Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

2017年07月

βアミロイド画像検査

アルツハイマー病の診断は、ねえちゃの場合もそうですが、日常生活で見られる記憶障害や判断能力の低下といった症状と記憶力検査、さらにはMRI画像などを参考に行われています。

できることならもう少し、脳の質的な変化を読み取っての診断ができるようになればな、という気がします。そこで、期待される画像診断法の一つに「PET(陽電子断層撮影)」があります。

PETは、陽電子を出す放射性同位元素を目印とした検査薬を投与して、陽電子が体内の電子と結合する際に出る消滅放射線をカメラで検出し、断層画像を合成します。投与した検査薬の体内分布が代謝や血流の状態を反映するため、脳細胞の活動状態を調べることができます。

アルツハイマー病の原因のひとつに脳神経細胞の老廃物である「βアミロイド」の蓄積があげられています。PETでβアミロイドの蓄積の様子を画像化することで、より機能的な診断が期待されます。

米国では、いま、何万人規模の大規模なPETによる「βアミロイド」画像検査の研究プロジェクトが進められているとか。アルツハイマー診断の新時代が訪れるかもしれません。

気変わり

きょうはデイサービスの日。このあいだのように駄々をこねることなく、ねえちゃは無事に行ってきました。

ねえちゃの気分は、すぐに変わります。「からだの調子が悪くて、とてもじゃないけど動けない」と言っていたかとおもうと、次の瞬間はスタスタ出かけてしまうことはしょっちゅうです。

さっきまで「今夜は風呂に入りたくない」と言っていたのに、「風呂だけが楽しみと言ってたじゃない」と促すと、しぶしぶスイッチをいれます。

「お風呂が沸きました」のアナウンスが鳴ると、「入りたくない」といっていたことなどすっかり忘れてささっと風呂へ入って、「ああ気持ちよかった」とニコニコしています。

別に異常はないのに、からだがおかしくて何も出来ないような気になってしまう。それは一体なんなのかあいかわらず不思議で仕方ありません。

子ガエル

ねえちゃの家の近くの水田のイネも、青々と生長して来ました。ここ2、3日、長野は雨模様です。

オタマジャクシから変態したばかりと見られる、2センチに見たない小さなアマガエルが、水田の畔のあたりからピョコピョコ飛び出して来ます。

雨粒がこびり付いた家の庭の草木からも、ピョコピョコ。家の中まで入り込んで来た、子ガエルもいます。

「かわい~いね」。ねえちゃは、子ガエルを手に乗っけたりして、ニヤニヤなにかを話しかけたりしています。

松商優勝

「松商が勝ったよ」。珍しく、ねえちゃがテレビを観ながら喜んでいます。

第99回全国高校野球選手権長野大会の決勝。松商学園が佐久長聖との接戦を5―4で制し、9年ぶり36回目の甲子園出場を決めました。

36回目の出場というのは、きのう3年連続38回目の出場を決めた北海道の北海学園に次いで全国2番目の多さです。

松商の夏の甲子園での成績は、25勝34敗、優勝1回、準優勝1回です。優勝したのは90年近く前の1928年の第14回大会でした。このときのエースが、巨人などで活躍しプロ野球史上初の三冠王となった中島治康です。

信州人にはむかしから馴染み深い松商のユニフォーム。久々の甲子園で、その存在感をさわやかなプレーで示してもらいたいものです。

千秋楽

きのうから、きょうへ、あるいは、さっきから、いまへ、連続的に記憶が維持しているので生活は成り立っていきます。

ですが、ねえちゃには、そうした生活の連続がありません。

さっきまで「何もしないのにおいしいものが食べれて幸せ」といっていたら、次の瞬間には「ああ、バカになっちゃって死んだほうがまし」とイライラしています。

昼食を食べながらBSで「幕下」の相撲を観ていると、「え、こんなに早い時間から中継しているの?」と毎日、同じように驚きます。

「“ねえさま”も観てるだろうから、千秋楽くらい大相撲観戦をしたら」と提案すると、「そうだね」とうなずきます。が、すぐにテレビを消して、布団にもぐり込みます。

ねえちゃには「千秋楽」もなにもないのです。

松井潤
matsuijunta@gmail.com
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