立春世界初

2019年02月05日

コリンエステラーゼ阻害剤

さて、ふたたびアルツハイマー病の薬の話に戻ります。

アセチルコリンを補充してやるような薬をつくることができれば、アルツハイマー病の治療薬になるのではないか。

という発想で、製薬会社の激しい開発競争がはじまりましたが、どうやってアルツハイマー病に効く薬を選び出すかというスクリーニング上の問題など、困難な点が多く、効きそうなものがなかなか見つかりませんでした。

そうしているうちに、アルツハイマー病の患者の脳の中では、アセチルコリンだけでなく他の神経伝達物質も軒並み減っていることも分かって来ました。

こうして、アセチルコリン仮説の根拠が弱いことが分かり、この仮説はアルツハイマー病研究の中心からだんだん離れていくことになっていきます。

とはいえ、このアセチルコリン系の薬が、世界初の認知症治療薬として、アメリカで認可されることになります。

アセチルコリンの分解酵素であるコリンエステラーゼを阻害することによって、減少したシナプス間隙のアセチルコリンを増やす薬です。現在、日本では、3種類のコリンエステラーゼ阻害剤が認められています。


harutoshura at 23:01│Comments(0)アルツハイマー病関連 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
立春世界初