年末年始電光掲示板

2019年01月15日

記憶のしくみ

アルツハイマー病になると、記憶に障害が生じます。では「記憶する」とき、脳の中では、いったいどういうことが起こっているのでしょう。

そもそも、記憶したり考えたりといったことは、神経細胞(ニューロン)を通して行なわれています。

脳内には約1000億個ともいわれる神経細胞があります。神経細胞には、細胞体の周りにある短いヒゲの樹状突起と、細胞体からのびた長いヒゲ、軸索があります。

軸索は長いものだと数十センチもあって、別のニューロンの樹状突起とつながっていて、複雑なネットワークをかたち作っています。

シナプス

ものを覚えて記憶するなど脳を使っていると、神経細胞のネットワークが太くなったり、新たに形成されたり、機能を高めたりします。

記憶の正体は、このネットワークということになります。ネットワーク間の伝達は「信号」が担っています。

軸索と樹状突起が接続したところには、シナプスと呼ばれるすき間があって、つながってはいません。

神経細胞から電気信号がシナプスまで達すると、前の細胞から神経伝達物質と呼ばれる化学物質が放出されて、次の細胞の表面にあるレセプター(受容体)という受け手にキャッチされて電位が発生。その量が一定以上になると電気が発生し、信号が伝わっていくのです。


harutoshura at 22:28│Comments(0)アルツハイマー考 

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