テレビで、行商人たちが運んだ魚によって水俣病にかかった被害の実態について報道されていました。

たとえば熊本県水俣市に隣接する山間部にある伊佐市では、水俣と伊佐を結んでいた旧JR山野線で、行商たちが不知火海の汚染された魚を毎日運んでいたそうです。

原因不明のしびれや痛みで入退院を繰り返す人たちがたくさんいるのに、特措法による救済はなかなか進んでいないようです。

行商は、お客さんのいそうな地域や家へ、必要であろうと思われる商品を運んでいって取引する商い。

もともと商売とは、売る品物がたくさんある場所から、そうでないところへと融通するものだったわけなので、シルクロードを行き交った商人も、行商と言えるのかもしれません。

山里育ちのねえちゃの若いころは、魚の開きなどの魚介類、肉、お菓子、パン、薬、服、鞄など、いろんなものを持って来てくれる行商によって、生活は成り立っていたそうです。

いまでは行商を利用することはほとんどありませんが、注文したものを運んでもらう宅配によって、ねえちゃは日々暮らすことができています。