「長谷川式」猛威

2019年01月24日

「柄沢式」

きのう見た改訂長谷川式簡易知能評価スケールのほかにも、ミニメンタルステート検査(MMSE)、アルツハイマー病脳機能評価ステージ(FAST)、臨床評価尺度(CDR)などいろんなテストが利用されています。

MMSEだと、30点満点のうち24点以上は「正常」、23点以下で「認知障害あり」などと判定されます。

テスト形式でなく行動観察による認知症の評価法の一つとして、東京都老人総合研究所の柄沢昭秀氏が考案した「老人知能の臨床的判定基準」も用いられています。

行動観察は、その人の日常生活における意欲や関心、身の回りのことの処理能力などについて判断し、知的能力を総合的に評価するもの。

そのため、認知症の程度には関係なく評価できますが、評価対象者の日常生活について熟知している、家族、介護者、友人などから確かな情報を得る必要があります。

しかし、こうしたテストで異常が発見されたとしても、必ずしも認知症とは限らず、年齢とともに正常な変化の範囲で起こる認知・記憶力の低下であることもあります。

ねえちゃの場合もそうでしたが、アルツハイマー病は、医学的に完全な合意のある基準のないくらい、診断が難しい病気なのです。


harutoshura at 23:56│Comments(0)アルツハイマー考 

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