このあいだお医者さんのところへ行ったときトイレの鏡で自分の顔を見て、ねえちゃは「私、ボケ顔になったね」としみじみと言っていました。

認知症の病状の一つとして、顔に生気がなくなって能面のようになってしまう表情の変化があげられるそうです。

症状が進むと、物事を理解する力や感受性が鈍くなるなど認知機能が低下して、感情事態が乏しくなってしまう結果なのでしょう。

ねえちゃがボケ顔になったな、と私が感じたのは、5年前にお嫁さんの家族らと、松本・安曇野の温泉巡りをしたときの記念写真を見たときでした。

ねえちゃだけがカメラなぞお構いなしに、ボーッと無表情で、どこかこの世とはちがうところを眺めているように思われました。

もはやボケ顔を解消することはできないのでしょうが、きっと、積極的に話しかけるなどして少しでも喜怒哀楽を味わえるようにしてあげることが必要なのでしょう。