魔の3ロック「家族の会」発足

2019年02月24日

恍惚の人

1972年、有吉佐和子の長編小説『恍惚の人』が、新潮社から「純文学書き下ろし特別作品」として出版され、この年の年間売り上げ1位、194万部の大ベストセラーとなりました。

翌1973年には森繁久彌主演で映画化され、その後もたびたび舞台化されたり、テレビドラマになったりしています。

恍惚の人

80歳代の茂造は、物忘れがひどくなり、妻が亡くなっても放ったらかしにしてしまいます。嫁が対応に苦しみながらも懸命に介護にあたりますが、やがて便器を壊して抱え込んでいたり、便を畳に塗りたくったりと尋常でない行動も見られるようになっていきます。

小説の中で病名が明示されているわけではありませんが、茂造がアルツハイマー病だったと考えてもそう大きな矛盾はないようです。

『恍惚の人』は当時、いろんな面で、社会的に大きな影響を与えました。認知症の人たちのさまざまな行動を目にすると「恍惚の人」と揶揄されるケースも少なくなかったように思われます。

出版翌年の1973年には、東京都が、在宅認知症高齢者の初の実態調査となる「在宅痴呆性老人に関する精神医学的実態調査」を行い、認知症の症状や行動が問題視され、在宅介護が限界にきていると報告されています。

こうした調査はその後、全国各地に広まり、ショートステイやデイサービスなど、認知症高齢者の支援対策にも結び付いていくことになります。


harutoshura at 22:29│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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