2018年04月

2018年04月30日

アルコール

TOKIOの山口達也メンバーによる女子高生への強制わいせつ問題で、アルコール依存症との関係が云々されています。

アルコール依存症は、量や状況など酒の飲み方を自分でコントロールできなくなった状態のこと。

以前は、意志の弱さや人間性の問題が原因と思われてきましたが、いまでは病気として扱われ、遺伝子と関係も研究されています。

飲んではいけないとわかっていても、脳に異常が起こっているため、飲むのをやめられなくなってしまうのです。

以前も書きましたが、ねえちゃの夫もアルコール依存症で、7年前に亡くなるまで長いあいだ闘病生活に明け暮れました。

そんな夫を看て苦労してきたねえちゃは、酒は頑として飲みません。それは、認知症が進みグループホームへ入ったいまも変わりません。


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2018年04月29日

裾花川

ねえちゃのグループホームの近くには、裾花川が流れていて、裾花中学、裾花小学校があります。

裾花川は、長野県と新潟県との境の高妻山に源を発し、戸隠連峰に沿って流れて、長野盆地に入り長野市の中心市街地の西縁を流れて犀川へ合流します。

ねえちゃが長野市で暮らすようになったのは、いまから50年前のことです。最初の3年間住んだ西長野の借家は裾花川の近くにあって、近所の人たちや家族と川辺に遊びに行ったりすることもありました。

「おばあさんどこに居るのかよく分からない」と言うので、「裾花川の近く。裾花中学や裾花小学校の近くだよ」と教えてやると、何となくホッとした顔つきになります。


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2018年04月28日

たけのこ料理

たけのこ掘りのシーズン真っただなか、となりました。というわけで、ねえちゃのおいが、実家の山でとれたたけのこをきのう、グループホームへ届けてくれました。

おいによると、「今年は、出来がよくない」とのこと。とはいえ、さっそく施設で、ねえちゃも手伝って料理してくれたようです。

たけのこはすぐに食べないと美味しくなくなります。昨年までは、家にたけのこを届けてもらっても、ねえちゃ一人では調理できず、途方にくれていました。

けれど施設へ入ったおかげで、今年からは、みんなで料理して、みんなで味わうことが出来ます。


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2018年04月27日

薬の心配

「おばあさん、お医者さんへ薬をもらいに行かなくていいんだろうか?」と、きのうの夜、ねえちゃから電話がありました。

薬は、グループホームの関連クリニックで処方してもらっていて、お医者さんに行かなくても施設の担当者から決まった時間にきちんと飲ませてもらっているはずです。

長年続けてきた、お医者さんのところへ行って高血圧や認知症の薬を処方してもらっていたときのことが、ふっと頭に浮かんできたのでしょう。

認知症になってから、突然、思いがけないことを言って来ることがしばしばあります。

寝る前に薬を飲む、ということを長年習慣にしてきたので、眠くなって布団に入ろうとしたのが契機となって、薬のことが心配になったのかもしれません。


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2018年04月26日

更新の調査

一昨日、市役所の支所に申請した要介護認定の更新について、きょうの午前中に担当者のかたから電話をいただきました。

家族が遠くにいるので、更新にかかわる調査はグループホームに一任しますか、と聞かれたので、そうするようにお願いしました。

更新の手続きには、申請から認定までに通常30日ほどかかるようです。

これまで、介護の諸手続きや病院通いなどは、私がほぼ一人でやって来ましたが、調査日を決めて、その日にあわせて東京から長野へ出かけるのは、けっこう手間がかかります。

それに、いまやねえちゃの日常については施設のかたのほうがよく分かっています。家族でないほうが客観的に見られるという利点もあると思います。


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2018年04月25日

新聞

週1くらいでねえちゃの家を訪ねると、郵便受けにいつも新聞が投入されています。

ねえちゃがグループホームに入居した翌日、新聞販売店に電話をして新聞をやめたのですが、長年取っていたのでどうしても配達の人が間違えて入れてしまうのでしょう。

郵便物はそんなに多くはありませんが、役所や金融機関などから大事な書類もけっこう届きます。

郵便受けが新聞でいっぱいになってしまうと、郵便物のじゃまです。新聞を入れないように念押しの電話を販売店にしました。


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2018年04月24日

更新手続き

雨がパラつく中、役所で介護認定の更新手続きをしたあと、1週間ぶりにねえちゃのグループホームを訪ねました。お風呂に入った直後だったようで、くつろいだ、穏やかな様子でした。

この1週間のあいだに、ご近所のかたたちも訪ねてくれたようで、相当に嬉しかったとみえて日記に大きなに赤字でそのことが書き込まれていました。

「何か困っていることはない?」と聞くと、「頭が悪いことのほかは、何もない」と、いつもの返事。

「居心地が良くて、もう家で一人じゃ暮らせないでしょ?」と聞くと、頷きながら「ずっと置いてもらえるように、わがまま言わないようにしなきゃ」と答えました。


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2018年04月23日

郵便物

一週間ぶりに、ねえちゃの家を訪れました。電話の着信はほとんどありませんでしたが、郵便受けにはけっこういろんなものが入っています。

市役所からは「介護認定の更新手続き」に関する書類。郵便局からは福祉定期預金満期の案内。それに、断ったはずの新聞も投入されています。

仮に移ったグループホームへ転送してもらっても、ねえちゃには処理できません。かといって、私の自宅に転居したわけではないので、私の家に転送してもらうのも難しそうです。

これからどうやって処理していくか。諸郵便物に対する合理的な対処法も、模索していくかなければなりません。


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2018年04月22日

ゴリラ

青山ゆずこさんの『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。 祖父母そろって認知症』というエッセーが出版されました。

認知症になった祖母は「誰だあんたは出ていっとくれ」と追い出そうとしたり、部屋中に生ゴミを撒き散らしたり、祖父といえば何に対しても無関心。そんな中で、可能な限りの介護に励む姿が描かれているとか。

ゴリラはどうかは知りませんが、同じ類人猿のチンパンジーには、脳の組織にアルツハイマー病の兆候が見られることが研究で明らかになっているようです。

それはともかく、あれだけ優しかったおばあちゃんの変容ぶりについての、「ゴリラになっちゃった」という比喩には、なかなかに興味深いものがあります。


harutoshura at 20:18|PermalinkComments(0)アルツハイマー考 

2018年04月21日

居場所

「おバアさん、いつまでここにいるの?」と、これまで毎日のように電話を掛けて来たねえちゃですが、この3日ほど、そうした訴えもなく、静かです。

1カ月たってグループホームに慣れて来て、「ここが自分の家だ」と思えるようになったのでしょうか。

それとも、自分の家がどこだったかコンガラがってきて、帰るということがどういうことなのか分からなくなってきたのでしょうか。

いずれにしても、グループホームが自分の落ち着ける「居場所」となっていってくれればいいな、と願うばかりです。


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2018年04月20日

やりくり

グループホームへ入るまで、ねえちゃの「食」は、週1回まとめて届けてくれる惣菜など生協の食料品と、平日の夕食用に毎日持ってきてくれるワタミの宅食、それに生ものやお菓子など近くのスーパーで補っていました。

さらに、衣服代や医療費、新聞代、灯油、お米代、それから台所のレンジ、お風呂、暖房などほとんど電化しているので電気代もかなりかかりました。

グループホームでの共同生活になってから、家賃や食費など月に払う額はほぼ決まっていて毎月銀行から引き落とされます。他に、個人的な出費のための“お小遣い”を少し施設に預けています。

それに加えて、自宅を出ても家の管理や維持のため、電気代や電話代、水道料、補修などにある程度お金が毎月かかっていきます。

グループホームの経費と自宅の維持費の両方がかかるので、ある程度の負担増になるとは思いますが、毎月の出費がほぼ計算できるという利点もあります。計画的に何とかやりくりしていくしかありません。


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2018年04月19日

あさま棟だより

このあいだグループホームから送られてきた書類を眺めていたら、中に「あさま棟だより」(Vol.54)というのがありました。

おしらせ欄には、あさま棟への入所者としてねえちゃが写真入りで紹介されていました。

それから、お彼岸の日に、みなさんとおはぎ作りをしている写真もありました。

どちらの写真も、家に一人でいるときにはあまり目にすることがなかった、穏やかで、心底明るい表情をしています。


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2018年04月18日

1カ月

ねえちゃがグループホームへ入ってきょうでちょうど1カ月です。新生活、まずまず順調に滑り出したようです。

午後8時ごろ電話をすると、もうスヤスヤ状態。「何か困ったことない?」と聞くと「なんにもない。おやすみ」と、ふたたび眠りの中に入りました。

ねえちゃは、自分で積極的に何かをやっていくというタイプではありません。できるだけ目立たないようにと、どちらかというと引っ込み思案の性格です。

あれこれ周りでめんどうを見てくれて、みんなといっしょにやっていられるグループホームでの生活に、心身ともに「安心感」を抱いているようです。


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2018年04月17日

テレビ

午後8時過ぎ、いつものように「ここにいていいの?」と、ねえちゃから電話がかかってきました。

夕ご飯を食べて、みんなでテレビを観てたあと、眠くなって部屋に戻ってきたといいます。

ねえちゃには、これといって観たい番組があるわけではありません。テレビを媒介にしてみんなでワイワイやっていられるのが、楽しいのだとか。

「何か困ったことない?」と聞くと、「アタマだけ」。「そりゃ、しょうがないな。のんびりやってきなよ」。


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2018年04月16日

夏物と孫の手

きょうの午前中、ねえちゃのお嫁さんといっしょにグループホームを訪ねました。

だいぶ暖かくなってきたので、ねえちゃの家にあった夏物の服やブラウス、ズボンなどをあれこれ、名前を書いて持って行きました。

洋服ダンスなどを探してみると、思いのほか、色とりどりの、いろんな衣類が見つかりました。

施設の内外で、ちょっとしたおしゃれを楽しむことはできそうです。

衣類といっしょに、家のソファーに置いてあった「孫の手」も持って行きました。

「これ、あると助かるんだよね」と、喜んでいました。


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2018年04月15日

生活記録

グループホームからねえちゃの「3月分」に関わるいろんな書類が送られて来ました。

そんな一つの「生活記録」には、入所してから毎日の記録が、楷書のていねいな字で、細かく書かれていました。

それによると、部屋の掃除や軽作業、おはぎ作り、ふきのとうなど食事の下ごしらえ、職員のかたとの室内用の靴の買出しなど、いろいろと楽しくやっているようです。

自分が「ここ」に居ることやお金のことを、ときおり思い起こすように不安に感じているようですが、家に居たときのような拒絶反応を起こすこともなく、その都度、落ち着いて受け入れています。

24時間、こうやって細かく目をつけていただきながら、めんどうを見てくださっているスタッフのかたたちには敬服しています。


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2018年04月14日

水虫

きょうの午後1時半ごろ、「うちへ帰らなくていいの?」といったいつもの電話が、また、ねえちゃからありました。

昼食が終わり、部屋に戻ってお昼寝の時間に入ったようです。「グループホームが嫌になったの?」と聞くと、「水虫の薬まで塗ってもらえて、至れり尽くせり。自分がバカで困るだけで、何も不満はないよ」。

白癬(はくせん)菌が、皮ふの外側の角質層に感染して起こる水虫。そういえば、指先や指の間だけでなく爪にまで広がってしまったとかなんとか、ねえちゃが言っていた覚えがあります。

「それじゃ、バカが治るまで、ずっとそこに置いてもらえばいいじゃない」というと、「ずっと居ていいんだね」と、いつものようにホッとしたように言っていました。


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2018年04月13日

疑問

きょう午後1時半ごろ、ねえちゃから電話がありました。「うちへ帰らずにここに居ていいんだろうか?」といつもの疑問が沸いてきたようです。

さっきまで昼食で使った食器を洗う手伝いをさせてもらって、部屋に帰ってきたら、うちへ帰らなければと心配になってきたといいます。

「そこにいて何か不自由あるの?」と聞くと「毎日おいしいもの食べられるし、誰かいてくれるし、困ることなんにもない」。

毎日、繰り返し、繰り返し、沸いてくる疑問。そのうち、グループホームに居ることが当たり前になって疑問にならなくなるまで、気長に待つしかなさそうです。


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2018年04月12日

折れ線グラフ

ねえちゃにとってこれまで、毎日、血圧を計って血圧手帳に折れ線グラフを書き込むのが、「日記」と並ぶ大きな仕事でした。

でも、グループホームへ入ってからは、血圧測定に関しては施設のほうで毎日きちんとやってもらえるようで、血圧手帳に「折れ線」を書き込む必要がなくなりました。

長いあいだ書き続けて、十数冊にもなる血圧手帳が中断するかたちになって、ちょっぴり寂しそうではあります。が、「それじゃ、日記に集中できるね」と、けっこう前向きです。

何かあったらすぐ、メモの代わりに書き込んでいく。今年の日記帳は書き込むスペースが広いので、それだけでもなかなか大変です。




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2018年04月11日

ねえちゃは、現住所のある長野市では、これまで3カ所で暮らしました。西長野、北堀、ちょっと前まで住んでいた青木島です。

グループホームへ入って、「家へ帰らなくていんだろうか」としばしば口にしますが、果たして自分のいまの家がどこなのか、記憶がこんがらがって分からなくなってきたようです。

「電車の駅を降りて、お医者のところを曲がって……」と話すのを聞くと、30年以上前、長野電鉄の朝陽駅の近くに住んでいた家が念頭にあるようです。なのに、その近所の人となると、いま家がある青木島のお隣さんの名前が出て来たりします。

グループホームへ来てまだ20日ですが、もう自分の家の記憶さえ、定かでない。それでも、「この施設が自分の家だと思ってればいいのね」と、けっこう明るいのが救いです。


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2018年04月10日

干し忘れ

ねえちゃの家の廊下の端っこに、下着がぶら下がているのを見つけました。

ドタバタでグループホームへ引っ越したので、洗濯して干したまんますっかり忘れていたのです。

せっかく洗濯したのだからと、それを持って今日の午後、ねえちゃに面会に行きました。

移って20日。記憶の衰えは相変わらずですが、ずいぶん落ち着きが出て、表情が穏やかになってきたのを見ると、グループホームへ入って良かったなと実感します。

真面目なねえちゃにとって、家で一人暮らしというのが、いろんな意味で大きなプレッシャーになっていたんだな、とあらためて感じます。

ただ、うっかり、持っていった下着に名前を書かずに渡してしまいました。共同生活の鉄則に、私のほうがまだ、ついて行けていません。


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2018年04月09日

被害

10日ぶりくらいで、ねえちゃの家を訪れました。

駐車スペースの脇に、この間の大風の影響をを受けたと思われる、折れた雨樋が転がっていました。

どこかの樋が折れたのかなと見渡してみましたが、それらしきところは見つかりません。

ひょっとすると、以前に修理して使わなくなった樋の可能性もあります。そのあたり、認知症の家主に聞いても残念ですが確かなことは分かりません。

あしたもう一度、家の周りを点検しようと思いますが、強風で大きな被害は無かった様子なのでホッとしました。


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2018年04月08日

いつもの調子

「おバアさん、あした家へ帰ろうと思ってるんだけど、お金が無いし、どうしたらいいんだろ」

と、きょうの午後8時ごろ、ねえちゃから電話がありました。

「何、施設の人に出て行けって言われたの?」

「そんなこと、言われないよ」。

「お金は、施設の中では持ってはいけないことになってるの。それで何か困ることあるの?」

「ないよ、別に」。

「じゃあ、ずっとそこに居ればいいじゃない。このあいだの大風で家がどうかなってないか、あした行って見ておくから」

「そう、じゃあ、おバアさんはなんにも気にせずに、ここに居ればいいんだね。おやすみ」

と、どこまでどう理解したか知れませんが、それでも落ち着いた調子で床に就きました。


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2018年04月07日

築30年

「ずいぶん強風が吹いたようだけれど大丈夫だった?」

昨日の夜、電話をすると、もう眠りの中にあったねえちゃは、何のことだかわからないというふう。

強風でいろいろ被害があったことも頭には無いようです。

ねえちゃのグループホームは、平成21年4月開設ということなので、まだ9年。

広い施設の中にいれば、外の天候や風が気になることもほとんどないのでしょう。

でも、ねえちゃの家のほうはといえば、もう30年。

不在のあいだの天災のことも、考えておかなければなりません。


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2018年04月06日

大風

荒れ模様の天気となったきょうの午後3時ごろ、ねえちゃの家のお隣のかたから電話をいただきました。

ありがたいことに、長野で大変な風が吹いて家の樋のあたりが壊れたようだと、知らせてくれたのです。

テレビのニュースを見ると、日本海を低気圧が発達しながら東北東に進んで強い南風が吹いた影響で、長野県内でも、看板が倒れたり、木が折れたりといった被害が出ているようです。

週明け早々に長野へ行って、様子を見て来なければなりません。


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2018年04月05日

「バカなことだけ」

夕食を終えた8時過ぎ、ねえちゃに電話をしてみました――。

「何か、悩みとか、不自由していることとかない?」と聞くと、落ち着いた声で「バカなことだけ」。

「そりゃ、お医者さまでもたやすくは治しゃせぬ、だからしょうがないよな!」

「そろそろ、夏物とかが要るんじゃないの?」と言うと、「長野はまだそんなでもないから、当分はだいじょうぶ」。

これまでは、電話に出ないと「また徘徊に出たか?」とやきもきしましたが、グループホームへ入ったおかげで、そんな“やきもき”の必要が無くなってきました。

一方で、ねえちゃのほうも「何がなんだか分からず、どうしよう」という一人暮らしの怖さのようなものを、感じなくて済むようになってきているようです。

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2018年04月04日

少しでも明るく

ねえちゃがグループホームへ移った旨の、ごく親しい知人や親せきへ挨拶状を、いちおうひととおり送り終えました。

今年、年賀状を出していたからと、どういう縁の方かわからずに送ったなかに「高校時代の友達」というかたもおられ、返信をいただきました。

ご主人がパーキンソンで入院されているそうで、「今日一日を少しでも明るく過ごそうと思うのですがなかなか大変です」と記されていました。

だれもがみんな同じように与えられた年月(時間)を生き、それぞれに老いを重ねていきます。

この方がおっしゃるように、ねえちゃにも、新しい環境で「一日を少しでも明るく」過ごしてほしいものだと願うばかりです。


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2018年04月03日

「あした帰らなくていいの?」

夜の8時ごろ、ねえちゃから電話がかかってきました。「隣でご飯食べてた人が、あした家に帰るといってたけど、帰らなくいいの?」と不思議がっています。

「お隣のかたはそこにずっといて、あした何か帰る用事ができたんでしょ。おバアさんは、何か帰らなきゃならない用事があるの?」と聞くと、黙っています。

どうも、旅行か何かで旅館に来ていて、あしたみんなそろって帰宅しなければならないのだと思い、あわてているみたいです。

「帰るしたくをするように言われたの?」「なにかあって帰りたくなったの?」と聞いても、特にそうしたことはないといいます。

そして、「ここがおバアさんの家だと思えばいいんだね!」と、何度も繰り返しています。

特にグループホームに抵抗感があるわけでなく、自分がいまどこで何をしているのか、はかりかねているようです。


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2018年04月02日

変化

一日中、パジャマ姿でいて、起きていれば家の外を眺めながら「誰も通らない。寂しい」とこぼしていたねえちゃ。

それが、グループホームへ入ってからは、ごくあたりまえの普段着ですが、ちゃんと着るものを着てけっこうサマになっています。

「やることがない」「やりたいことがない」というのが大きな悩みだったのが、「料理の手伝いをしてきた」「みんなでテレビを観てきた」などと、弾んだ声で話すようになりました。

いろいろやっていると、家族に電話をするひまもないのか、毎朝のように掛けてきた電話が、きょうは無し。起こされずに済みました。


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2018年04月01日

計画作成

グループホームには必ず計画作成担当者の配置が決められていて、うち1人はケアマネジャーの資格を持っている必要があるのだそうです。

そんな計画作成に関して、ねえちゃが入ったグループホームのかたから、何か要望等がないか電話がありました。

まずは、料理の手伝いなどの作業をすることから認知症への取り組みをはじめてくれているようです。

確かに、あれだけ忘れっぽいねえちゃが、さやいんげんの筋取りをやってきた、といったことを喜んで話すようになりました。

いまは、この調子で進めていただき、様子をしばらく見ていきたいと思っています。


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