あけましておめでとうございます。家族の連絡や忘備メモになればとはじめたブログですが、いつのまにか1年近くがたち、300回以上更新しました。今年もできる限りつづけたいと思っていますので、お付き合いいただくことができれば幸いです。

もう四半世紀も前になりますが、癌が遺伝子の病として認知されるようなったころ、癌遺伝子研究で世界的に知られるある医学者に「将来、癌が克服されることがあるのでしょうか?」と尋ねたことがあります。

こたえは「人間が遺伝子をもつ生物である限り、いくら医学が進んでも、一つ目、二つ目の癌は治癒できても三つ目の癌で亡くなる、というように完全に克服するということはないだろう」というものでした。

外科手術や抗癌剤のほか、内視鏡、放射線、免疫療法、分子標的療法などいろんな治療の道が開けてきた昨今でも、確かに、癌で亡くなる人が減っているわけではなく、いまだ克服の道筋はついていません。

それでも、癌なら医学的に対処する方法がいろいろとあります。あるところまでは、お医者さんを頼りにできます。

けれどもアルツハイマー病は、病院へ通っても治ることはありません。進行を遅らせると期待される薬はいくつか出ていますが、それらが治療に結びつくわけではありません。

お医者さんに頼ることができない以上、アルツハイマーとどう生きていくかを考え、ともに生きていけるような環境を少しずつでも整えていくよう、患者とその周辺で努めていくしかありません。

癌が遺伝子の病なら、認知症はエイジング(加齢)の病と言えるのかもしれません。高齢化が進む限り、克服どころか、誰もがますますかかわりをもって生きていかなければならない病気となりそうです。

ねええちゃと対峙することを通じて、このやっかいな病気について少しでも深く考え、ともに生きていく方途をさぐっていければと思っています。