アセチルコリン仮説罹患者

2019年02月02日

パーキンソン病の場合

アルツハイマー病と同じように脳の老化に伴って増える病気にパーキンソン病があります。

1817年に英国の医師J.パーキンソン(1755-1824)が初めて報告した病気で、高年齢者に多く、ふるえや、筋肉のこわばりなどの症状が現れます。

また、表情は仮面のようになり、からだが前傾し、歩幅が小刻みになる特徴的な歩行障害も見られます。

ドーパ

パーキンソン病には中脳の「黒質」というところにあるメラニン細胞に変性や萎縮がみられ、そこで働いているドーパミンという神経伝達物質が不足していることが分かってきました。

そこで、ドーパミンが生成されるもとなる物質であるL−ドーパや、ドーパミンの放出を促すアマンタジンなどの薬によって症状が良くなったのです。

もしもきのう見たアセチルコリン仮説が本当なら、アルツハイマー病の場合は、ドーパミンのように神経伝達物質の一種であるアセチルコリンが不足していることが原因であっても不思議ではありません。

とすれば、パーキンソン病の場合のL−ドーパのように、アセチルコリンを補充してやるような薬をつくることができれば、アルツハイマー病の治療薬になるのではないかと当然のように考えられたのです。

しかも、アセチルコリンを脳内で作る酵素や、壊す酵素、それが結合して情報を伝える働きをするアセチルコリン受容体というたんぱく質の構造など、すでに知られていたので薬の開発競争にも拍車がかかったのです。


harutoshura at 18:24│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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