厚生労働省の「認知症を理解する」というサイトを見ていたら、認知症の一つの症状として「実行機能障害」があると記されていました。

「スーパーマーケットで大根を見て、健康な人は冷蔵庫にあった油揚げと一緒にみそ汁を作ろうと考えます。認知症になると冷蔵庫の油揚げのことはすっかり忘れて、大根といっしょに油揚げを買ってしまいます。

ところが、いざ夕食の準備にとりかかると、さっき買ってきた大根も油揚げも頭から消えています。冷蔵庫を開けて目に入った別の野菜でみそ汁を作り、冷蔵庫に油揚げが二つと大根が残ります。

こういうことが幾度となく起こり冷蔵庫には同じ食材が並びます。認知症の人にとっては、ご飯を炊き、同時進行でおかずを作るのは至難の業です。

認知症になると計画を立てたり按配をしたりできなくなり、日常生活がうまく進まなくなります」

ここにあるような「冷蔵庫には同じ食材が並び」といった状態は、ねえちゃの場合、もはや日常的にごく当たり前です。

むしろ、たまにスーパーへ出かけていくとある意味“神業”と思えるくらい、冷蔵庫にすでにあるものばかりを買ってきます。

そしていまでは、「同時進行でおかずを作る」ことや「按配をしたり」といったことができない、というどころか、料理そのものがほとんど不可能なところにまできてしまいました。