きょうの未明、ひっそり寝静まりかけたかなというところに、めずらしく救急車のサイレンの音が迫って来ました。

どこへ行くのかな、と様子をうかがっていると、ねえちゃの家の前まで来て止まりました。

まさか、下で寝ているねえちゃにどこか異変が起きて、夢うつつ「119番」をしたのかな、と少し焦っておりて見ると、いつものように床にいます。

どうも、向かいの家の誰かのようです。こういうときは、ねえちゃは元気です。パジャマのまま外へ出て救急車の近くまで行って、立ってずっと様子をうかがっています。

その姿を見て、そのうちに近所の人たちも何人か起きだして来ました。救急の人たちは、そんな切羽詰まった感じではなく落ち着いて話しながら、ゆっくりと救急車は走り出しました。

「だんなさんが付き添っていったみたいだけど」とねえちゃは、救急車を心配そうに見守っていました。