旅路アルツハイマーの死

2018年12月04日

ヴィースバーデン温泉

ブレスラウへの旅路で罹った疾患は次第に重篤な状態になっていきましたが、アルツハイマーは大学で多くの講義をこなし、病院に積極的に姿を見せて診療に励みました。

1913年2月にはブレスラウ精神神経科協会で多くの講演をこなし、3回学会に参加しました。が、学会の終了後、アルツハイマーはとうとう力尽き、療養をせざる得なくなりました。

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*1900年ごろのヴィースバーデン

療養の地は、フランクフルトの西約30キロにある、ヨーロッパで最も古い温泉地の一つであるヴィースバーデン (Wiesbaden) でした。

アルツハイマーが滞在した保養所は、25の休憩室を有する50種類の温泉、モール(泥炭)浴、炭酸浴、電気・熱・水治療、温泉泥によるファンゴパックなど、当時としては最高の設備が整ったところでした。

彼を訪問した神経病学者のフランツ・ニッスルによると、「1913年、私は心臓病を治療中の彼をヴィースバーデンに訪ねた。彼が帰郷の途中、ハイデルベルクに寄ったとき、私は彼の回復を心から嬉しく思った……。彼は、安静などいっさい聞く耳を持たず、できる限り耐え抜くという体であった」といいます。


harutoshura at 23:33│Comments(0)アルツハイマー 

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