2018年07月

2018年07月31日

一票

朝9時半ごろ、ねえちゃを迎えにグループホームへ行きました。

簡易書留で届いていた「後期高齢者医療被保険証」の受け取りのため、まずは指定された郵便局へ。

それから、長野県知事選挙と県議会議員補欠選挙の期日前投票をするため、市役所の支所へと行きました。

少し戸惑うのかな、と思いましたが、係の人にやりかたを何度か尋ねながらもちゃんと、それぞれに一票を投じていました。

ねえちゃは「知事には**さんに入れてきた」と、それなりに「知事はあの人」というのはあったようですし、「ある程度年齢がいっていないと」というリーダーに対するこだわりもあるようです。

「きょうは何してきたの?」と、聞いてもすぐに選挙のことは忘れてしまっていましたが、市民の権利をちゃんと行使できる力はまだ健在です。


harutoshura at 14:50|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月30日

投票所入場券

久しぶりにねえちゃの家に来てみると、郵便受けに重要な手紙がたくさん入っていました。

まず、近々に重要な選挙が控えているようで、長野県知事選挙と県議会議員補欠選挙の投票所入場券。

それから、後期高齢者健康保険の「郵便物等お預かりのお知らせ」。さらに、介護保険負担割合証などなど。

選挙はグループホームへ入って初体験です。あした「不在者投票」にでもいっしょに行こうか?。

「郵便物等お預かり」も、保管期限があしたの日付になっています。なんとかしなければなりません。


harutoshura at 23:44|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月29日

きょうは2回

「最近、電話がずいぶん頻繁に掛けてくるね?」というと、「えっ、ホント。そんなに掛けてる!」

「なんか、困ったこととか、頭にきたこととかあったの?」

「なんにもない」。「それじゃ、きょうものんびりやんな」

夜9時ごろ、また電話がありました。「みんなでテレビを見て、話をしていま部屋へ帰ってきた」。

「日記は書いた?」。「今日は何日だったっけ?」。「29日」。「何かいてあるかよく分からないけど、書いてある」。

「じゃあ、きょうの仕事はもう終わりだね。おやすみ」。台風が通り過ぎて行ったことも知らずに、落ち着いた声で「おやすみ」といっていました。


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2018年07月28日

きょうは3回

朝6時ごろ、ねえちゃからの電話でたたき起こされました。また「おばあさんここに居ていいの?」。きのうの夜からこれで6回目です。

「大丈夫だから。もうすぐ朝ごはんでしょ!」

台風が接近してきた夜8時ごろ、また電話がありました。「夕食が終わって、みんなとくつろいで、いま部屋へもどってきた」。

「きのうから何回も電話あったけど?」「えッ、おばあさん、そんなに電話したの!」「何か困ったことでもあった?」「何もない」「それじゃあ、ゆっくり眠れるね。おやすみ」「おやすみ」。

すると、30分後にまた、電話。眠っているような声で「おばあさん、ここに居ていいんだよね?」。「いいんだよ。何かヘンなことでもあったの?」「なんにもないよ」「じゃ、ゆっくり眠ったら」「そうする」。


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2018年07月27日

5度の電話

午後7時ころ、ねえちゃから電話がありました。「きょうはずいぶん早いね」というと、「ご飯が終わって、いったん部屋に戻ってきたところ」だといいます。

「もう日記書き終わった」というので「何を書いたの」と聞くと、「一日ごろごろしていたって書いた」。

午後8時ごろ、また電話。「いままで、お隣の人なんかとテレビを観ていたの」と、ずいぶん楽しそうに「おやすみ」。

かと思うとその20分後にまた電話。今度はちょっぴり不安げに、「おばあさんいつまでここに居るの? 明日帰らなきゃ」

「明日なんて台風で帰れないよ。ずっと居られるんだから。お金も大丈夫」。

「ずっと、ここに居ていいんだね。それじゃ、おやすみ」。

そしてまたまた8時40分ごろ。「リュックを覗いたら、お金も何も入ってないんだけど大丈夫だろうか?」「大丈夫。おやすみなさい」。

さらにまたまたまた午後10時ごろ、5度目の電話。「おばあさん、これからのこと考えなくちゃ。来てね。おやすみ」。


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2018年07月26日

週末

週末は、台風が上陸。そして、気象庁が26日に発表した「1か月予報」によると、北・東・西日本では、暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月の平均気温はかなり高くなりそうです。

7月は、23日に埼玉県熊谷市で最高気温41度1分を観測して、国内歴代最高気温を5年ぶりに塗り替えるなど、記録的な暑さになりましたが、8月もまだ暑さの勢いはおさまりそうにありません。

きょうも9時すこし前に、ねえちゃから電話がありました。「おばあさん、ここに居ていいの?」といつものように言います。

「週末は台風。そのあとは、またすごく暑くなるみたいだから、雨や熱中症に気をつけてね!」というと、「わかった。おやすみ」と床に入りました。


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2018年07月25日

居られればいいんだけど

午後9時ごろ、「おばあさん、ここに居ていいの」と、このごろすっかり日課になった電話がありました。

夕食を食べたあと、グループホームの人たちと、テレビを観ながらゆっくりと話をした。そして部屋にもどって、これから寝るというところだそうです。

きのうと違って、ずいぶん明るい声です。このまま居られればいいんだけれど、居てもいいんだろうか、というニュアンスが感じられました。

食費も、部屋代も、ちゃんと払っているし、介護申請も更新できた。ずっと居られるからといつもの説明をすると、だんだん落ち着いた、安心した話しぶりになって、「おやすみ~」。


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2018年07月24日

夕暮れ症候群

午後8時ごろ、ねえちゃに電話してみると「ここにいていいの? 帰らなくていいの?」と、いつものように繰り返します。

夕方になると「いつまでもここにいていいのかしら?」と落ち着かなくなったり、「家に帰らせていただきます」と徘徊をはじめたり、というケースは認知症によく見られ、「夕暮れ症候群」とも呼ばれているそうです。

認知症になると、いまいる場所がどこで、なぜここにいるのか分からず不安で、ストレスを抱えるようになります。そうした不安感が、日が暮れて辺りが暗くなるとなおさらつのる。しかも夕方は食事の準備などで何かとあわただしくなる時間帯。本人も「何かしなくては」と落ち着かない気持ちに拍車がかかる。こうしたことが、夕暮れ症候群の原因として考えられるとか。

夕暮れ症候群は、何かに夢中になっていると起こらないそうです。ねえちゃのケースが、夕暮れ症候群という部類に入るかどうかはわかりませんが、確かに、頭の体操をしたり、テレビに夢中になったりしているときには、こんなことを言い出すことはありません。不安は、ひとりになって寝ようかなという時になると決まって訪れてきます。


harutoshura at 22:44|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月23日

「はて」

午後8時すぎ「何がなんだか分からなくなっちゃって。おばあさん、ここに居ていいの?」といういつもながらの電話がありました。

きのうと比べると、だいぶ沈んでいる感じがします。家にいたときほど極端ではありませんが、躁と鬱の大きな波のようなものがあるのでしょうか。

いつものように食事を終えて、みんなでテレビをみながらくつろいで。それまではいいのですが、いざ部屋へ戻ってくると「はて」と途方にくれてしまうようです。

それでもまた一から、一人で暮らせなくなったからグループホームというところでみんなと暮らすようになって、お金は銀行から引き落とされているから大丈夫、といつもの繰り返しを言っていくと次第に落ち着いていきます。



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2018年07月22日

リフレッシュ

日曜のきょう、朝8時ごろ、「朝ごはん、ごちそうになって、いま後片付けの手伝いをして来たの」と、ちょっと息をはずませながらも、すごく明るい声で、ねえちゃから電話がありました。

完全夜型の私は、熟睡中に起こされて、頭がややもうろうとしていましたが、ねえちゃは暑さも物ともせず、元気いっぱいの様子です。

「みんな忘れちゃうんだから、つまんないことでクヨクヨすることなく、いつもリフレッシュできていいじゃない」と、ときどき、ねえちゃに言うことがあります。

グループホームへ入って、ときおり「ここに居ていいの?」と分からなくなることはあっても、ある意味いつも新鮮で、明るい気持ちで、落ち着いて暮らせるようになりました。

認知症と暮らすということを、もっともっと積極的に考えていったほうがいいんじゃないかな、という気がこのごろしています。


harutoshura at 17:28|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月21日

御嶽海優勝

きょうも夜、8時半ころ、長野市のグループホームにいるねえちゃから電話がありました。

「御嶽海、すごかったね!」というと、「うん、よかった、よかった」と応じてきます。

ホームのみんなで、さっきまでテレビの前で応援していたようで、「長野県出身力士初の優勝」という快挙を、なんとなくはねえちゃも理解しているようでした。

御嶽海はインタビューで「うれしいです」と話した後、あふれる涙を拭いきれないでいるようでした。

来場所の成績によっては、伝説の最強力士「雷電」以来の、信州出身大関の誕生となります。


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2018年07月20日

オレンジカフェ

きょうも午後8時過ぎ、ねえちゃから電話がありました。さっきまでリビングでみんなでテレビを見て、部屋へ戻って来たところだといいます。

何かいつもと違うことあった、と聞くと、お見舞いに来てくれた長年親しくしているかたに昨日「オレンジカフェへ連れて行ってもらった」といいます。

オレンジカフェは、認知症の人やその家族、地域のかたたちとかが気軽に集まって、交流を深める場。認知症に関する国の方針を示した「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)にも認知症カフェの普及がうたわれています。

長野市では昨年度までに、16施設が開設されたそうです。いつものように、どこの施設でどんな話をしたかはみんな忘れてしまっていましたが、「オレンジカフェ」「オレンジカフェ」と楽しそうに何度も繰り返していました。


harutoshura at 20:40|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月19日

お手伝い

きょうの午後9時ごろ、ねえちゃから少し興奮気味に電話がありました。

「食事が終わってから、お迎えの人といっしょに“お手伝い”をして、いま部屋へ帰って来たの」。

“お手伝い”がずいぶん楽しかったようです。「何のお手伝いをしたの?」と聞くと、「忘れちゃったあ」。

「熱中症は大丈夫?」。「ええ、何」。「気温が40度近くなって、日本じゅう暑くてたいへんなんだから。熱中症で亡くなる人もたくさん出ているんだよ」。

「ええ、そうなんだ。そういえばきょうは、少し暑い気がする」。

「担当の人にも言われたろうけど、いつも水を飲むように気をつけるんだよ」。

「わかった。じゃあ寝る。おやすみ~」。「おやすみ」。


harutoshura at 21:24|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月18日

昔の記憶は

ねえちゃは、むかしのことはよく覚えています。グループホームの生活記録にも――

「アルバムを見ながら昔の事を話してくれる。戦地に行ったお兄さんや一緒に育った男の子の話など。昔の記憶は明確に覚えておられる」とありました。

70年も前の子どものころの記憶は鮮明なのに、どうして、きのうきょうのことはすぐに忘れてしまうのか。

それは「きのうきょう」のは、忘れるのではなく、覚えられないのだと考えたほうがよいようです。

記憶には長期記憶と短期記憶があって、子どものころ「覚えた」ものは長期記憶の“倉庫”にしまい込まれているので思い出せる。

けれど、認知症で短期記憶の働きが弱まると、「思い出せない」以前に「覚えられない」という状態になるというわけです。


harutoshura at 19:35|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月17日

グループホームって何?

きょうの午後8時半ころ、ねえちゃから電話がありました。

「おばあさん、バカになっちゃって、どこで何してるかわからない」と、いいます。いつもより「問い」が少し深そうです。

「頭がうまく働かない認知症という病気になって「グループホーム」というところに入って、同じ病気の人たちと暮らしているの」。

「グループホームって何?」

「それが、おばあさんの家」。

「じゃ、ずっと居ていいの?」

「何にも心配しないで、のんびり暮らせばいいの!」

「言われたようにしてればいいんだね」。以前のように混乱することもなく、落ち着いて床につきました。


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2018年07月16日

お手玉

小さな布袋に小豆や米などを入れて縫い合わせて作る「お手玉」。

ふつう、歌にあわせたり、一定のルールのタイミングで放り上げたりして楽しみます。

お手玉らしき物を投げて遊ぶ女性が描かれた古代エジプトの洞窟壁画(約4000年前)が残っているとか。

元来、お手玉はありふれた遊びとして親しまれ、母から娘、孫へと、作り方や遊び方が伝承されたものだったそうです。

ねえちゃも、子どものときはお手玉で友だちとしばしば遊んだそうで、余った布切れを使ってはよくお手玉を作っているのを見た覚えもあります。

グループホームでも時折「お手玉のレク」をするようですが、ねえちゃは昔取った杵柄で「3個まで上手に扱えていた」そうです。


harutoshura at 17:05|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月15日

スイス旅行

けさ8時すぎに、ねえちゃからの電話で、起こされました。

「いまご飯食べたの」と、ゆっくり落ち着いた声でいいます。

昨夜の電話で、ねえちゃの甥がスイスへ旅行に行ってきたというの「旅行どうだったって電話をかけて聞いてみたら」と言っておきました。

その際には、「じゃあ、いまから掛けてみる」と言っていたのですが、果たして昨晩、スイス旅行の話を甥から聞いたのかどうか?。それはよく分かりません。

ただ、「えっ、スイス。ヘえ~そんなところへ行ったの」ときょうはまた振り出しに戻っていました。



harutoshura at 23:14|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月14日

常に穏やかに

6月分のグループホーム生活記録を送っていただきました。

「食材の下準備、食器洗浄、洗濯干し、花壇の水くれなど生活全般で職員の手伝いをして下さり大変助かっています」。

夜間に、どういう経緯でホームにいるのか分からず不安になることがあっても、担当のかたが説明してくれると、「不満や興奮されることなく常に穏やかに対応してくれ」るとあります。

「常に穏やかに」というのは、家に居るときには考えられないことでした。ずいぶん変ったな、と思います。



harutoshura at 23:41|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月13日

口腔衛生管理体制加算

ねえちゃのグループホームから、「口腔ケアを充実させる取り組みが始まります」という案内が来ました。

日々、口腔ケアにあたっている施設の職員の人たちが、歯科衛生士さんらから口腔ケア指導を受けるようになり、それに伴って「口腔衛生管理体制加算」が加わる、というものでした。

確かに「歯」は、健康や生活をささえる支柱です。口の中のだけでなく、いろんな臓器の病気や心の病ともかかわっています。

それに、何よりも、毎日おいしく食べられることは、生きていることのこの上ない喜びです。


harutoshura at 22:47|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月12日

たらふく

きょうの夜、8時半ころ、いつものようにねえちゃから電話がかかってきました。

夕食を食べて、みんなでテレビを見ながらぺちゃくちゃしゃべって、部屋に戻って来たのだそうです。

「きょうは何をしたの?」と聞くと、「一日中ゴロゴロしてただけ」

「きょうの夜のご飯は何だったの?」と聞くと、「忘れちまった」。

「お腹いっぱいになったの?」の答えは、「うん。それはもう、いっぱい、いっぱい。たらふくごちそうになりました」。

あいかわらず元気で、ご機嫌のようです。「それじゃ、後は寝るだけだね?」「おやすみ」。


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2018年07月11日

チラシ

実質的にグループホームへ引っ越して約4カ月。ねえちゃの自宅の固定電話にはほとんど着信はなくなりましたが、郵便受けにはチラシがたくさん入っています。

中でも多いのが「みちのく三大半島めぐり」とか「憧れのホテルで非日常の体験を」といった旅行関係のチラシです。

10年前くらいまでは、夫婦でしばしば温泉など旅行に出かけたねえちゃですが、夫が亡くなってからはぜんぜん出掛けようとしません。

いろいろ準備をしたり、気をつかわなければならない旅行は、基本的にあまり好きではないようです。

きのうも「人生の最後に海外一周しようとか、そういう気はないの?」と聞いてみましたが、まるっきりその気はないようです。

「ここでのんびり暮らして、親しい人だけでこじんまりお葬式をしてもらえれば、それで十分」といいます。


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2018年07月10日

お金があるの?

電話で「これからのこと、考えていかないと」とか言っていたので、きょうの午後、ねえちゃのグループホームを訪れました。2週間ぶりほどのことです。

が、「そんなこと言ったっけ?」と、いつものようにすっかり忘れています。

「これから、何かしたいことあるの?」と聞くと、「ここで、のんびり、楽しくずっと暮らしていければそれで十分だ」といいます。

どうも、このままグループホームで暮らせるお金があるのか、誰かに迷惑をかけるのではないのか、ということがずっと気になっていたようです。

「いまのところ何とかやっていけそうだから」というと、うれしそうな、ホッとした顔つきになりました。


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2018年07月09日

これからのこと

きのうも、午後8時半ごろ「おばあさん、ここに居てもいいの? お金は大丈夫なの?」と、いつものように眠そうな声でねえちゃから電話がありました。

「大丈夫だ」というと、「じゃあ寝る。おやすみ」と床につきました。

それから、夢でも見てふと目覚めたのか、トイレに起きたのか、3時間くらいたってからまた電話がありました。

「おばあさん、ここに居てもいいの? お金は大丈夫なの? これからのこと、考えていかないと!」といいます。

基本的には、いつもと同じですが、この3時間の眠りの間に「あれ、このままで大丈夫なんだろうか」というようなちょっと心配な夢でも見たのか「これからのこと」が気になったようです。


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2018年07月08日

脳トレ

認知症の予防策の一つに、近年、脳トレが注目されています。クロスワードパズルをする人は、認知症の発症率を40%ほど下げるという研究もあるそうです。

さらに、チェス、将棋、囲碁、麻雀など人と向き合って楽しむゲームは、一人でやるパズルよりも、ずっと効果があると見られています。

映画を見るのも、自宅で一人でDVDなどで見るより、映画館へ出かけていって多くの人と鑑賞するほうが、認知症の発症率をより下げるのだとか。

人と対面したて何かをしたり、人を意識しながら生活することが、認知症を防ぐのにいいというのは、グループホームでみんなといっしょにテレビを観たりしているときのねえちゃの嬉しそうな様子からも、頷けるように思えます。


harutoshura at 17:54|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月07日

とうもろこし

きょうの午前中、ねえちゃのグループホームの責任者のかたから電話をいただきました。

事務的な話のほかに、この間、ねえちゃの親戚からホームへとうもろこしをたくさん送ってもらってみんなでおいしくいただいた、とお礼を言われました。

私は、そのことを知りませんでしたが、「ねえちゃの甥のあの人」だなと想像はつきました。

とうもろこしが届いたとき、ねえちゃは甥にお礼を言っていたようですが、当然のごとく、今晩、電話をしても「えっ!」と、そのことをねえちゃは全然覚えていません。

でも、「いま、みんなとテレビ観ているところ」と楽しそうでした。いい仲間やいい親戚に恵まれて、ねえちゃはいまとても幸せなんだろうなと思います。


harutoshura at 20:33|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月06日

「BAN2401」

エーザイなどが開発している「BAN2401」というアルツハイマー病治療薬に、症状の進行を抑える効果があることが、第2相臨床試験(治験)の大規模試験で確認できたそうです。

認知症の原因物質とみられている、アミロイドベータというたんぱく質が、脳内で減ることも示されたとか。

2012年~18年、日米欧など856人を対象に投与して、18カ月間の解析をしたところ、症状の悪化の抑制やアミロイドベータ蓄積の減少が確かめられたそうです。

第2相試験は、第1相試験で安全性が確認された用量の範囲で、薬剤を使い、薬の効き目、適切な投与量などを調べますが、実際の治療に近いかたちで確かめる第3相試験がまだ残っています。

2020年代の早い時期の発売を目指しているそうです。アミロイドベータを標的とする薬はまだ実用化されてはいないそうですから、アルツハイマー病を直接やっつける、新世代の薬になる可能性があるかもしれません。期待しましょう。


harutoshura at 23:02|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月05日

万引き

万引きで窃盗罪に問われた女性(87)に対して、アルツハイマー病を理由に福岡地裁が公判を停止する決定をしたそうです。

被告の女性は昨年6月、福岡市の食品店で324円の缶詰1個を盗んだとして現行犯逮捕されました。

簡易精神鑑定では認知症の症状がうかがえたものの、地検は刑事責任は問えると判断して起訴しました。

ところが、今年に入って行われた公判のなかで、被告は事件当日の一部の記憶がない様子だったため、地裁が今年3~5月に詳しい鑑定を実施。アルツハイマー型認知症と診断されて、刑事責任能力が失われていると判断されたといいます。

高齢者の認知症の問題が、交通事故だけでなくこうした刑事事件にも大きな影響を及ぼすようになってきています。


harutoshura at 21:47|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年07月04日

余裕

専門家によると、散歩は認知症予防の王道として知られているのだそうです。五感を働かせるので、ジムよりも屋外を歩くこと、特に自然の多い場所に出かけると効果は大きいのだとか。

歩いているときには、脳が活性化していいアイデアが沸いてくるので、ペンとメモ帳を持って思いついたことを書き留めたり、スケッチしたりする「余裕」があると、さらに効果が上がるのだそうです。

ねえちゃは散歩は好きですが、散歩に出かけても修行僧のようにただ黙々と歩くだけで、あっちを見たり、こっちに立ち寄ったりして楽しむという余裕がありませんでした。

でも、グループホームへ入って、家のことなどをひとりで心配することなく、いろんな人と話したり、いろんな体験をしたりできるようになって、話していても「余裕」が感じられるようになってきました。


harutoshura at 23:46|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2018年07月03日

居場所

夜8時くらいになると「ここに居ていいの」と、ねえちゃから毎日のように電話がかかってきます。

ねえちゃの人生で最も多くの時間を過ごした居場所は、毎日ごはんを作り、掃除・洗濯、お風呂を沸かして夫の世話をしてきた「家」です。

逆に、毎日ごはんを作り、掃除・洗濯、夫の世話をしてきたのが自分の居場所だった、とも言えるのでしょう。

グループホームで暮らすようになって3カ月余り。ここでは基本的に、炊事や掃除・洗濯を自分でやらなくてもなんとかなります。お風呂も、必要があれば入れてもらえることもできます。

そうした、いわば主婦としてやらなければならない仕事をほとんどせずにずっと居られる場所があるということが、いまだにアタマでも、カラダでも、飲み込めてはいないようです。

でも、「心配しなくてもいいよ」とひとこと言ってやれば、安心してすぐに眠りにつきます。


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2018年07月02日

熱中症の半分

消防庁が発表した平成29年夏の「熱中症による救急搬送状況」によると、平成29年5月から9月の熱中症による救急搬送人員数の累計は52,984人。

このうち、満65歳以上の高齢者が25,930人と最も多く、全体の半分近く(48.9%)を占めたそうです。

熱中症というと、真夏の炎天下というイメージがありますが、実際は梅雨明けのころ、これからいよいよ気温が上がるという時期に発症のピークが訪れるそうです。

人間の体の大半は水でできているといわれますが、体重に対する体液の割合は、小児80%、成人60%、高齢者は50%と、年齢がかさむにつれて減る傾向にあるのだとか。

いわば「貯水率」が若い人より少ないうえ、とくに認知症高齢者となると、自分の体が水分不足になってきたというサインに気づくのが困難になります。

グループホームに入ったので今夏は安心ですが、昨年までのねえちゃは、そばに置いて飲むようにといくら水筒を用意しても、水を飲むことなんてすぐに忘れたままになってしまっていました。


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2018年07月01日

7月1日

きょうの夜9時ごろ、半分寝ているような声で、ねえちゃから電話がかかってきました。

「おばあさん、ここに居ていいの?」と、内容は、いつもと同じです。

「居て良くなくなったら、ホームの人から連絡が来ることになっているから大丈夫」。

「きょうは何日?」と聞くので「7月1日」というと、「書いてある。書いてある。じゃあ、おやすみ」といって電話を切りました。

毎日、日記をつけるという仕事だけは、新しい月に入っても忘れないでいるようです。


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