Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

2016年06月

きょうは、ねえちゃの二人の姪が昼間、家を訪ねてくれました。

ねえちゃは、かなり年が離れた末っ子として生まれました。

生まれたときにはもう、一番上のお兄さんは役場に勤めていて、親の代わりに出生届を出してくれたのだそうです。

だから、このお兄さんの娘さんにあたる二人の姪とは、年齢も近く、姉妹のようにして育ってきたのです。

二人が来るからと、い草を使った夏用の畳底スリッパを新調しました。いつものおみやげ「みすゞ飴」も、二袋ずつ買ってきました。

昼食を持って来てくれて、6時間近く、ゆっくりと話すことができたとうれしそうです。

ただ、いつものように何を話したかはすっかり忘れてしまったそうですが。

ニュース

国民投票の結果、イギリスのEU(欧州連合)離脱が決定的になりました。

ねえちゃも一日中、テレビのニュースで盛んに報じられているのを観て、何かたいへんな事が起こったようだ、と思ったようです。

が、EUなるものがどういうもので、日本の経済や企業、為替相場などにもこんな影響を及ぼす可能性があるんだよ、などと話しても、ねえちゃには興味を持とうとする手がかりさえ見いだせないようでした。

公私混同で大騒動になった舛添さんについても、相当に「ケチな人」なんだな、となんとなく知ってはいても、それ以上に興味がありそうにはありません。

きょう、ねえちゃのいとこが訪ねて来て、参議院選や郷里の下條村長選についていろいろ教えてくれました。

こっちのほうは「EU離脱」に比べればかなり身近なので、少しはアタマに引っかかったかなと期待したのですが、何を話したのか夜にはすっかり忘れて去っていました。

「ところで、参院選の投票所入場券は送られてきたの」と聞くと「そんなの届いてない」。「そんなはず、ないはず」。

あちこち探しまわしたあげく、日記の裏表紙にはさんであるのを発見。ホッとしてました。

カレンダー

今週はどんな予定があるのか。ねえちゃにとって、ほとんど唯一の拠り所になっているのは、食卓に掛けてあるカレンダーです。

お医者さんの予約とか、町内会の集まりとか、誰かが訪ねて来るとか。予定が入ると、そこに赤いサインペンで、書き込むようにしてあります。

ですが最近は、書き込むことは書き込むのですが、それがどういう意味だったのか頭から消えてしまうことが多くなってきました。

あさって土曜日には、めい二人の名前が書かれて「お昼は買ってくる」とカレンダーには書かれています。

これについて、「あさって来るんだよね。これ、お昼を用意しなくていいってことだろうか?」と私に尋ねます。

まったく関与していない私に聞かれても、分かるはずがありません。

「メモ、メモ、メモ、メモ、みんな忘れるんだから聞いたらすぐにメモしておかないと」。

口を酸っぱくしていっても、いざそのときになると、やはりメモすることも忘れてしまっています。

公示

参議院選挙が公示になりました。ねえちゃも「選挙カーはまだ見てなけど、テレビや新聞で騒がしくなった」といいます。

参院選の長野選挙区では、これまでは自民党と民主党が1議席ずつを分け合ってきました。

ですが、今回から改選数が2から1に減りました。地元の新聞の調査などによると、自民党現職と知名度の高い民進党新顔との間でたいへんな激戦になっているようです。

日ごろ、地元の国会議員の事務所などから、ねえちゃの家にもファクスや手紙などあれこれ送られてきたりします。

ねえちゃは何が何だかわからず読むことはないので、ファクスなども受信拒否にしてあります。

「頭の体操だと思って、新聞を読んだり、候補者の主張を聞いたりして、今度の選挙は自分でちゃんと考えて投票したら」というのですが……。

とうもろこし

とうもろこしの食べごろ、旬の季節になりました。ねえちゃも、生協で届けてもらったり、スーパーで買ってきたりしたのを茹でて食べるようになりました。

ねえちゃは、農家に育ち、山里を転々として来たので、夏の食卓にはいつも山と盛られたとうもろこしがありました。

親戚や近所の農家で分けてくれることもしばしばありました。

生のまま置いておくと、糖分がでんぷん質にどんどん変化して甘みがなくなってしまうので、もらうとすぐに茹でて冷凍したりするので、冷蔵庫はいつもとうもろこしでいっぱいになりました。

米、そば、りんご、ぶどう、もも、レタスなど、色んな農産物が穫れる長野県。

とうもろこし(とうきび)というと何といっても北海道ですが、長野県もベスト5に入る生産量を誇っています。

ねえちゃは、大好きなとうもろこしを指できれいにもいで食べます。

最近は、大きな鍋でゆでることができなくなったので、電子レンジに頼ることが多くなってきましたが。

 

松井潤
matsuijunta@gmail.com
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