Aokijima

認知症と「ねえちゃ」に関する覚書です

2017年09月

きょうはデイサービスの日。いつものようにセンターでお風呂に入ったことくらいしか覚えていませんが、楽しくやってきたようです。

衆院解散、「希望の党」旗揚げ、民進党の解党と、政界では嵐が吹きまくっていますが、当然のごとく、何が何だか、ねえちゃはほとんど何もわかってはいません。

ねえちゃには、これといった支持政党もないし、支持している政治家もいません。ただ、なんとなく身近なところで名前が聞こえてきた人に、毎回律義に投票しています。

以前、こちらはとても読める状態ではないのに、地元の民進党の衆院議員からしばしば問答無用に「後援会便り」がファックスで送られてきていました。が、いつか事務所に怒鳴り口調で文句を言ったら最近は来なくなりました。

私自身は若い頃から、いろんな選挙の現場を見て来ました。今回の、権力や票が欲しいというだけの離合集散を見ていて、むかしは立候補者も秘書たちも、まずは「志」で動いていた人が多かったのになあ、と寂しく覚えてなりません。

気圧の谷の影響で冷え込み、長野県内の最低気温は全30観測地点で平年を下回り、10月上旬から11月上旬並みの気温となりました。

きょう、改装のため休業中だったねえちゃの最寄りのスーパー「マツヤ」が、「デリシア」という看板に変わってリニューアルオープンしました。

きゃべつ1玉98円、豊水梨1玉88円、舞茸1パック88円、白砂糖1キロ袋98円(先着1000名)など、記念のセールも行われたそうです。

冷え込んだうえ冷蔵庫にはまだまだ食べるものはだいぶあるみたいで、ねえちゃはきょうは、リニューアルした店に行ってみる気にはならなかったそうです。

衆院がきょう解散されました。ねえちゃの住む長野県内の5小選挙区では、地元紙によると選挙区選出の前職5人、比例代表北陸信越ブロック(定数11)選出の前職2人と、元職2人、新人9人の計18人が立候補を準備しているそうです。

自民党や共産党は、5選挙区すべてに候補者を擁立する準備をしています。民進も5人が準備をしていましたが、希望の党への合流方針で流動的になってきました。

それに長野市では、10月に、任期満了に伴う市長選挙、それに欠員が生じている市議会議員の補欠選挙もあります。

衆院選は10月10日公示で、22日投開票。長野市長選と市議補選は、衆院選投票日の22日告示、29日に投開票が行われます。10月は2週続けて選挙、ということになります。

もちろん、ねえちゃは選挙について何がどうなっているのか、誰が出るのか、ぜんぜん分かっていません。けれども、投票にはこれまで毎回かならず行っています。

世の中は衆院解散や小池新党など選挙の話題一色であまり目立ちませんが、神奈川県大和市が、認知症の高齢者の家族が高額な賠償を求められる場合に備えて、自治体として保険に加入することを全国で初めて決めた、というニュースが流れていました。 

2007年には、愛知県大府市で、認知症で徘徊していたとみられる91歳の男性が電車にはねられて死亡する事故があって、列車に遅れが出たとして男性の家族がJR東海から、約720万円の損害賠償を求める訴えを起こされたそうです。

この訴訟をきっかけに、認知症の高齢者の家族から相談がたくさん寄せられたことなどから、大和市では、市長の発案で、認知症の高齢者が踏切事故に遭うなどして家族が高額な賠償を求められた場合、賠償金が支払われる保険に加入することを全会一致で可決したとか。

ねえちゃはきょうは、デイサービスの日。デイの日はある程度安心ですが、ふだんはいつぶらっと徘徊に出てしまうことがあって、いつもヒヤヒヤしています。長野市でも、大和市の保険のような対策を検討してもらいたいものです。

ねえちゃの胃袋を支えていたスーパーが、改装のため休業になって2週間が過ぎました。

この間、食料のやりくりができるのか心配していましたが、生協の宅配など冷蔵庫に入れておいたものがまだだいぶ残っています。

最近は、冷凍室に入っているエビや魚を解凍して食べるノウハウも頭から消えつつありますが。

これまで「マツヤ」という看板だったのが、今度は「デリシア」として「品揃えを新たにリニューアルオープン」するのだそうです。

開店は3日後の金曜日みたいだよ、と言うと「セールをやるかもしれないから行ってみようか」とねえちゃ。3日後に覚えているかどうは分かりませんが。

家の小さな庭に、燃えるような赤い花を咲かせていた曼殊沙華の開花が終わり、線形の細い葉を出し始めました。いよいよ秋も深まりを見せて来たようです。

きょうのねえちゃは、正午ごろワタミの宅食を、午後3時ごろ生協の宅配を受け取るいつもの月曜日のパターンです。が、何がワタミで、何が生協なのか、いまだによく理解できていません。

生協からの食料を受け取ると、どこか徘徊に出かけました。「どこへ行って来たの?」と聞いても、「いつものあの道を行って……」とよく覚えていません。

最寄りのスーパーは休み。とすると、と考えていると、近くのドラックストアのレシートが見つかりました。どうも、いろんなゴミ袋をたくさん買い込んで来たようです。

「買ってきたゴミ袋、どこへやったの?」と聞いても、きょとんとしています。買っては忘れ、また買って、の悪循環がまた心配になります。

きょうの日曜日、ねえちゃは、朝7時半から行なわれた近所の公園の清掃に出かけました。

高齢なので地域の清掃活動は免除されているようですが、「役には立たないだろうけど顔は出さないとね」とはりきって行きました。

つづいて9時からは、公民館で町会の会合がありました。なにか、地域のネットワークづくりについての話があったようです。

帰って来ると、どんな話があったのかすっかり忘れていましたが、会合で出た残りらしきお菓子を三つもち帰ってきていました。

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、センターから、写真の入った半寿の賞状と記念の「孫の手」をいただいて来ました。

ねえちゃは満81歳。「半」の字が、「八十一」に分解できることから81歳を半寿というそうです。

賞状には「これからも今まで同様に大事な時を積み重ねて、更に自分らしくなっていって下さい」と、意味深いくだりが入っていました。

認知症をかかえる中で、どう「自分らしくなって」いけるのか。なかなか難しい課題です。

きょうは午後、かかりつけの神経外科へ行きました。

この夏に入ってから、ずっと血圧が高めな状態がつづいているので、高血圧の薬を変更することになりました。

これまで飲んでいたアテレック錠10mgをやめて、「ノルバスク錠5mg」を飲むことになりました。

ノルバスクは、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を阻害して、血管を拡張する働きをもつカルシウム拮抗剤の一つ。

細胞内へのカルシウムの流入を減少させることによって、冠血管や末梢血管を弛緩させ、血圧を下げたり、狭心症の発作をおこりにくくするそうです。

新しい薬のために、ピルケースの入れ替えをしなければなりません。

1週間ぶりにねえちゃの家を訪れたら「固定資産税納税通知書」というのが届いていました。封書には、信濃町の税務会計課税務係とあります。

どういう経緯で買った土地かは、ねえちゃは完全に忘れていますが、死んだ夫と買った土地であることはまだかろうじて記憶に残ってはいます。

課税地目は雑種地、課税地積395㎡とあります。評価額は年々下がっているので税額も下がってきてはいますが、価値も利用のあてもない土地で、税金だけ取られているというのもスッキリしません。

かといって、地方では、売れない土地や空家があふれているご時世。売ろうとしても、その手間や労力のほうが高くつきそうです。でも、認知症が進む中このまま放っておくというわけにもいきません。

因みに封書には、「ふるさと納税」や「失われた時間をとりもどす森林セラピー体験」なるものの案内も入っていました。

きょうは、デイサービスの日。週2回通うのにもすっかり慣れてきたようです。

「きょうは何をしたの?」「いつものこと、特別なことはなかった」

「お風呂は入ったの?」「入ったと思う」

「相撲は見てる?」「テレビをつけて、これから見る」

デイセンターへ出かけた日は、何となく快活な気持ちになるようでもあります。

いつの間にか大相撲秋場所は11日目。

期待の御嶽海は優勝争いの単独トップを走る大関豪栄道豪栄道に寄り切りで敗れ、5勝6敗と、負けが先行してしまいました。

認知症が進んできて、最近ねえちゃは、預貯金の管理や出し入れも思うようにならなくなって来ました。

不動産や預貯金など財産の管理、介護サービスや施設への入所に関する契約、さらには悪徳商法の被害にあわないようにするために、成年後見制度というのがあるそうです。

法定後見制度では、家庭裁判所によって選ばれた成年後見人が、本人の利益を考えながら本人を代理して契約などの法律行為をしたり、法律行為をするときに同意を与えたり、不利益な法律行為を取り消したりして本人を保護・支援してくれるとか。

お金のやり取りについては、ヘルパーさんにお願いするわけにはいきません。いまのところ私が何とかやっていますが、そろそろ専門家に入ってもらうことも考える必要がでてきそうです。

きょう記者会見があった豊田真由子衆院議員の秘書への暴言問題でも、差別的とも考えられる「痴呆」という言葉が使われたと話題になりました。

認知症は、一昔前までは痴呆症と呼ばれていました。しかし、2004年3月に日本老年医学会で「『痴呆』という言葉が差別的である」と問題提起されます。

これを受けて、同年6月から厚生労働省の用語検討会が設けられ、12月に法令用語を変更すべきだとの検討会報告書がまとめられて認知症を使用する旨の通知が厚労省から出されました。

たしかに「痴」には、愚かなこと、ばかげているなどの意味があり、「呆」も「呆ける」(ほうける)、「阿呆」(あほ)などと使われるなど、あまりいいニュアンスの言葉とは感じられません。

ただ、心理学や計算機科学など人間の知的機能のしくみを探る学問が認知科学という名前で定着していたりするので、使用されるようになって10年以上たついまも、私的には、ねえちゃの病気を認知症というのにはしっくり行かないものをどこかに感じています。

夕方、ねえちゃから電話がかかってきました。いまのところ、接近している台風の影響はたいしたことなさそうですが、「NTTから何か返せとかいうんだけどどうしたらいいのか」とトラブッています。

「電話が来たの?。郵送で来たの?」と聞くと、送られてきた書類を開けてみたら、どうもそんなふうに書いてあったようです。このあいだKDDIに切り替えた「ひかり」の件だと思われます。

ねえちゃは何が何だか判断できず、すぐどこかへやってしまうので、郵便物は封を切らずにそのままテーブルに置いておき、私が行ったときに処理するから、というふうにいい聞かせてあります。

ところがいつも、それを実行できず、手紙をひらいて放ったらかしにしています。

周りはいろいろ気を配っても、本人は認知症であることも忘れてしまうので、ハタから見ると自分だけは正常だと思っているように思えてカァッとくることがよくあります。

きょうはデイサービスの日。ねえちゃは、いつものようにやったことはほぼ忘れてしまいましたが、きょうちゃんとセンターへ行ったことは覚えているそうです。

センターへ持っていくカードに、体調や食欲などを聞く欄があります。体調や食欲には日によって若干の変化はありますが、睡眠についてはぐっすり良く眠れるとねえちゃはいつも答えます。

家に居るときは、昼間でも寝ていることが多いのに、それでも夜になればぐっすり眠ってトイレ以外は起きることがないといいます。

睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があって、眠りにつくとノンレム睡眠があらわれ、次にレム睡眠へと移行という具合に、90分ほどの周期で一晩に4~5回くり返されています。

オーストラリアのスウィンバーン工科大学の研究者らによると、夢を見やすい「レム睡眠の時間が短い高齢者」ほど、認知症を発症するリスクが高まることがわかったとか。

ねえちゃのように、夢を見ることもなくぐっすり眠れる高齢者は、意外に、認知症のリスクが高いということになるのです。

最寄りのスーパーマーケットが休業になったので、今週から生協の食料品の宅配をいつもより2割くらい多めに注文しています。

「冷蔵庫の中には、惣菜や飲み物、果物までいろいろ入っているので、なんとかなるはず。それでも食べ物が無くなったら、コンビニでおにぎりでも何でも買ってきな」とねえちゃに言っておきました。

「うん、うん」と聞きながらも、「おにぎりくらい、おばあさんでも作れるよ」と不満な様子です。確かにご飯が残ったりしたとき、ねえちゃは以前よくおにぎりを作っていました。そんなこと簡単だ、と思っているのでしょう。

けれど最近は、おにぎりをはじめ、味噌汁や納豆を作ることなど、あえて料理というほどでもない簡単なものさえ、作ることができなくなっています。

「それくらいできる」と思っているねえちゃの意識と、実際にやれることのギャップが、ますます開いてきているなと感じます。

週末に、いっしょに信濃町のコスモス園へ行こうという、同じデイサービスに通うかたからの誘い。

「行きたいの?、行きたくないの?」と聞いても、ねえちゃは「何が何だか分からない」といいます。「できないことは、断る勇気をもたないと」というと、分かったのか分からないのか一応「そうだね」と頷いてはいます。

けっきょく、きょうの午後、その男性が来られた際に「ちょっと行ける状態ではないので」とたしかに断ったといっていました。

ねえちゃは、いまは散歩に出掛けるのも、なかなか難しくなって来ているのですが、どこかへ行こうとかいう誘いを受けると何でも受け入れてしまいます。

しかし、それが親しい友人からだった場合でも、結局「何だったっけ」「どうしよう」「そんなの出来ない」と直前になってパニックを起こして、すっぽかしてしまったり、体がおかしくなったとひと騒ぎするのが常です。

それを本人もある程度は分かっているはずなのですが、記憶にとどまっていてはくれません。

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、いつものように何をやったかはほとんど忘れてしまったようですが、朝出かけて、午後4時半ごろ送ってもらって帰って来ました。

帰ってから、デイサービスへ行くときいっしょになるという男性が家に来られたようです。男性からは最近また、ちょくちょく差し入れなどをしてもらって恐縮していたのですが、きょうは金曜日にでもコスモスを見に信濃町へ行かないか、というお誘いのようでした。

誘っていただけるのは有難いことなのですが、いまのねえちゃは、予定の日時どころかそういう話があったこと自体を、数分もすればほぼ完全に忘れてしまいます。そして、お誘いを受け入れても直前になって「とても行けない」とパニックを起こし、キャンセルして迷惑をかけるというのが常です。

家族としても責任上、名前も知らない連絡先も分からない人と、どこで何をするかもすぐに記憶から飛んでしまうねえちゃが遠出することを、「ああ、そうなの」と単純に許容するわけにもいきません。

夕方になるとそわそわして落ち着かなくなったり、気持ちが乱れて声を荒げたり、徘徊をはじめたりするのは、認知症患者にしばしばみられる現象で、「夕暮れ症候群」と呼ばれることもあるそうです。

そういえば、ねえちゃも徘徊に出かけるのはたいていは日暮れが近くなってからのことです。家から出ないようにしている最近も、夕方になると窓からカーテン越しに外を眺めては「静かで、誰も通らない」とぶつぶつ言っています。

夕方は、一家の食事の準備などで、主婦にとっては最も忙しい時間帯です。長年、家族の夕食を作ることを日課にしてきたねえちゃにしても、「こんなことしてられない」「何かしなくちゃ」と、自然に落ち着かない気持ちになってしまうのかもしれません。

夕暮れ症候群は、本人が何か好きなことをしていたり、夢中になっているときには起こりにくい、ともいわれています。けれど残念ながら、ねえちゃにとっては、やりたいことのないというのがまた悩みの種になっています。

ねえちゃの家の「ひかり」は、今年の初めから、あくびコミュニケーションズという会社の光アクセス回線サービスを利用していました。が、利用料がだいぶ安くなるというので、この夏「auひかり」に変えました。

ちょっと調べてみると、あくび社やその代理店の光サービスの販売勧誘活動について総務省からの行政指導があって、6月9日からセールスや新規申し込みの受付を自粛するようになったそうです。

考えてみれば、確かに、あくびの代理店の人は少々調子のいい感じはしましたが、私のほうも短気ですぐに怒鳴りつけたりするほうなので、強引すぎるという印象は特にありませんでした。

ただ、「auひかり」のほうがだいぶ安いし、違約金も払ってくれるというので、行政指導を受けてるところよりもいいかな、と思って変更しました。

きょう、違約金などに関するスタートサポートの書類をauに郵送しました。「auひかり」は、プロバイダーのso-netのサービスも含めて、いまのところなかなか快適です。

あくび社は、9月4日からサービス申込受付を再開したそうで、代理店からさっそく「今度は電気が安くなるサービスはどうですか」と電話がかかってきて、受けたねえちゃはドギマギしていました。

昨日行ったデイセンターからねえちゃがもらってきたカードには、「今日は、日付や季節の話、新聞読み合わせ、神経衰弱のゲームのリハビリを行いました。

サイトウ・キネン・フェスティバルの話に興味を持っていました」などとのコメントがありました。

このあいだ説明を受けたことですが、週2回のセンター通いのうち水曜日はデイサービス、土曜日はリハビリというふうに分けられかたちになります。

とはいえ、言われるままにやってみんな忘れてしまう当人にとっては、何がデイサービスで何がリハビリなのか皆目わかってはいないようですが。

「サイトウ・キネン・フェスティバルって何だか分かるの?」とねえちゃに聞いてみると、松本で毎夏、小澤さんという有名な指揮者がオーケストラを率いてやる催しといった認識はあるようです。

この音楽祭は、正式にはいまは「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」と名前が変わり、サイトウ・キネンから数えるともう26回目になるのだそうです。

こんなに長く続いていれば、いくら物事に疎いねえちゃといえども、長野県人である以上は、知らないはずはないはないのでしょう。

きょうは、デイサービスの日。だいぶ出かけるのが習慣になってきたようで、「みんな忘れちゃったけど、いろいろやってきた」とけっこう嬉しそうに帰って来ました。

あしたから大相撲秋場所。白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が初日から休場するという異例な場所となりました。3横綱が初日から休場するのは記録が残る昭和以降、初めてだそうです。

長野県出身の御嶽海は、大関に次ぐ東関脇に就きました。ローカルのニュース番組では、3横綱が休場するなか、優勝や大関昇進の足掛かりなど御嶽海へのさらなる期待が盛んに伝えられています。

「このお相撲さん、木曽の人だよねえ」と、ねえちゃも何となく覚えてはいて、どこかに応援したい気持ちはもっているようです。

リニューアルのため来週から閉店となってしまう最寄りのスーパー「マツヤ」で、きょうまで20%引きのセールをやっていました。

そこで夕方、ねえちゃと買い物に出かけました。店の外装工事はもう始まっていて、商品の仕入れをしていないらしく、店の中の棚もガラガラです。

これで、月末まで閉まってしまうので、長持ちしそうな煮物や惣菜、果物、瓶詰、ふりかけ、饅頭、スナック菓子などをまとめて買ってきました。

閉店しているあいだは、生協の宅配の注文を多めにしたり、コンビニを利用したりして乗り切らなくてはなりません。

どこまで分かっているのかは知れませんが、ねえちゃにとってはけっこう不自由な日々がやってきます。

今朝、ねえちゃは、近所のおくさんの車に乗せてもらって、美容院へ行って来ました。最近では、月一回ほどの“恒例行事”になってきました。

「どこの美容院へ行ってきたの?」と聞いても、いつものように何がなんだかよくわかっていません。でも、「行った」ことは記憶に残っているようです。

夜、訪ねてみると、たしかに美容院に行っただけあって、きれいにセットされて、いくぶん若くなったように見えます。

日常生活のほとんどが銀行引き落しになっているので、ねえちゃが自分で現金を払うのは、いまは美容院くらいです。

本人がどこまで意識しているかはわかりませんが、美容院は、デイサービスとは違った意味での気分転換になってるように思われます。

ねえちゃは、ふつう午後9時前には寝て、朝5時ごろには起きて洗濯などにかかります。

昼間も寝てばかりいるので、ハタから見ると夜は眠れないのではと心配になるのですが、いまのところなんとか「良眠」を維持しています。

きょうは、デイサービスの日。前の夜は、眠れなくなるというところまでは行かないまでも「出掛けなければ」と気負うのか緊張感が高まるようです。

デイの日には毎回、朝8時前にお嫁さんが電話を入れます。寝ているのを起こすというよりも、きょうデイの日であること自覚させて、ちゃんと服を着させるのが目的です。

週2回になってもうすぐ1カ月。だいぶ慣れて来たようで、きょうも、送ってもらって家に着いた午後4時20分ごろ、「いま帰ってきた」と興奮気味に電話がありました。

この夏は長野も、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった半面、平均気温は高めで暑い日もつづいた感がしましたが、9月に入ってだいぶ秋らしくなってきました。

信濃町の黒姫高原の花園では、秋を告げるコスモスの花が咲き乱れ、いまが見ごろだそうです。今年は、レモンブライトとオレンジフレアという、黄やだいだい色の品種が新たに植えたに植え込まれたのだとか。

「どこか調子が悪いところない?」とねえちゃに聞くと、きょうも「アタマが悪い」と言います。「それは、お医者さんでも治せないんだから……」といつものように応じます。

それでも、ねえちゃは、夏バテにも、熱中症にもかかることなく、平穏無事に夏を乗り切ることができました。まずまずの夏だったな、と思います。

きょう月曜日は、生協から食料がまとめて届く日です。惣菜のほか、冷凍の魚などを適宜たのむようになったので、最近はほとんどスーパーへ行かずに済むようになってきました。

それでも、いざとなったときにねえちゃが生活を維持するうえで頼りにしているのが、歩いて5分ほどのスーパー「マツヤ(デリシア)」です。

が、このお店、店内のリニューアルのために、来週の11日から28日までの、けっこう長いあいだ休業するのだそうです。

このスーパーのほかで近くの店といえば、ファミリーマートくらいしかありません。でも、ねえちゃはコンビニの使い方がどうもよくわかっていません。

休業のあいだ、食べるものが不足してきたりしたらどうするか? ちょっぴり思案のしどころです。

テーブルの上にくっつけてある、ねえちゃのピルケースがきょうで空になるので、先週処方してもらってきた薬を詰め替えました。

100ショップで買ったピルケースには、15個のセルがあります。各セルに貼り付けてある日にちと曜日を書いたラベルを剥して、新しい日付のを貼ります。

そして、アルツハイマー剤のアリセプトとメマリーを1錠ずつと、高血圧薬のアテレック1錠の合わせて3錠を各セルに詰めていきます。けっこう手間のかかる作業です。

毎日寝る前にこれら3錠を飲んで、飲み終わったらピルケースの上に「きょうは飲んだ」と緑色のマジックで書いた段ボールの切れ端を載せておくことにしています。

認知症の症状は進んできている昨今ですが、このテーブル貼付けピルケースが功を奏して、いまのところ薬の飲み忘れはほとんどありません。この習慣がいつまで維持できるか。病気の進行状態を知る目安になりそうです。

きょうは、デイサービスの日です。ねえちゃは「通所リハビリテーション計画書」(控え)というのをもらってきました。

リハビリは、ただマニュアルに従うだけでなく、患者によって内容を変えていく必要があります。同じ病気にかかっても、からだの状態や体質、性格などによってやり方が異なってくるのです。

そのため、専門医の指導で、リハビリテーショ計画書なるものを作成する必要があるようです。

計画書によると、ねえちゃのリハビリテーションサービスは――

①「屋内外を安定して移動できる動作能力を維持し、日常の生活動作や簡単な家事が安全に行なえる」という課題に対する具体的支援内容として、「動作の安定性向上のための筋力強化、立位バランス~歩行練習、日常動作に即した動作練習の実施」する。

②「手作業などの活動や行事に参加しながら、他者との関わりや会話を楽しみ認知面を維持する」課題には、「認知面の維持を目的に、認知リハ実施や作業等の活動への参加を促す」となっています。

ねえちゃは先週から「米がなくなったから頼まなきゃ」と、気が気でありませんでした。

生協に頼んであるから大丈夫だからと言っても、すぐに忘れて米屋さんに電話しなきゃとイラついていました。

今週のはじめ、生協に頼んでおいた5キロ入りのコメが届いて、ねえちゃはやっと、ほっとしています。

頼んでおいたのは、宮崎のコシヒカリの新米です。

宮崎県では、温暖な気候を利用して、3月田植え、7下旬~8月初旬稲刈りという、超早場米コシヒカリの栽培が盛んです。

さすがは、新米。しっとりと、味わい深い。けれど、ねえちゃは、味についてはあまり興味がない様子です。

むしろ、米びつがいっぱいになったのが、嬉しくてたまらないようです。 

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