これまでは、毎日、散歩にでかけることが健康のためになる、とねえちゃはずっと思ってきました。

だから夜が長くなった昨今も、その気になると義務にかられるように夕方、トボトボと家を出ていきます。

でも、家を出たまま帰れなくなって、近所の人にSOSを発したりするようになってきたので、散歩を安易にすすめるわけにもいきません。

ちょうど「散歩」と「徘徊」の境界あたりをウロウロしているのかな、と感じることもあります。

「カラダはすこぶる元気なんだから、アタマの体操のために1日に1ページでも、1行でもいいから読書をしたら」と、認知症の症状があらわれるずっと前から、旅行のガイドやら、仏教の入門書やら、興味を示すたびにいろんな本を提供してきたのですが、いまだに一向に目をくれようとはしません。

高齢になっても読書を楽しみにしている人はたくさんいるし、ねえちゃは老眼鏡がいらないくらい目が良いいのに……、モッタイない。

本がないと一日たりとも生きてはいけない私のような「種族」には、不思議でなりません。