歴史の始まり「地獄、地獄……」

2018年11月30日

アメリカ初症例

クレペリンの教科書に記されてから「アルツハイマー病」は、いろんな医学文献に紹介され、専門家の間で世界的に知られるようになりました。

Lafora

マドリッド出身の組織病理学者、ゴンサロ・ロドリゲス・ラフォラ(1886-1971)=写真、wiki=は1911年、アメリカ人のアルツハイマー病の初症例を、アルツハイマーが編集していた『総合神経精神医学』で報告しています。

内容は、58歳の男性、ウイリアム・C・Fについてでした。

それによると、ウイリアムの症状は、アウグステが亡くなった1906年に始まりました。彼は迫害概念に捕われたり、興奮状態に陥りやすく、話は支離滅裂で他人の保護をもとめました。

彼は、数週間前から複数の女性看護師に結婚の申し込みをしていました。発症直後、だらしなく不潔になり、失禁しては尿を顔や体にこすりつけました。興奮状態のとき一度、鉄棒を看護師めがけて投げつけたこともありました。

見当識は障害され、医師や看護師の名前を覚えるどころか、自分の居場所さえ分からなくなり、病室への戻り方を忘れることもしばしばでした。


harutoshura at 15:42│Comments(0)アルツハイマー 

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