新年の日記見当識障害

2019年01月03日

丸ごと忘れる

アロイス・アルツハイマーが初めて下したアウグステへの診察から、現在のアルツハイマー病の定義まで、昨年末までにざっと眺めて来ました。

しかし、アルツハイマー病かどうか初期症状を識別することは、専門医でも難しいのだといいます。歳を取ればだれでも物忘れは多くなります。若者だってしばしば忘れることはあります。

では、単なる物忘れと、病気を分ける一線は、どこで引かれるのでしょう。

アルツ病

黒田洋一郎『アルツハイマー病』によれば、アルツハイマー病は新しいことを覚えること(記銘)ができなくなることから始まるのに対し、度忘れは覚えたことがらを思い出すこと(想起)が一時的にできなくなる、といいます。

一番はっきりした症状としては、毎日同じようなことを繰り返す動作や仕事を「したか」「しなかった」のか、その内容を含めて覚えられず、完全に忘れてしまうことです。

だから、もののしまい忘れや置き忘れが目立ち、探し回るようになります。朝ごはんを食べたにもかかわらず「食べていない」と言い張るようなときは、たいへん危険なのだそうです。

ねえちゃはきょうも寝る前に電話をかけて来ましたが、いつものように、やはり食べたことはすっかり忘れてしまっていました。

正常な若者でも、特別な行事でもない限り「一昨日の昼食に何を食べたか」と聞いてすぐ思い出せる人は少ないでしょう。歳をとれば朝食に何を食べたか夜には思い出せないことはよくあります。

ここでは、何かの内容を一部忘れることはあまり重要ではありません。「起こったこと全体を覚えていない(忘れてしまう)」ところに、アルツハイマー病の特徴があるのだそうです。それは、ねえちゃの場合からも頷けます。


harutoshura at 22:34│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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