2018年04月
2018年04月30日
アルコール
TOKIOの山口達也メンバーによる女子高生への強制わいせつ問題で、アルコール依存症との関係が云々されています。
アルコール依存症は、量や状況など酒の飲み方を自分でコントロールできなくなった状態のこと。
以前は、意志の弱さや人間性の問題が原因と思われてきましたが、いまでは病気として扱われ、遺伝子と関係も研究されています。
以前は、意志の弱さや人間性の問題が原因と思われてきましたが、いまでは病気として扱われ、遺伝子と関係も研究されています。
飲んではいけないとわかっていても、脳に異常が起こっているため、飲むのをやめられなくなってしまうのです。
以前も書きましたが、ねえちゃの夫もアルコール依存症で、7年前に亡くなるまで長いあいだ闘病生活に明け暮れました。
そんな夫を看て苦労してきたねえちゃは、酒は頑として飲みません。それは、認知症が進みグループホームへ入ったいまも変わりません。
2018年04月29日
2018年04月28日
2018年04月27日
薬の心配
「おばあさん、お医者さんへ薬をもらいに行かなくていいんだろうか?」と、きのうの夜、ねえちゃから電話がありました。
薬は、グループホームの関連クリニックで処方してもらっていて、お医者さんに行かなくても施設の担当者から決まった時間にきちんと飲ませてもらっているはずです。
長年続けてきた、お医者さんのところへ行って高血圧や認知症の薬を処方してもらっていたときのことが、ふっと頭に浮かんできたのでしょう。
認知症になってから、突然、思いがけないことを言って来ることがしばしばあります。
認知症になってから、突然、思いがけないことを言って来ることがしばしばあります。
寝る前に薬を飲む、ということを長年習慣にしてきたので、眠くなって布団に入ろうとしたのが契機となって、薬のことが心配になったのかもしれません。
2018年04月26日
更新の調査
一昨日、市役所の支所に申請した要介護認定の更新について、きょうの午前中に担当者のかたから電話をいただきました。
家族が遠くにいるので、更新にかかわる調査はグループホームに一任しますか、と聞かれたので、そうするようにお願いしました。
更新の手続きには、申請から認定までに通常30日ほどかかるようです。
これまで、介護の諸手続きや病院通いなどは、私がほぼ一人でやって来ましたが、調査日を決めて、その日にあわせて東京から長野へ出かけるのは、けっこう手間がかかります。
それに、いまやねえちゃの日常については施設のかたのほうがよく分かっています。家族でないほうが客観的に見られるという利点もあると思います。
2018年04月25日
2018年04月24日
2018年04月23日
2018年04月22日
2018年04月21日
2018年04月20日
やりくり
グループホームへ入るまで、ねえちゃの「食」は、週1回まとめて届けてくれる惣菜など生協の食料品と、平日の夕食用に毎日持ってきてくれるワタミの宅食、それに生ものやお菓子など近くのスーパーで補っていました。
さらに、衣服代や医療費、新聞代、灯油、お米代、それから台所のレンジ、お風呂、暖房などほとんど電化しているので電気代もかなりかかりました。
グループホームでの共同生活になってから、家賃や食費など月に払う額はほぼ決まっていて毎月銀行から引き落とされます。他に、個人的な出費のための“お小遣い”を少し施設に預けています。
それに加えて、自宅を出ても家の管理や維持のため、電気代や電話代、水道料、補修などにある程度お金が毎月かかっていきます。
グループホームの経費と自宅の維持費の両方がかかるので、ある程度の負担増になるとは思いますが、毎月の出費がほぼ計算できるという利点もあります。計画的に何とかやりくりしていくしかありません。
2018年04月19日
2018年04月18日
2018年04月17日
2018年04月16日
2018年04月15日
生活記録
グループホームからねえちゃの「3月分」に関わるいろんな書類が送られて来ました。
そんな一つの「生活記録」には、入所してから毎日の記録が、楷書のていねいな字で、細かく書かれていました。
それによると、部屋の掃除や軽作業、おはぎ作り、ふきのとうなど食事の下ごしらえ、職員のかたとの室内用の靴の買出しなど、いろいろと楽しくやっているようです。
自分が「ここ」に居ることやお金のことを、ときおり思い起こすように不安に感じているようですが、家に居たときのような拒絶反応を起こすこともなく、その都度、落ち着いて受け入れています。
24時間、こうやって細かく目をつけていただきながら、めんどうを見てくださっているスタッフのかたたちには敬服しています。
2018年04月14日
水虫
きょうの午後1時半ごろ、「うちへ帰らなくていいの?」といったいつもの電話が、また、ねえちゃからありました。
昼食が終わり、部屋に戻ってお昼寝の時間に入ったようです。「グループホームが嫌になったの?」と聞くと、「水虫の薬まで塗ってもらえて、至れり尽くせり。自分がバカで困るだけで、何も不満はないよ」。
白癬(はくせん)菌が、皮ふの外側の角質層に感染して起こる水虫。そういえば、指先や指の間だけでなく爪にまで広がってしまったとかなんとか、ねえちゃが言っていた覚えがあります。
「それじゃ、バカが治るまで、ずっとそこに置いてもらえばいいじゃない」というと、「ずっと居ていいんだね」と、いつものようにホッとしたように言っていました。
2018年04月13日
2018年04月12日
2018年04月11日
家
ねえちゃは、現住所のある長野市では、これまで3カ所で暮らしました。西長野、北堀、ちょっと前まで住んでいた青木島です。
グループホームへ入って、「家へ帰らなくていんだろうか」としばしば口にしますが、果たして自分のいまの家がどこなのか、記憶がこんがらがって分からなくなってきたようです。
「電車の駅を降りて、お医者のところを曲がって……」と話すのを聞くと、30年以上前、長野電鉄の朝陽駅の近くに住んでいた家が念頭にあるようです。なのに、その近所の人となると、いま家がある青木島のお隣さんの名前が出て来たりします。
グループホームへ来てまだ20日ですが、もう自分の家の記憶さえ、定かでない。それでも、「この施設が自分の家だと思ってればいいのね」と、けっこう明るいのが救いです。
2018年04月10日
干し忘れ
ねえちゃの家の廊下の端っこに、下着がぶら下がているのを見つけました。
ドタバタでグループホームへ引っ越したので、洗濯して干したまんますっかり忘れていたのです。
せっかく洗濯したのだからと、それを持って今日の午後、ねえちゃに面会に行きました。
移って20日。記憶の衰えは相変わらずですが、ずいぶん落ち着きが出て、表情が穏やかになってきたのを見ると、グループホームへ入って良かったなと実感します。
真面目なねえちゃにとって、家で一人暮らしというのが、いろんな意味で大きなプレッシャーになっていたんだな、とあらためて感じます。
ただ、うっかり、持っていった下着に名前を書かずに渡してしまいました。共同生活の鉄則に、私のほうがまだ、ついて行けていません。
2018年04月09日
2018年04月08日
いつもの調子
「おバアさん、あした家へ帰ろうと思ってるんだけど、お金が無いし、どうしたらいいんだろ」
と、きょうの午後8時ごろ、ねえちゃから電話がありました。
「何、施設の人に出て行けって言われたの?」
「そんなこと、言われないよ」。
「お金は、施設の中では持ってはいけないことになってるの。それで何か困ることあるの?」
「お金は、施設の中では持ってはいけないことになってるの。それで何か困ることあるの?」
「ないよ、別に」。
「じゃあ、ずっとそこに居ればいいじゃない。このあいだの大風で家がどうかなってないか、あした行って見ておくから」
「そう、じゃあ、おバアさんはなんにも気にせずに、ここに居ればいいんだね。おやすみ」
と、どこまでどう理解したか知れませんが、それでも落ち着いた調子で床に就きました。
2018年04月07日
2018年04月06日
2018年04月05日
「バカなことだけ」
夕食を終えた8時過ぎ、ねえちゃに電話をしてみました――。
「何か、悩みとか、不自由していることとかない?」と聞くと、落ち着いた声で「バカなことだけ」。
「そりゃ、お医者さまでもたやすくは治しゃせぬ、だからしょうがないよな!」
「そろそろ、夏物とかが要るんじゃないの?」と言うと、「長野はまだそんなでもないから、当分はだいじょうぶ」。
これまでは、電話に出ないと「また徘徊に出たか?」とやきもきしましたが、グループホームへ入ったおかげで、そんな“やきもき”の必要が無くなってきました。
一方で、ねえちゃのほうも「何がなんだか分からず、どうしよう」という一人暮らしの怖さのようなものを、感じなくて済むようになってきているようです。
「何か、悩みとか、不自由していることとかない?」と聞くと、落ち着いた声で「バカなことだけ」。
「そりゃ、お医者さまでもたやすくは治しゃせぬ、だからしょうがないよな!」
「そろそろ、夏物とかが要るんじゃないの?」と言うと、「長野はまだそんなでもないから、当分はだいじょうぶ」。
これまでは、電話に出ないと「また徘徊に出たか?」とやきもきしましたが、グループホームへ入ったおかげで、そんな“やきもき”の必要が無くなってきました。
一方で、ねえちゃのほうも「何がなんだか分からず、どうしよう」という一人暮らしの怖さのようなものを、感じなくて済むようになってきているようです。
2018年04月04日
2018年04月03日
「あした帰らなくていいの?」
夜の8時ごろ、ねえちゃから電話がかかってきました。「隣でご飯食べてた人が、あした家に帰るといってたけど、帰らなくいいの?」と不思議がっています。
「お隣のかたはそこにずっといて、あした何か帰る用事ができたんでしょ。おバアさんは、何か帰らなきゃならない用事があるの?」と聞くと、黙っています。
どうも、旅行か何かで旅館に来ていて、あしたみんなそろって帰宅しなければならないのだと思い、あわてているみたいです。
どうも、旅行か何かで旅館に来ていて、あしたみんなそろって帰宅しなければならないのだと思い、あわてているみたいです。
「帰るしたくをするように言われたの?」「なにかあって帰りたくなったの?」と聞いても、特にそうしたことはないといいます。
そして、「ここがおバアさんの家だと思えばいいんだね!」と、何度も繰り返しています。
特にグループホームに抵抗感があるわけでなく、自分がいまどこで何をしているのか、はかりかねているようです。