2018年09月08日
同じこと
同じことを何度も繰り返して聞く。というのは、いまに始まったことではありませんが、最近ねえちゃは、同じことを聞く間隔がどんどん短くなってきているように思われます。
電話で話していても、たとえば「ところで、ここに居るお金だいじょうぶなの?」といった質問に対して答えても、すぐに「ところで……」と、同じことを聞き直してきます。
自分が聞いたことも私が答えたことも頭にまったく入っていっていないのです。
認知症の教科書を見ると、「認知症の人のもの忘れに対しては、介護者がそのもの忘れを責めるようなことがあってはならない」と書いてありました。
認知症の人は、体験全体のもの忘れが起こるため「また同じことを聞いている」という認識がなく、同じことを尋ねても初めて聞きに来たという感覚でいる。
だから、もの忘れを責めると、聞いているだけなのに介護者から責められているという感じになってしまう、というのです。
同じことを聞かれても、同じように根気よく対応していくことが大事、と頭では分かっていても、つい「さっき言ったでしょ」と言ってしまいます。
harutoshura at 22:06│Comments(0)│アルツハイマー考