性格の変化「あした起きたら……」

2019年04月20日

喪失体験

高齢になると、若いときのように何かを得るということがだんだん少なくなって、失うものが多くなっていきます。

社会的地位や収入、役割、生きがい、知人や友人、親兄弟など、喪失体験が増えていきます。

ねえちゃも8年前、苦楽をともにし、また、いろんな意味で手がかかった連れ合いを失い、いまから思うと相当に大きな喪失感を味わいました。

多くの喪失体験をしている高齢者が、心穏やかに、それに応じた生活を送っていくことは、想像以上に難しいようです。

そして、認知症は、さらに多くのものを喪失させることになります。

いままで何をしていたかが思い出せないということは、「記憶に対する喪失体験」です。たとえ家族に囲まれていても、それが知らない人に思えたときは、喪失体験として感じられることになります。

自分の家にいても、自分の家でないと感じたときには、居場所を失うことになります。

ねえちゃが、いまさっきまでグループホームでみんなと楽しく話していても、自分の部屋にもどって一人になって「はて、ここはどこだ」と思い返した瞬間には、きっと、居たたまれない喪失感が襲ってくるのでしょう。


harutoshura at 12:27│Comments(0)ねえちゃの近況 

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