4日ぶりにねえちゃを訪ねると、いつものようにパジャマのまま、ポカンとしています。

冷蔵庫をのぞいてみると、きょうを含めて、宅食が3日分残っています。

「どうしたの。何、食べてたの?」というと、「分かんない!」

でも、生協にいつも注文している惣菜は冷蔵庫から無くなっているので、飢えていたわけではなくて何か適当に口に入れて過ごして来てはいるようです。

そして「私が、だれだか分かんなくなってきた」と、いつもに無いことを口にします。

「ええ! おばあさんの名前は何ていうの?」というと、「それはまだ分かる」と、自分の名前を言ってみせます。

息子の名も、孫の名も、まだ覚えてはいるようです。「だけど……」

これまでになかった、何かとんでもない混沌にまた一歩入り込んだようで怖いのだけれど、どうしようもない。そんなあたりをまた、さ迷っているのでしょうか。