Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

2017年05月

ヘアドライヤー

きょうはデイサービスの日です。だいぶ習慣化して、連絡帳をどっかへやってしまうようなこともなくなってきました。

いつものようにセンターでやったことで覚えているのは、お風呂へ入ったことと、みんなでおしゃべりをしたことくらい。

ただ、お風呂では、からだを洗ってくれたり、あがてからヘアドライヤーをかけてくれたりする人も居てとても快適だったと、やや詳しい説明をしてくれました。

「食べたもので何か覚えてるのは?」と聞くと、「青いのがかかったケーキ」といいます。どうも、ブルーベリーケーキのデザートが出たようです。

自宅の駐車スペースをお隣に貸したので、お礼にホウレンソウをいただきました。でも、すぐにねえちゃの記憶からはなくなっていました。

ねえちゃの家には、車を2台置ける駐車スペースがあります。以前は、死んだ連れ合いが乗っていた軽自動車を入れていましたが、「置いといてもお金がかかるだけ」と処分しました。

なので冬、掻いた雪の置き場にするくらいで、入り口にいつも鎖をかけたまま何に使うということもなく放ってあります。

そんな駐車スペースを「友だちが来るので貸してくれない」と、お隣の女性が言ってきました。

「どうぞどうぞ、自由に使っていください」と調子よく返事をしましたが、言った直後にもう忘れてしまっています。

「引き受けたからにはちゃんと鎖を外して置いてやらないと入れないよ。明日はデイサービスで出かけるんだし」

そういうと忘れないようにと、すぐさま鎖を外しに行きます。が、すぐに「忘れないように」とやったこと自体を忘れて、習慣でまた鎖をかけてしまいます。

「特にいたずらされて困るというようなこともないのだから、ふだん鎖を掛けないで置いたら」といっても、それもまたすぐに忘れてしまいます。

飲み過ぎ

テーブルにピルケースを貼りつけて、毎晩、飲み終えたら「もう飲んだ」の段ボールの切れ端をかぶせる、という方法をはじめてから、奇跡的にも、飲み忘れることなく毎日ちゃんと薬を飲んできたねえちゃ。

ところが、今朝ピルケースを覗いてみると、きょうの分がもうありません。「どうしたの?」と聞いてみても要領を得ませんが、どうも、今朝、間違えて飲んでしまったようです。

先週の1週間、朝と夜に分けて飲む期間をはさんだので、朝も飲まなければという意識が頭のどこかで働いたのかもしれません。

ちゃんとピルケースに用意しておけば、ねえちゃは薬を飲み忘れることはありませんが、飲んだかどうか心配になってついと、慎重な性格からか飲み過ぎすことはけっこうあります。

薬の量を増やしているところですが、副作用的な症状はいまのところありません。

インターフォン

きょうの昼過ぎ、ねえちゃの自宅に見知らぬ女性の来訪がありました。

ねえちゃはいつものようにパジャマで床の中です。寝ていたので最初は気づかなかったようですが、何度もインターフォンが鳴るので起き上がって玄関に出ました。

「朝起会」なるものをやっているからどうの、ということを話したうえで、「さしあげますから」と実践倫理宏正会というところが発行している『倫風』という雑誌を置いて、「また伺います」と去って行きました。

読むことが嫌いなねえちゃが、そういうのに興味をもてるはずはありません。「なら、せっかくインターフォンがあるのだから、玄関へ行かずにインターフォン越しに断ればいいじゃない」というと、一応うなづきます。

でも、インターフォンの使い方も忘れてしまったのか、もともと使わずに済ましてきて習慣がないのか?。考えて見れば、少々物騒です。

健診

ねえちゃのところに、「後期高齢者健診」の受診券が来ました。

昨年までは3カ月に一度、高血圧の薬をもらいに行っていた街の総合病院で健診も受けていたようですが、いまはアルツハイマー病の治療で毎週、近くの脳外科へ通う日々です。

血液検査は最近受けたばかりですし、CTやMRI検査も少し前に受けています。本来なら癌検診とかも受けたほうがいいのでしょうが、私的にはあまりすすめる気にはなりません。

人間は、必ず死ぬものです。長くても、短くても、それなりに味わい深く生きられたな、と思えて最期を迎えられたらそれでいいのではないのかなと思うのです。

これまで、カラダの悩みをほとんど感じることなく生きて来たねえちゃ。ところがいま、本人が予想だにしなかったアタマの悩みを抱えることになりました。

「元気だけど、バカでどうしようもない」。ねえちゃは、そのアンバランスをどうにもうまく受け入れられないでいるようです。それをねえちゃなりにちゃんと受け止めて、自分なりの最後の生き方を見つけてほしい。いまは、それを願うばかりです。

松井潤
matsuijunta@gmail.com
  • ライブドアブログ