見当識障害エピソード記憶の積み重ね

2019年01月05日

近時記憶とエピソード記憶が障害

一昨日の記事で、物忘れの中でも、起こったことを全体を覚えていない(忘れてしまう)ところに、アルツハイマー病の特徴の一つがあると記しましたが、このような記憶障害は、アルツハイマー病の全例に認められ、進行するにつれて悪化していきます。

では、アルツハイマー病の記憶障害にはどのような特徴があるのか、もう少し詳しく追っていくことにしましょう。

まず、その保持感覚によって記憶は、①秒単位で保持される即時記憶(短期記憶)②数分後に一旦脳裏から消えてから再生される近時記憶③過去の出来事に関する遠隔記憶、の三つに大別することができます。

また別の記憶の分類としては、意識的に想起できる陳述記憶と、意識的には想起されない非陳述記憶に大別することもできます。この陳述記憶はさらに、「きのう上野の美術館に行った」というような個人的体験に相当するエピソード記憶と、「日本の首都は東京だ」といった知識に相当する意味記憶に細かく分けることができます。

このように見ていったとき、アルツハイマー病患者が最も初期から障害を受けるのは、保持感覚による分類では「近時記憶」、想起されるタイプによる分類では陳述記憶の「エピソード記憶」と、考えられているのです。

ふりかえって見れば確かにねえちゃの場合も、ここで分類した「近時記憶」と「エピソード記憶」の二つが失われつつあるな、という感じがします。


harutoshura at 22:50│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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