合もそうですが、日常生活で見られる記憶障害や判断能力の低下といった症状と記憶力検査、さらにはMRI画像などを参考に行われています。

できることならもう少し、脳の質的な変化を読み取っての診断ができるようになればな、という気がします。そこで、期待される画像診断法の一つに「PET(陽電子断層撮影)」があります。

PETは、陽電子を出す放射性同位元素を目印とした検査薬を投与して、陽電子が体内の電子と結合する際に出る消滅放射線をカメラで検出し、断層画像を合成します。投与した検査薬の体内分布が代謝や血流の状態を反映するため、脳細胞の活動状態を調べることができます。

アルツハイマー病の原因のひとつに脳神経細胞の老廃物である「βアミロイド」の蓄積があげられています。PETでβアミロイドの蓄積の様子を画像化することで、より機能的な診断が期待されます。

米国では、いま、何万人規模の大規模なPETによる「βアミロイド」画像検査の研究プロジェクトが進められているとか。アルツハイマー診断の新時代が訪れるかもしれません。


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2017年07月28日

実行機能障害

2、3年前までは毎朝つくっていた味噌汁を、最近、ねえちゃは作らなくなりました。というより、作れなくなってたのかもしれません。

味噌汁どころか、朝にちょくちょく食べていた納豆も、冷蔵庫にたくさん入ってるのに食べなくなりました。これも、食べられなくなったのかもしれません。

味噌汁は、お湯を沸かして出汁を取り、具材を入れるだけです。納豆はもっと簡単で、ネギなど刻んでのせてかき混ぜればいいだけです。

何か作ろうとお湯を沸かしても、つぎ何をすればいいのかわからなくなってしまう。簡単なことでも段取りが取れず、実行出来なくなってしまう。こうした症状を、実行機能障害というそうです。

電子レンジや風呂のスイッチ、エアコンやテレビのリモコンの押し方がわからなくなる、といったことも実行機能障害に入るとか。最近、こうした実行機能障害がねえちゃに目立ってきたな、と感じます。



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2017年08月25日

認知症殺人事件

苫小牧市できのう、81歳の女性が80歳の夫を足で踏みつけ死亡させるという事件が起こりました。

女性は認知症の夫を自宅で介護していたそうですが、5日前ごろから夫(80)の体を足で踏みつけるなどして死亡させたとして、傷害致死の疑いで逮捕されました。

容疑者の女性は「しんが強い人なのでかっとなったのかも」という近所の人の見方もあるといいます。また、容疑者のほうにも、認知症の疑いが見られるとのこと。

これからは、老々介護というに留まらず、認知症同士の介護というのも問題になる時代なのかもしれません。逮捕された女性は、ねえちゃと同い年。決して他人事ではありません。



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2017年08月27日

認知症は減っている

厚労省によると、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されるそうですが、近年、日本などアジアでは認知症患者が急増しているものの、欧米では認知症の有病率が減ったという研究結果が相次いでいるという新聞記事を読みました。

認知症と関係する生活習慣病の治療が進んだことに加えて、健康情報への関心や理解が深まり、自主的に認知症が起こるリスクを回避した生活をおくるように努めるようになった、つまり認知症教育の影響が大きいと考えられています。

教育環境という面では、日本も欧米にそう遅れをとるとは思われません。ねえちゃのデイサービスでのメニューを見ても、頭や体のトレーニング、食事など認知症対策にも、こと細かく配慮されていることがわかります。

一昔前までは、対処のしようがないと見られていたアルツハイマー病ですが、いまや何らかの効果が期待できる薬を併用して飲めるまでになりました。新たな医学の知見を少しずつ取り入れて試行錯誤を重ねていくことで、味わいのある認知症ライフをおくることが可能になるかもしれません。



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2017年09月12日

夕暮れ症候群

夕方になるとそわそわして落ち着かなくなったり、気持ちが乱れて声を荒げたり、徘徊をはじめたりするのは、認知症患者にしばしばみられる現象で、「夕暮れ症候群」と呼ばれることもあるそうです。

そういえば、ねえちゃも徘徊に出かけるのはたいていは日暮れが近くなってからのことです。家から出ないようにしている最近も、夕方になると窓からカーテン越しに外を眺めては「静かで、誰も通らない」とぶつぶつ言っています。

夕方は、一家の食事の準備などで、主婦にとっては最も忙しい時間帯です。長年、家族の夕食を作ることを日課にしてきたねえちゃにしても、「こんなことしてられない」「何かしなくちゃ」と、自然に落ち着かない気持ちになってしまうのかもしれません。

夕暮れ症候群は、本人が何か好きなことをしていたり、夢中になっているときには起こりにくい、ともいわれています。けれど残念ながら、ねえちゃにとっては、やりたいことのないというのがまた悩みの種になっています。



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2017年09月18日

痴呆症と認知症

きょう記者会見があった豊田真由子衆院議員の秘書への暴言問題でも、差別的とも考えられる「痴呆」という言葉が使われたと話題になりました。

認知症は、一昔前までは痴呆症と呼ばれていました。しかし、2004年3月に日本老年医学会で「『痴呆』という言葉が差別的である」と問題提起されます。

これを受けて、同年6月から厚生労働省の用語検討会が設けられ、12月に法令用語を変更すべきだとの検討会報告書がまとめられて認知症を使用する旨の通知が厚労省から出されました。

たしかに「痴」には、愚かなこと、ばかげているなどの意味があり、「呆」も「呆ける」(ほうける)、「阿呆」(あほ)などと使われるなど、あまりいいニュアンスの言葉とは感じられません。

ただ、心理学や計算機科学など人間の知的機能のしくみを探る学問が認知科学という名前で定着していたりするので、使用されるようになって10年以上たついまも、私的には、ねえちゃの病気を認知症というのにはしっくり行かないものをどこかに感じています。



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2017年09月27日

踏切事故の保険

世の中は衆院解散や小池新党など選挙の話題一色であまり目立ちませんが、神奈川県大和市が、認知症の高齢者の家族が高額な賠償を求められる場合に備えて、自治体として保険に加入することを全国で初めて決めた、というニュースが流れていました。 

2007年には、愛知県大府市で、認知症で徘徊していたとみられる91歳の男性が電車にはねられて死亡する事故があって、列車に遅れが出たとして男性の家族がJR東海から、約720万円の損害賠償を求める訴えを起こされたそうです。

この訴訟をきっかけに、認知症の高齢者の家族から相談がたくさん寄せられたことなどから、大和市では、市長の発案で、認知症の高齢者が踏切事故に遭うなどして家族が高額な賠償を求められた場合、賠償金が支払われる保険に加入することを全会一致で可決したとか。

ねえちゃはきょうは、デイサービスの日。デイの日はある程度安心ですが、ふだんはいつぶらっと徘徊に出てしまうことがあって、いつもヒヤヒヤしています。長野市でも、大和市の保険のような対策を検討してもらいたいものです。



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2017年10月11日

グループホーム

きょう、ねえちゃのケアマネのかたが来られたので、少し、施設のことについて相談してみました。

要介護3とか重症にならないと特養に入ることは難しいそうですが、グループホームならばそんなに長く待つこともなく入ることができるとか。

グループホームというのは、認知症高齢者を対象に少人数で共同生活をする施設。認知症高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるようにと、1990年代後半に国のモデル事業として始まり、2000年の介護保険制度開始を機に年々増えて、全国に13000ほどの事業所があるようです。

ケアマネのかたに、今度来るとき、入居申し込みのための案内を持ってきていただくようお願いしておきました。



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2017年10月20日

血液でアルツハイマー診断

血液検査でいろんながんの有無がわかるようになる研究が進んでいるようですが、わずかな血液を採取することでアルツハイマー病かどうかを診断できる検査方法を、京都府立医科大学の研究グループが開発したそうです。

アルツハイマー病患者の脳に特異的に蓄積する蛋白質で、その大脳内での広がりが認知症の発症と直接的に関連していることがわかっている「リン酸化タウ蛋白」という物質を、ヒトの血液中で測るのだとか。

研究グループは米国で開発された高感度の装置を使って、蛋白質をとらえる免疫物質や試薬の組み合わせを検討し、微量の血液からこの蛋白質を検出する方法を開発しました。

この方法で60歳以上の患者20人と症状が出ていない人15人を比較すると、患者側から蛋白質が、平均4倍程度多く検出する傾向がみられたそうです。難病アルツハイマーへアプローチする方法が、着実に増えています。



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2017年12月10日

結婚と認知症

イギリスの大学の研究チームが、婚姻状態と認知症リスクの関連を分析したところ、配偶者と死別した人や未婚者は、既婚者より認知症リスクが高いことが分かったそうです。

2016年12月までに医学データベースに登録された15件の研究による80万例以上を対象に、婚姻状態や配偶者の有無と認知症の関連について調べたところ、認知症の発症リスクは未婚者42%、死別者20%と、いずれも既婚者よりも高かったそうです。

研究者たちは、結婚すると社会との関わりが増えるため、不健康な生活習慣や行動が減って認知症リスクが低下する一方で、死別者や離婚者はストレスが増えてリスクが高まる可能性があると見ているとか。

そういえば、ねえちゃも6年前に夫と死別してから一気に認知症が顕在化してきました。夫の面倒を見なくてもいいという意味ではストレスが減ったようにも思いますが、喪失感ややることのない寂しさはそれを上回るものがあったのかもしれません。



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2018年01月06日

歯周病

歯周病が認知症の症状を悪化させるしくみを、愛知県にある国立長寿医療研究センター、名古屋市立大学などのグループが解き明かしたそうです。

歯周病菌の毒素がアルツハイマー病の原因とされる脳の「ゴミ」を増やして、認知症の症状が悪化するというのです。

認知症の6割を占めるとされるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の中にアミロイドβというたんぱく質の「ゴミ」がたまって神経細胞が徐々に死滅することが原因と考えられています。

研究グループは、アルツハイマー病を発症するマウスに歯周病菌を感染させ、歯周病でないアルツハイマー病のマウスの脳と比較したところ、5週間後、歯周病のマウスでは記憶をつかさどる海馬でアミロイドβの量が約1.4倍に増加。

また、記憶学習能力を調べる実験でも、歯周病のマウスでは認知機能が低下していたそうです。

ねえちゃはきょうはデイサービス。いつものように風呂に入ったのとゴロゴロしていた以外は、記憶にないそうです。ただ、入歯が行方不明になっていることもあって「歯」についてはとかく気になる様子です。


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2018年02月01日

血液から発見

国立長寿医療研究センターとノーベル賞化学者田中耕一さんら島津製作所などの研究グループが、微量の血液からアルツハイマー病の発症に影響するとされるタンパク質を計測してアルツハイマーを見つける技術を開発したそうです(31日付のネイチャーオンライン)。

アルツハイマー病は、発症する20~30年前から脳内にアミロイドベータという異常なタンパク質がたまりはじめることが知られています。

このアミロイドベータに関連する複数の化合物(ペプチド)を検出し、この比率の値から脳内蓄積の有無を判定する検出法なのだとか。

この検出にノーベル賞の対象にもなった質量分析技術が使われるのでしょう。ねえちゃもかかっている難病アルツハイマーにアプローチする技術が、少しずつ増えてきています。


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2018年02月03日

クルクミン

カレーの鮮やかな黄色を出す着色料として使われるクルクミンに、記憶力を向上させる効果があることが米国の研究でわかったそうです。

クルクミンはウコンから抽出される着色料。51~84歳までの患者にクルクミンのサプリメントを毎日与える1年半にわたる研究で、クルクミンを服用した患者の28%に記憶力の向上が見られたとか。

クルクミンには、アルツハイマー病の原因でもある脳の炎症を抑える効果も期待できそうです。

ねえちゃは以前は、まっ黄色をしたカレーを作っていました。でも本来的に辛いものは苦手なようで、料理が出来なくなった最近は欲しがることもありません。

きょうはデイサービスの日でしたが、いつものようにセンターで何を食べたかみんな忘れて、それでも元気に帰って来ました。


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2018年02月21日

再入院リスク

ねえちゃはきょうはデイサービス。いつものようにセンターでやってきたことはみんな忘れていましたが、元気に帰ってきました。

けさ、新聞1面に大きく「認知症患者、再入院リスクが1.5倍…機能低下・服薬困難で」という記事が載っているのを見かけました。

高齢で認知症を患っていると再入院が目立ち、退院して間もなく同じ病気やけがで再入院するリスクが約1・5倍に高まるという調査結果を、医療経済研究機構や国立がん研究センターなどのチームが発表したそうです。

全国987病院に入院した65歳以上の患者183万人のデータを活用した大規模な調査。病気やけが別では、転倒で足の付け根を折る大腿骨頸部骨折が1・46倍、脳梗塞が1・3倍、食べ物や唾液が気道に入って起こる誤嚥性肺炎が1・23倍と高かったとか。 

認知症の人は一般に、入院後、環境の変化などで意識障害や興奮が起きやすくなるうえ、ベッドに寝かせきりで活動量が減り身体機能も認知機能も落ちやすい。認知症をふまえたバランスの良い治療を受けずに退院するため、病気やけがが再発しやすいということが考えられるそうです。

ねえちゃはいまのところ、認知症以外に大きな病気はありませんが、近い将来どうなるとも知れません。ともかく、「高齢」+「認知症」という意識が、医療や介護の現場の現場に常に必要だということなのでしょう。


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2018年04月22日

ゴリラ

青山ゆずこさんの『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。 祖父母そろって認知症』というエッセーが出版されました。

認知症になった祖母は「誰だあんたは出ていっとくれ」と追い出そうとしたり、部屋中に生ゴミを撒き散らしたり、祖父といえば何に対しても無関心。そんな中で、可能な限りの介護に励む姿が描かれているとか。

ゴリラはどうかは知りませんが、同じ類人猿のチンパンジーには、脳の組織にアルツハイマー病の兆候が見られることが研究で明らかになっているようです。

それはともかく、あれだけ優しかったおばあちゃんの変容ぶりについての、「ゴリラになっちゃった」という比喩には、なかなかに興味深いものがあります。


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2018年05月02日

本人にとってのよりよい暮らしガイド

認知症になったばかりの人に向けて、東京都健康長寿医療センターが作った「本人にとってのよりよい暮らしガイド」という冊子が発行されました。

「町に出て、味方や仲間と出会おう」「できないことは割り切ろう、できることを大事に」など、「一足先に認知症になった」人たちのアドバイスもいろいろ紹介されています。

ねえちゃもそうでしたが、認知症の診断を受けてから介護保険サービスを受けるまでどうしていいのか、周辺も不安に感じ、迷う期間が生じました。

そんな不安がなく「空白期間」を埋めていくにも役に立つなと思います。


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