Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

雷電生誕250年

ねえちゃも応援している長野県出身の関脇・御嶽海が大活躍していますが、いま県内では、大相撲史上最強力士といわれる信濃国小県郡大石村(現在の東御市)出身の、雷電為右衛門(1767-1825)の生誕250周年が話題になっています。

17歳で浦風部屋に入門。身長197cm、体重170kgの一枚あばらといわれる理想的な体躯で、年2場所時代に優勝相当成績27回、勝率9割6分2厘という驚異的な記録を残しました。

子どものころは、相撲の修業だけでなく寺子屋で学問を積み、巡業中の行動や金銭の出納などを記述した「諸国相撲控帳」(「雷電日記」)も残しています。

出身地の東御市では、雷電の身長と同じ197センチの紙力士を作るワークショップもあったとか。作った紙力士による紙相撲大会が来月、同市の公民館で開かれるそうです。

抹茶ラテ

きょうは一日、雨模様。ねえちゃの家の居間のテーブルの上に、赤文字で「きょうは銀行へ行く」と書いた紙がおいてあります。

当分必要な現金はおろして来てあるはずです。どうしたんだろう?と見ると、八十二銀行の「年金支給のプレゼント」という小さなカードが近くにありました。

八十二では、2カ月に1度の年金支給月、指定された日に行くと、ちょっとしたプレゼントがもらえます。

今回のは「抹茶ラテ」とあります。ねえちゃはそれをもらいに行こうと思ってきのう赤字で書いたようですが、きょうになると「何で銀行へ行く」のかすっかり忘れていました。

「雨だけど、プレゼントもらいに行く?」と聞くと、雨の中をわざわざ行くのも億劫に思えたのか、しばし考えてやめにしたようです。

ラ・フランス

実りの秋。このあいだ、親せきから今度はラ・フランスが送られてきました。ねえちゃは、以前いただいた南水とともに、ご近所に少しお裾分けをしています。

ラ・フランスは、フランスのクロード・ブランシェという人が1864年に発見したとされる西洋梨。

見た目はゴツゴツとしていていびつで、あまり美味しそうという感じはしませんが、10日から2週間程度追熟するとぐんと甘味が増して、何ともいえない独特な芳香と滑らかな舌触りをもたらしてくれます。

全国の8割近くを山形県で生産していますが、それに次ぐのが長野県。

朝や夜にはだいぶ冷え込むようになって来た昨今。秋の深まりとともに、果物が楽しみが増してきました。

医療生協

きょうは、デイサービスの日。いつものように、お風呂へ入った以外はみんな忘れていましたが、愉しくやってきたようです。

きのうの夜、ねえちゃやその連れ合いが長いあいだ通っていた医療生協系の病院のひとから電話がかかってきました。

衆院選で、野党系の立候補者や政党への投票を訴える内容でした。街宣車の声はあまり聞こえて来ませんが、やはり選挙戦真っただ中なのです。

ねえちゃには、これといった主義や支持政党はありません。ただ6年前に死んだ連れ合いが、ずっと社会党や共産党を支持していたので、なんとなくそれに従ってきたようなところがありました。

認知症になってちゃんと考えるということができなくなっている昨今ですが、できる範囲内で、できるだけの判断をして、投票に行ってもらいたいものだと思います。

三つの掲示板

きょうは、行きつけの脳神経外科へ出かけました。

先生が学会できのうまで3日間休みだったので、少し混んでいましたが、ねえちゃはいつものイライラを見せることなくがんばって待っていました。

薬を替えたせいか、最近は、血圧がだいぶ低めになって来ていますが、きょうは140を超えました。当面、いまの薬を続けて様子を見ることになりました。

ぶらぶら歩いて帰る途中、選挙の掲示板を数カ所で見かけました。衆院選だけでなく、市長選、市議補選と三つの掲示板がドカンと並んで置かれているのは、なかなかの壮観です。

貼られたポスターの前でねえちゃに「この人は**党で、この人は今度は無所属からでるんだ」と簡単に説明してみましたが、何が何だかトンと理解不能のようでした。

新しい党

衆議院選挙に突入しました。ねえちゃの選挙区では、4人が立候補しています。

どういう人が出ているかよく分かっていませんが、「あっ、たしか、この前はこの人だったかに入れたんだったかな」という何となくのイメージは、どこかにあるようです。

問題は比例区です。テレビで何か騒いでいるなとは感じても、「希望の党」とか「立憲民主党」とか新しい党ができたことはまったく知りません。

「小池百合子」という政治家についても、テレビによく出てくる女性という以上の認識をもつことはできていないようです。

「こんどどんな党ができたか知ってる?」と聞いても、興味はなさそうです。

グループホーム

きょう、ねえちゃのケアマネのかたが来られたので、少し、施設のことについて相談してみました。

要介護3とか重症にならないと特養に入ることは難しいそうですが、グループホームならばそんなに長く待つこともなく入ることができるとか。

グループホームというのは、認知症高齢者を対象に少人数で共同生活をする施設。認知症高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるようにと、1990年代後半に国のモデル事業として始まり、2000年の介護保険制度開始を機に年々増えて、全国に13000ほどの事業所があるようです。

ケアマネのかたに、今度来るとき、入居申し込みのための案内を持ってきていただくようお願いしておきました。

公示

衆院総選挙が公示になりました。ねえちゃのところにも、入場券と案内が記されたハガキが送られてきました。

長野県内の5小選挙区には、前職7、元職2、新人9人の計18人が立候補を届け出たそうです。ねえちゃの選挙区には、自民、維新、無所属の各1人ずつが出馬しました。

「選挙がはじまったんだよ」というと、それなりには分かるらしく、窓の外を眺めながら「賑やかになるね」と、なんとなく嬉しそうです。

まずは、自分が住んでいるのが第何区で、なんていう人が出ているのか。そして、いまどういう党があるのか。それを知るだけでも大変です。

おまえ居たの!

きのうの深夜、ねえちゃが血相を変えて私の部屋へ入ってきました。そして、驚愕したように「おまえ居たの!」と言いました。

驚いたのはこっちのほうです。いま少し前に、甘エビの刺身などでいっしょに夕食をとったばかりなのに。

今晩はこれをいっしょに食べよう、と昼過ぎに言っておいたのに、ねえちゃは私が居ることをすっかり忘れて、午後6時前に一人で勝手に食べ終えてしまうのが最近は常になってきました。

記憶がほとんどもたない。もたないというより、ほとんど頭の中に入っていかない状態になってきている、といったほうがいいのかもしれません。刻一刻と症状は進んでいます。

南水

昼食をつくろうと居間へ行くと、「梨、いつ届いたんだろう」と、ねえちゃがきょとんとしています。

親せきから「南水」が段ボール1個とどいたようです。ねえちゃは、きのうはデイサービスで居なかったはず。だから、きょう午前中に受け取ったに違いありません。

「きょうに決まってるでしょ!」というと、今度はいつものようにまた「お礼の電話をしただろうか?」と心配でなりません。電話の送信通知を見ると、すでに電話は済ましているみたいです。

「南水」は、長野県南信農業試験場で「新水」と「越後」を交配して生まれ、1990年(平成2)年に登録された赤梨の中生種。いまが収穫の最盛期です。

扁円で、表面はやや赤めの褐色。果肉の色は白く、かじってみるとほどほどに歯ごたえがあり、濃厚な甘味があります。ごちそうになります。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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