アメリカ初症例ブレスラウ

2018年12月01日

「地獄、地獄……」

米国人のアルツハイマー病初症例となったウイリアム・C・Fとの会話について、ゴンサロ・ロドリゲス・ラフォラ医師は次のような報告をしています。

──今日は何曜日ですか?

「よくは分かりません、奥さん」

──今日は何日ですか?

「分かりません、お嬢さん、ご主人、ご貴殿」

──今は何年何月ですか?

「ちょうどこの角の下です、ご貴殿、ご主人」

──この病院に入院してどのくらいになりますか?

「ちょうどあそこ、お嬢さん、あそこがすべてです。知っていることはあなたに言います」

──いまいるところはどこですか?

「わかりません、わからない、ぜんぜん、なんにも、なんにも、なんにも、ゼロ」

──それはどこですか?

「地獄、地獄、地獄、地獄、地獄、地獄、地獄」

──どこから来ましたか?

「もう言いましたよ。ランカスターにいました。なんにもわかりません」。そして、患者は出しぬけに、美人が話しているのを聞いた、といいました。

──彼女はなんと言っていますか?

「あなたに話したのか、話すべきなのか、わからない、きれい、きれい、かわいい、かわいい」

さらに論文によれば、患者は後になってしばしば排泄物を口にした。彼はだらしなくて、服を破ったりした。また、ときどきあてもなくぶらついたり、一日中ベッドから出てこないこともあった、といいます。

質問も、答えも、アルツハイマーと患者たちとのやりとりを彷彿とさせます。このようにして「アルツハイマー病」の診断は、世界へと広まっていくことになったのでした。


harutoshura at 23:17│Comments(0)アルツハイマー病関連 

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