Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

auひかり

きょうは午後から「KDDI(au)ひかり」の回線工事でした。使用料がだいぶ安くなるというので、NTT
からKDDIに変えてみることにしました。

午後1~5時までと書いてあったので、午後1時からずっと持っていましたが、工事の人が来たのは3時半を過ぎてから。

少々文句を言いましたが、すまなさそうにしながら黙々と作業をしてくれました。私は機械オンチなのでWifiへの接続がうまくいかず、サポートに電話をするとなかなか親切に対応してくれて、無事開通できました。

ねえちゃは、インターネットは使えませんが、生協や宅配の注文などほぼすべてネットに依存しています。それに、だれか訪ねてくれば「Wifi」は必須となります。

ですからやはり、できるだけ安く、最低限のネット環境を整えておかなければ、ねえちゃと言えど生きてはいけません。

認知症は減っている

厚労省によると、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されるそうですが、近年、日本などアジアでは認知症患者が急増しているものの、欧米では認知症の有病率が減ったという研究結果が相次いでいるという新聞記事を読みました。

認知症と関係する生活習慣病の治療が進んだことに加えて、健康情報への関心や理解が深まり、自主的に認知症が起こるリスクを回避した生活をおくるように努めるようになった、つまり認知症教育の影響が大きいと考えられています。

教育環境という面では、日本も欧米にそう遅れをとるとは思われません。ねえちゃのデイサービスでのメニューを見ても、頭や体のトレーニング、食事など認知症対策にも、こと細かく配慮されていることがわかります。

一昔前までは、対処のしようがないと見られていたアルツハイマー病ですが、いまや何らかの効果が期待できる薬を併用して飲めるまでになりました。新たな医学の知見を少しずつ取り入れて試行錯誤を重ねていくことで、味わいのある認知症ライフをおくることが可能になるかもしれません。

豚の生姜焼き

きょうは、土曜のデイサービスの日。週2回行くのにも、だいぶ馴染んで来たようです。

「きょうは何をしたの?」とねえちゃに聞くと、いつものようにはっきり覚えているのはお風呂へ入ったことだけ。

ほかにはと重ねて聞くと、センターの周りを散歩した記憶は何となく残っているそうで「だいぶ涼しくなってきたので、気持ち良かった」。

連絡カードを見ると、昼食には豚の生姜焼きや大根の煮物などが出たようです。

「肉は嫌いなはずだけど、大丈夫だった?」と言うと、「ステーキのような厚いのではなく薄く切ってあったから食べられた」と、少し思い出したようでした。

認知症殺人事件

苫小牧市できのう、81歳の女性が80歳の夫を足で踏みつけ死亡させるという事件が起こりました。

女性は認知症の夫を自宅で介護していたそうですが、5日前ごろから夫(80)の体を足で踏みつけるなどして死亡させたとして、傷害致死の疑いで逮捕されました。

容疑者の女性は「しんが強い人なのでかっとなったのかも」という近所の人の見方もあるといいます。また、容疑者のほうにも、認知症の疑いが見られるとのこと。

これからは、老々介護というに留まらず、認知症同士の介護というのも問題になる時代なのかもしれません。逮捕された女性は、ねえちゃと同い年。決して他人事ではありません。

1階のカオス

高度のアルツハイマー型認知症になると、身体機能が低下して、寝たきりに近い状態になるといいます。

ねえちゃは、いまのところ、からだの機能が落ちてきたな、という徴候は感じられません。

でも、いつ突然からだに支障が出るかわからないので、お医者さんのすすめもあって、特別のことがない限り2階へは上がらないように言い聞かせています。

着替えや化粧道具などみんな一階へ下ろして、2階へ行く必要性も最低限にしたので、最近は二階へ上がろうとすることもほとんどなくなってきました。

ただし、そのぶん1階では、窓際のねえちゃの部屋を中心に、なにがどう置いてるのかわからないカオス状態が広がりつつあります。

2学期

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、いつものようにお風呂へ入り、「なんだか忘れたけど弁当のようなものを食べて、ゴロゴロして」帰って来たそうです。

先週、お風呂からあがったとき、若干ふらついて血圧が一時的にだいぶ高くなったみたいですが、きょうは別に変わったことはなかった様子。

センターでやったことはすぐにみんな忘れてしまいますが、「来ていた人たちとベシャベシャしゃべれた」ことが、少しずつ愉しみとして感じつつあるようです。

長野県の小中学校の多くは、今日あるいは昨日から2学期がはじまったのだとか。週2のベースになった、ねえちゃのデイも「2学期」へと突入です。

介護施設死傷事件

岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で7月末から、入所中の80~90代の男女3人が死亡し、女性2人がけがで救急搬送されていたことが分かり、県警などが調べています。

ふだんはニュースにはあまり興味を持たないねえちゃですが、「え~。どうしたんだろ」と、これに関しては、他人事ではないようです。

亡くなった一人の女性(87)は7月下旬に入所して、今月12日に嘔吐するなど様子がおかしかったので救急搬送すると、肋骨が複数折れていて搬送先の病院で死亡したそうです。

ねえちゃは「どこか入れてくれる施設があるといいんだけど」と口癖のように言いますが、カラダのほうは思うように動くので、本音はまだまだ家に居たいと思っているようです。

こういう事件が起こると、施設に対する、なんとなくの抵抗感がより増していくことになるかもしれません。

古い日付から

毎週、月曜日は、生協からねえちゃの一週間分の食料が届く日です。昼食後、パジャマから普段着に着替えるようにうながして、午後3時ごろ、受け取りをしました。

このところ毎週とうもろこしを頼んでいます。が、先日はゆでるのを忘れていて届いて5日後にゆでたら甘みがすっかり無くなってしまいました。

まずは「届いたとうもろこし5本を、きょう中にゆでてしまうこと」。それが、ねえちゃの差し迫った大仕事です。

認知症が進んできてねえちゃ。食欲は相変わらず旺盛ですが、消費期限や賞味期限にますます無頓着になってきました。

先週たのんだ煮物のおかずが、まだ冷蔵庫の中に少し残っています。パッケージを見て古い日付のものから順に食べていくこと。それが次の課題です。

準々決勝

日曜日、ねえちゃはいつものようにパジャマ姿で、ソファーに座ってぼんやりとしています。

これといって観たい番組があるわけではありませんが、このところテレビはたいてい高校野球にチャンネルが合わせてあります。

「野球のルール知ってるの?」と聞くと、「分らんけど、打って、守って、点数が多いほうが勝ちで……」

きょうは、甲子園大会でもっとも面白いといわれる準々決勝です。「ああ、仙台育英と広陵がやっているんだ?」。

少しは分かっているのか、どこか興味をひくところがあるのか。と思っていると、すぐにソファーでうとうと眠り込んでしまいました。

「相撲か何か……」

土曜日のデイサービスがはじまりました。きょうが何曜日かなんてほとんど眼中にないねえちゃは朝、ゴミ出しをした後、たまにある拒絶反応を起こすことなく無事に行って帰って来ました。

――きょうは何をしたの?
「ただ、ごろごろしていただけで、何やったか忘れちゃった」

――お風呂は入ったの?
「お風呂は入った、と思う」

――昼食は何が出たの?
「食べたことも忘れちまった」

――水曜日と何か違ってた?
「いや、何も変わったことは……」

と、いつも通りです。ただ、「相撲か何かいまやってるでしょ!」と、妙なことを繰り返して言います推し量るに、どうも、デイセンターかどこかで高校野球をテレビ観戦し、それが頭のどこかに残っていたようです。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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