Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

2016年11月

地震と地盤

熊本地震、鳥取県中部、そして最近頻発している福島県沖と、今年も不気味な地震がたびたび起こっています。

長野県でも、2年前の2014年11月に県北部で最大震度6弱を観測した地震が起きて、少なからぬ被害が出ました。

中でも被害が大きかった白馬村で、きょう、住宅を再建できない被災者が入る村営住宅が完成、入居者らを招いた式典が開かれました。

応急の仮設住宅や借家などで暮らす12世帯19人の入居が決まり、準備が整った世帯から順次移り住んでいくのだそうです。

このように長野県でも、大地震がいつ起こっても不思議ではないはずなのですが、ねえちゃはなんとなく「この辺は大丈夫」という自信をもっているようです。

1944年7月にサイパン陥落後、本土爆撃と本土決戦が現実の問題になったとき、長野の松代へ皇居、大本営、さらには重要政府機関を移転する計画が持ち上がりました。

「松代大本営」です。松代が選ばれた理由の一つに、「固い岩盤で掘削に適し、10トン爆弾にも耐える」という、地盤のよさもあげられていたとか。

そんな皇居を移す計画もあった松代の近くに住んでいるのだから、地盤がしっかりしていて、ちょっとやそっとの地震では大丈夫。そんな意識が、ねえちゃの頭のどこかにあるようにも思えます。

きょうは、11月としては観測史上初めて東京都心でも積雪が観測され、転倒事故や交通機関の乱れが相次ぎました。

長野県内でも、未明から中南部を中心に雪が降り、正午までの最大積雪量は飯田で14センチ、諏訪で13センチで、ともに11月としては観測史上最多を記録したそうです。

11月の1センチ以上の積雪は飯田では1983年以来33年ぶり、諏訪は28年ぶり。長野でも正午までに、12センチ積もりました。

ということは、ひょっとしたら今季初の雪掻きをしたのかなとねえちゃに電話をすると、「いいいや、霙みたいのが降っただけで積もらなかった」とけっこうのん気にしています。

寒さと雪がずいぶん早くやってきたとはいえ、気象庁の2月までの3カ月予報では、平年並みの寒さと降雪量が見込まれていて、長野でも「冬を通じて大雪の可能性が高いとはいえない」といいます。

雪も寒さも、せいぜい“平年並み”にとどまってもらいたいものです。

えびす講花火大会

きょうは、全国でも珍しい、雪が降ってもおかしくない11月に行われる花火大会が、犀川の河川敷でありました。

「長野えびす講煙火大会」です。

明治32(1899)年からつづく伝統のある花火大会で、なんと今年で第111回になったそうです。

全国10号玉新作花火コンテスト、音楽と花火がコラボしたミュージックスターマイン、超ワイド特大スターマインなど豪華花火が続々と登場。ぜんぶで約1万発が、打ち上げられたとか。

デイケアセンターから帰ったあと、ねえちゃも、近所の人に連れて行ってもらって花火を見ることが出来ました。

「きれいだったよ」と、明るい声。センターでじっくりお風呂につかることもできた、と喜んでいました。
 

打って変わって

きのう調子が悪そうだったので、きょうはどんなものだろうと寝室に声をかけてみると、「アタマはおかしいけどね」と、きのうと打って変わって、元気そうです。

「ケーキ、食わない」と、ロールケーキを切ってやると、一口でペロリと平らげました。「なにがなんだか分からなく」なっても、食欲だけは衰えません。

あしたは、昼間はデイサービスセンター、夜は近所の人と花火に行く予定になっています。

デイサービスのほうは忘れかけていましたが、花火のほうはちゃんと脳に引っかかっているようです。

夜、東京へ帰ってねえちゃに電話をしても、先週よりは記憶はちゃんとしているみたいです。

先週何度もあって悩まされた、「あした何を持って出かけたらいいのか」といった問い合わせもいまのところありません。

生物時計

人間を含めて生物は、その体内に時計機能を備えているそうです。生物時計あるいは体内時計と呼ばれています。

生理的周期を維持するため体が自然に刻んでいるもので、昼夜の変化に対応したほぼ24時間の一日の(サーカディアン)リズムなどがあります。

海外旅行などをしたとき時差ボケが起こるのは、この生物時計が働いているためだとか。

生物時計は、人間の場合、脳の左右の視神経が交差する部位の少し上にある視交叉上核というところにあるようです。

ねえちゃは最近目だって、「いまが昼なのか夜なのか、何時ころなのか頭がおかしくて何がなんだか分からない」といって床にもぐり込んでいることが増えてきました。

きょうも午後6時前に、一人で勝手に夕飯を済ませて、寝室に閉じこもってしまいました。「熱でもあるの」と聞いても「体はどこも悪くはないけど、頭がおかしい」と答えるだけです。

認知症が進んでいくと、ひょっとすると生物時計に何か変化をきたすこともあるのでしょうか?

いずれにしても、周りでは理解が及ばない言動が徐々に増幅してきていることは確かなように思います。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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