2019年02月08日
グルタミン酸仮説
ねえちゃがアリセプトといっしょに服用している「メマリー」は、他の三つのアルツハイマーの薬と、そのしくみのどこに違いがあるのでしょう。
アリセプトなどは、神経伝達物質の一つアセチルコリンが不足しているのがアルツハイマー病の原因、と考えるアセチルコリン仮説に基づく薬でした。
しかしメマリーはというと、アセチルコリンではなくて「グルタミン酸仮説」に基づいて開発されたのです。
グルタミン酸も脳内の記憶や学習に関わると考えられている神経伝達物質の一種で、アルツハイマー病の患者の脳では、異常なタンパク質の働きでグルタミン酸が過剰な状態になってしまいます。
そのために、グルタミン酸の量が適正なら記憶できるのに、過剰になってしまったがたえにシグナルの伝達が妨害されてうまくいかなくなり、記憶が困難になってしまうという考え方です。
メマリーには、過剰なグルタミン酸の放出を抑えて、結果的に脳の神経細胞が死んでしまうのを防ぐ働きがあるのです。
harutoshura at 22:58│Comments(0)│アルツハイマー考