七回忌で集まった家族が帰ってからここ数日、電話のたびにねえちゃは「血圧手帳がない。血圧手帳がない」と騒いでいました。

だれかが来て、ちょっと片づけをしたりすると必ず何か“行方不明”のものが出現するのは、いつものことです。

きょうの夕方、ねえちゃ宅へ行くと、まだ「血圧手帳がない」という“緊急事態”は、続いていました。

おそらくあのあたりにあるだろうな、と見当をつけているところがあります。ねえちゃの寝室の、あれこれ物置にしている卓袱台の上です。

衣類やら新聞やらが山になっているのを掘り起こしてみると、いつもメモに使っているノートといっしょに血圧手帳が出てきました。

「なんで東京にいる人のほうが、どこに何があるのか分かってるんだろう?」と不思議がりながら、行方不明になっていたあいだ日記帳につけていた血圧の数値を、出て来た血圧手帳に、うれしそうに書き写していました。