痴呆性老人対策推進本部27年間で8倍

2019年02月27日

欧米とは対照的

1986(昭和61)年8月に設置された痴呆性老人対策推進本部が、その1年後に出した報告には「痴呆」について次のように記されています。

まず、痴呆は老化に伴う通常の知能の低下とは異なるものとして、「脳の後天的な障害により一旦獲得された知能が持続的かつ比較的短期間のうちに低下し、日常生活に支障をきたすようになること」と定義しています。

痴呆の分類については、脳梗塞・脳出血などの脳卒中による脳血管性痴呆と、原因不明の脳の変性疾患によるアルツハイマー型痴呆とが代表的であるとし、「我が国においては前者が後者よりも多く、欧米諸国とは対照的である」となっています。

現在では、日本も欧米と同じように「アルツハイマー型」が最も多く過半数を占める状況のようなので、時代の変遷が感じられます。

また当時は、もともとアルツハイマーが初老期の患者の病気としたことを受けて、「初老期に好発するアルツハイマー病」と「老年期に好発するアルツハイマー型老年痴呆」とにはっきり区別しています。

また、痴呆をきたすものとしては他に、脳の外傷や腫瘍、感染、中毒、代謝障害などがあるが、これらの中には根本的な治療が可能なものもあるため、早期に適切な鑑別を行うことが大切だと注意をしています。


harutoshura at 20:58│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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