2018年05月19日
エピソード記憶
たとえば「2カ月前にグループホームで住むようになった」というように、その人が経験した「ある時に、何をした」というタイプの記憶を、エピソード記憶といいます。
「いつ」という時間の認知や記憶は人の脳はあまり得意ではなくて、アルツハイマー病になると場所の認知や記憶とともに困難になり、最も早くやられやすいと考えられているそうです。
同じエピソード記憶でも、アルツハイマー病の初期の段階では、一度覚えた昔のことは比較的よく保たれていて思い出せます。
ところが、比較的最近の、新しいエピソード記憶ができなくなるので、時の移り変わりや場所の移動に関することが分からなくなり、ねえちゃのように「きょうは何日」「ここはどこ」と繰り返すようになってしまうようです。
エピソード記憶の障害は、次第に、ほかの判断や思考の内容にも影響を及ぼすようになっていくそうです。周りはそういうことについて、覚悟を持って見守っていくしかありません。
harutoshura at 14:57│Comments(0)│アルツハイマー考