夕飯を食べながらねえちゃとテレビを見ていたら、青と白の美しい装飾が施された染付陶器便器が登場して、思わず「懐かしい」と声をあげました。

江戸時代から、染付の器や藍染めの着物など青と白の装飾が人気だったようですが、明治に入ると、陶磁器製の便器にもこうした藍染風の装飾が施されるようになります。

中には、銘が入ったブランド便器まで登場したそうです。そんな芸術性の高いシロモノで用を足した経験はありませんが、子どものころ、花鳥や草木などの文様が入った染付便器をよく見かけた記憶は私にも残っています。

農村ではむかし、し尿を、農作物栽培のための肥料として使い、お金で取引されることもあったそうです。農家だったねえちゃの実家には和式便器のトイレが3カ所にあって、以前はやはり肥料として用いていたとか。

いまでは洋式トイレが主流になり、高機能のウォシュレットが世界的に有名です。が、染付陶器の古便器に見られた日本人の美意識も大切にしたなと感じます。