Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

2017年06月

トウモロコシ届く

きょうの朝、ねえちゃのおいのところから宅配便でトウモロコシが届きました。十数本入っています。

さっそく箱を開けたねえちゃは、ご近所に少し配ったり、たまたま訪れた電力会社の女性に「飯田からちょうど届いたんだけど一本どう」とお裾分けしたりしていました。

こういうことは、とても認知症とは思えないくらいさっさと調子よくやります。けれど、いつものようにすぐ、どこから来たものだったのか、どこへあげたのか、お礼の電話をしたのか忘れてしまっています。

「どこかへ持って行く前に、テーブルのノートにメモすること」と口うるさくいうのですが、もちろん頭の中にはありません。送信履歴を見ると掛けた記録はあるので、お礼の電話はしたようです。

トウモロコシは最近は、電子レンジでチンをして食べていますが、時間のセッティングの仕方を忘れたのか、うまくいかないと途中でやめて、鍋でゆで出しました。

塩を加えるのを忘れたようですが、なんとか茹で上がって、旬のトウモロコシを美味しくいただきました。

注文票

4日ぶりにねえちゃの家を訪ねると、今週の月曜日に渡したはずの来週分の注文票が出てきました。これ渡したんじゃないの」と言っても、いつものように「わからない」というだけです。

そういえば玄関の前に生協のボックスがたくさん置いてあります。中が空であることからすると、生協の人がここへ置いていったのを、ねえちゃが冷蔵庫などに入れたことはどうも間違いなさそうです。

月曜日の午後1時までは私が居て、ねえちゃに「きょうは生協の日だからずっと家に居ること」と念を押しました。

生協に問い合わせると、玄関のベルを2回鳴らしても出なかったので外に置いていった、とのこと。ただし、いつもの担当者とは別の人が来たそうです。

果たして、ねえちゃが徘徊に出てしまって留守にしたため注文票を渡せなかったのか。それとも、居たのに寝ているかしてベルに気が付かなかったか。生協の人が居るかどうかの確認が不十分だったのか。

もちろん「記憶」というものが壊滅状態にあるねえちゃに聞いても無駄ですし、ですから、生協に文句を言う根拠も見つかりません。

注文票を渡してないので、いまやねえちゃの食生活の中心になっている生協からの来週一週間分の食料品が無いことになります。

それ以上に大きなショックなのは、ねえちゃのほとんど唯一の仕事だった、週一回、注文票と食品のやり取りをする作業もとうとう出来なくなってしまったのかな、という点です。

「デイサービス、増やしたら?」

きょうは、デイサービスの日です。忘れずに行くようにと毎週朝、お嫁さんが掛けている電話には「着替えを持っていけばいいんだよね」と言って、出かけました。

帰って来て覚えていることといえば、いつものように「お風呂へ入ってきた」ことくらいです。

センターの人の話だと、特にこれといった問題もなく、みんなと馴染んで仲良くやっているようです。でも、なぜか、お風呂以外に印象的なことがないようです。

「家に居てもパジャマで寝ているだけでやることなんだから、センターへ行く回数を増やしたらどう」と言っても、なぜか乗り気ではありません。

もともと性格が受け身なせいもあって、ひとに勧められても「エイヤー」と何かをやってみようとする気持ちがねえちゃにはわいてきません。

スイカの季節

長野のきょうは最高気温が34度近くまで上がりました。でも、一日中寝床にいるねえちゃには、あまり関係なかったようです。

長野県は、スイカの生産でも全国の上位を占めていますが、なかでも有名な松本市の波田でハウス栽培のスイカの出荷が始まったそうです。

今年は生育は順調で、とくに6月に入って昼夜の温度差が大きかったため甘みも十分だそうです。今年もいよいよ、トウモロコシとスイカの季節の到来です。

ねえちゃは、料理ができなくなっても、トウモロコシはさっさと皮をむいて電子レンジにかけることはできます。

スイカは、丸ごと買って、というわけにはいかないので、たいていスーパーで細かく切ってパックしたのを買ってきて食べています。

もう、電子レンジ

料理を自分で作れなくなってきたねえちゃの食生活はいま、ワタミの宅食と生協の宅配で成り立ってます。

ですが、当人は、どこが何をいつ届けてくれるのかチンプンカンプンでいまだによく分かっていません。

毎週月曜日は、注文しておいた一週間分の食べ物が生協から届けられます。

「きょう、生協届いた?」と夜、電話で聞くと、いつものとように「届いてない」とこたえます。

「え~。家を留守にしたの?」「いや、ずっと居た」。「じゃあ、受っとったはずでしょ」「え~ッ、そうだったかな」。

「注文した中にトウモロコシ3本があるはずだけど、そのヘンに置いてない?」

「ないよ」「そんなはずはないでしょ。ひょっとしてもう食べちゃったの?」

そんなやりとりをしていると、「チーン!」と音がしてきました。「ああ、トウモロコシ、いま電子レンジにかけているところだった」。

松井潤
matsuijunta@gmail.com
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