15年グレイゾーン

2018年12月29日

認知症の中の認知症

これまでに、アロイス・アルツハイマーによるアウグステの診断にはじまって「アルツハイマー病」がどのような変遷をたどってきたかを、ざっと眺めてきました。

それでは、ねえちゃのように、現在、アルツハイマー病とされているのは、どういう病気のことで、どのような症状があり、どう診断され、どんな薬や治療法があるのでしょうか。年末年始を利用して整理しておきたいと思います。

なんらかの病気によって脳の神経細胞が壊れるため、認知機能に持続的な障害を招き、理解する力や判断する力がだんだんなくなり、日常生活や社会生活が営めなくなる「状態」のことを認知症といっています。

アルツハイマーの時代の話をするとき「痴呆」という言葉をたびたび用いました。以前は、認知症ではなく痴呆と言葉が一般に使われていたのです。

しかし、痴呆という言葉には侮蔑的な意味合いが暗に含まれているといった批判が出て、2004年、厚生労働省は行政用語として「認知症」を用いることを決めました。それがきっかけとなって、今日では認知症という言葉が広く使われるようになったのです。

だれでも年齢を重ねるとともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。これは脳の老化によるもの忘れが原因と考えられます。認知症は通常、このような老化によるもの忘れとは区別されています。

脳の「老化」ではなく、脳の「障害」によるのです。それから、認知症はあくまで「状態」のことをいい、認知症という一つの「病気」があるわけではありません。

認知症を引き起こす病気はたくさんありますが、代表的なのが「4大認知症」といわれる①アルツハイマー病、②血管性認知症、③レビー小体型認知症、それに④前頭葉側頭葉変性症です。

これらの中でも、アルツハイマー病は全体の半分以上をしめる、認知症の中の認知症、認知症の“代名詞”として用いられることもある疾患なのです。


harutoshura at 18:05│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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