夕方になるとそわそわして落ち着かなくなったり、気持ちが乱れて声を荒げたり、徘徊をはじめたりするのは、認知症患者にしばしばみられる現象で、「夕暮れ症候群」と呼ばれることもあるそうです。

そういえば、ねえちゃも徘徊に出かけるのはたいていは日暮れが近くなってからのことです。家から出ないようにしている最近も、夕方になると窓からカーテン越しに外を眺めては「静かで、誰も通らない」とぶつぶつ言っています。

夕方は、一家の食事の準備などで、主婦にとっては最も忙しい時間帯です。長年、家族の夕食を作ることを日課にしてきたねえちゃにしても、「こんなことしてられない」「何かしなくちゃ」と、自然に落ち着かない気持ちになってしまうのかもしれません。

夕暮れ症候群は、本人が何か好きなことをしていたり、夢中になっているときには起こりにくい、ともいわれています。けれど残念ながら、ねえちゃにとっては、やりたいことのないというのがまた悩みの種になっています。