鉄剤ビタミンE

2019年02月11日

ハンセン病の薬

近年、日本では患者が非常に少なくなりましたが、以前、国の隔離政策で断種や堕胎を強いられるなど人権侵害も起こった、ハンセン病という感染症があります。

結核菌と同じように抗酸菌の仲間に含まれるらい菌という細菌が、皮膚や末梢神経を侵し、進行すると顔面や手足の変形や欠損といった後遺症を残すことがあります。

不思議なことに以前から、このハンセン病の患者にはアルツハイマー病が少なく、その原因がその薬にあるのではないかといわれてきました。

リファ

最近、実際にハンセン病や結核の治療に50年近く使われている「リファンピシン」という抗生物質にアルツハイマー病を予防する効果があることが、大阪市立大学などのグループによる実験で確かめられています。

平成28年3月、英国の神経学雑誌「Brain」に掲載された研究です。アルツハイマー病では、「アミロイドβ」と「タウ」というタンパク質が脳に蓄積されて神経細胞を傷つけることが知られています。

研究者たちは、アルツハイマー病などの症状にさせたモデルマウスにリファンピシンを1カ月間投与しました。

すると、抗生物質を飲んだマウスは、飲まなかったマウスと比べて、タンパク質の蓄積が減って記憶障害が改善されることが分かったのです。

さらに、プールでマウスを泳がせ、足場にたどり着く作業をさせて記憶力をはかる実験では、健康なマウスとほぼ同程度の記憶力を持つまで回復が見られ、一方で投与しなかったマウスは逆に症状が悪化したそうです。

すでに使われている薬の中にも、アルツハイマー病の有力な予防薬につながる可能性を秘めたものもあるわけです。


harutoshura at 07:38│Comments(0)アルツハイマー病関連 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
鉄剤ビタミンE