APP遺伝子プレセニリン遺伝子群

2019年05月09日

アポリポ蛋白E4遺伝子

アルツハイマー病の遺伝因子として2番目に突き止められたのは、19番染色体の「アポリポ蛋白E4遺伝子」でした。

きのう見た「βアミロイド蛋白前駆体(APP)遺伝子」の異常は、それがあれば必ずアルツハイマー病になるという意味での原因ですが、こちらは原因というよりも、むしろアルツハイマー病になりやすい危険因子とみることができます。

「アポリポ蛋白E4遺伝子」は、脳で脂質の運搬や組織の修復にかかわっている蛋白で、老人斑や神経原繊維のなかに存在していることがわかっていました。

これをもとに、米国デューク大学の研究者らが、アポリポ蛋白Eのアミノ酸配列が一つずつ異なる多型のうちでE4タイプを作り出す遺伝子をもっていると遅発型の家族性アルツハイマー病になりやすいことを明らかにしたのです。

さらに、大多数のアルツハイマー病患者が含まれる遅発型孤発性アルツハイマー病についても、E4タイプのアポリポ蛋白E遺伝子を二つ持っている人、一つ持つ人、持っていない人では、アルツハイマー病の発病年齢に差があることも見出しました。

つまり、一般のアルツハイマー病でも危険因子であると考えられるわけです。ただし、論文に発表されたデータはサンプルに偏りがあり、より大きな集団による疫学調査では、その危険度はそれほど強いものではないことも分かったそうです。


harutoshura at 14:44│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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