SPECTアセチルコリン仮説

2019年01月31日

PET

微量の放射線を出す薬を体内に投与して体外からその分布を計測し、画像化する方法には、きのう見たSPECTのほかに、PET(陽電子放出断層撮影) があります。

SPECTが利用する放射線はガンマ線であるのに対して、PETは、陽電子(ポジトロン)を放出して崩壊する放射性薬剤を用い、それを特殊なカメラでとらえて「脳の働き」を画像化します。

SPECTでは脳血流を表す断層画像が得られますが、PETでは局所の脳血流量のほか、酸素消費量、ブドウ糖利用率などを測定することができます。

PET
*浜松PET診断センターの資料から

脳の中では、大量のブドウ糖や酸素が消費されていますが、神経細胞の活動が活発な部分ほど、それらの代謝が盛んで、活動の低下したところの代謝は低くなります。

脳のPET検査でブドウ糖や酸素の代謝を見ることによって、アルツハイマー病の初期症状を見つけることが可能になるのです。

また、先日見たアルツハイマー病の脳に見られる「老人斑」は、アミロイドβというタンパク質が蓄積したものと考えられます

症状が現れる何年も前に脳内にアミロイドβの沈着がはじまり、続いてシナプス機能障害、神経細胞障害、脳萎縮がおこり、最終的に認知機能障害などが現れるとも考えられます。

このアミロイドβやシナプス機能障害もPETで測定できます。ですから、症状が現れる前にアルツハイマー病の発症を診断することもできるのでは、と期待されています。


harutoshura at 23:41│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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