Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

善光寺のセクハラ

ねえちゃが住む長野市善光寺のトップ、小松玄澄貫主が、60代の女性職員2人にセクハラ・パワハラをしたのでは、という問題が全国的に報じられています。

1400年の歴史をもつとわれる善光寺は、無宗派の単立寺院で、天台宗の「大勧進」と25院、浄土宗の「大本願」と14坊によって運営されているそうです。

住職は、大勧進貫主と大本願上人の2人。そのうち大勧進貫主は、天台宗の名刹から推挙された僧侶が務め、現在は小松貫主になります。

善光寺は、日本で仏教が諸宗派に分かれる以前からの寺院のため、宗派にかかわりなく宿願が可能な霊場と位置づけられてきました。

また、「大本願」は尼寺で、女人禁制があった旧来の仏教の中ではめずらしく女性の救済をになってきたことも、特徴として挙げられます。

ねえちゃも特に、2000年に無くなった「大本願」の第120世法主、智光上人には親しみを感じていました。

そんな、女性救済の尼寺でもある善光寺でのセクハラ騒動に、ねえちゃもガッカリしています。

 

熱中症

きょうは暑い一日になりました。これから、2カ月余り、もっと暑い日々がつづくかと思うとウンザリしてきます。

最近でも、朝方などについ床暖房を入れることも多かったねえちゃですが、さすがにきょうは「暑かった」そうです。

人のからだは、皮膚からの放熱や発汗によって体温を下げますが、外気が皮膚温以上になったり湿度が非常に高いと放熱や発汗ができにくくなり、熱中症を引き起こしやすくなります。

今年は暑い夏になりそうだ、といわれていますが、異常な熱波に見舞われた年には、高齢者を中心にたくさんの熱中症患者が発生するのが常。心配です。

熱中症にならなためにねえちゃは、夏はなるべく外へ出ない、出るときは必ず水筒を持っていくことにしてます。

きょうは夕方、しばし散歩に出かけたそうです。「ちゃんと水筒は持っていってるから」と、いまのところはちゃんとやっているようです。

音楽

ねえちゃの家の戸棚から、しまってあった尺八の通信講座やオカリナの教室のテキストや楽器が出て来ました。

尺八のほうは、5年前に死んだねえちゃの連れ合いが申し込んだようですが、練習したり課題を提出した形跡はほとんどうかがえません。

オカリナのほうは、20~30年前、ねえちゃがオカリナ作りをしたり、吹いたりする教室へ通っていたときのもののようです。

今ではすっかり忘れてしまったそうですが、それなりにがんばって勉強していたようです。

ねえちゃは決して音楽が嫌いというわけではないのですが、人前で演奏したり、歌ったりということは好みません。

いつか、「老人ホームなど施設に入りたいなら、カラオケで一曲くらい歌えるようにしといたほうがいいんじゃない」と言ったことがありますが、それ以来、施設へ入りたいとは言わなくなりました。

意地悪ばあさん

きょうは、歯医者の日。私のほうで、ねえちゃと2人分の予約を取っていました。
ねえちゃは、入れ歯を入れて1カ月後の点検です。
1人だと予約をすっぽかしてしまうので、いっしょに通うことでなんとか通院して来たのです。
きょうはパジャマを着替えて、1時間前まで行くつもりのようでした。
が、直前になって、ねえちゃは勝手に歯医者さん電話して「予約をキャンセルした」と言うのです。
聞けば「体調が悪くて一歩も動けない」のだと、いつもの“直前キャンセル”の理由を繰り返します。
「こっちは一人でも行くつもりなのに、何で無断でそんな勝手なことをするんだ」と頭にきて、手を引いて連れて行こうとしますが、頑なに拒みます。
仕方なく「私ひとりだけでなんとか」と歯医者さんにお願いして、診療しました。
ところが私が戻ると、ねえちゃはひょこひょこと近所に出かけて行っていて、世間話に長々と花を咲かせているのです。
「体調が悪くて動けないんじゃなかったの?。ふざけるな」。
ボケが進んできたとはいえ、“意地悪ばあさん”的な言動がさすがに癪に触って怒鳴りつけました。

 

リハビリ

日が暮れる少し前になると、ゆっくりゆっくり足を少しずつ前に出しながら、田んぼのわきを歩いている初老の男性にしばしば出あいます。
脳血管系の病気か何かで、半身が不自由になられて、そのリハビリのために歩いておられるのでしょうか。
ねえちゃはカラダは元気ですが、相変わらず、アタマのほうは「ぼか~んとしたまんま。何がなんだか分からない」と嘆く日々が続いています。
「何もやることがない」「何もしたいと思わない」「そのうちに何にも分からなるんじゃないかと気がきでない」
ハタから見ると元気で、自分でもカラダの衰えは感じていないのに、アタマの衰えがじれったくてしかたがないようです。
「決めたテレビ番組を毎日見るとか、毎日一品自分で食べたいものを作ってみるとか、一日一ページずつでも本を読むとか、あのおじさんのようにほんの少しずつでもリハビりだと思って続けたら」といつものように話します。
「そうなんだよね」といつものように応えながらも、こうした周りの言葉はねえちゃの頭には留まることなく、すぐに消えて行ってしまいます。

 

ブナシメジ

ご近所から、ブナシメジとエリンギを頂戴しました。

エリンギはさっそく今夜、炒め物にしました。シャキシャキと歯切れが良く、おいしくいただきました。

「ブナシメジはどうやって食べようか」と聞くと、ねえちゃは「やっぱり、みそ汁かなあ」。

ブナシメジについてねえちゃは、子どものころ実家で「クヌキ、コナラの原木に穴をあけてシイタケの菌を植え付けるように、たしかかブナの木に植え付けていたような気がする」といいます。

けれど、ブナがどういう木だったのか、どうしても目に浮かんでこない、のだそうです。

ブナは、日本列島に広く分布している落葉高木。長野県の山里でずっと暮らしてきたねえちゃですから、見たことが無いはずはないのですが。

スバル

ねえちゃの家には、2台分の駐車スペースがあります。でも、車は置いていません。
お客さんが来たときや、お隣さんが貸してほしいといってきたときに使ってもらうだけです。
連れ合いはずっと、スバルの軽自動車を愛用していました。
特に、「小さけどエンジンがすごくいい」と、「てんとう虫」の通称で親しまれた「スバル360」がお気に入りでした。
スバル360」は、日本初の「国民車」として人気があり、1958年から1970年までのべ12年間に渡って39万2000台が生産されたそうです。
「360」が製造されなくなっても、後継のスバルの軽に乗っていた連れ合いですが、5年前に他界。

ねえちゃは運転免許を持っていませんが、夫との思い出が詰まっている車を死後も置いたままにして、定期的にエンジンをふかしたり、掃除をしたりして来ました。
でも、維持費がかさむだけなので「このあたりで」と、3年ほど前にやむなく廃車、ということになりました。

果物の季節

散歩がてらぶらりと川中島の八幡原古戦場を訪れると、産直の売店にいろんな果物が並んでいました。

思わず、赤紅色に熟したネクタリンをザル一山、さらに「ビワもおいしいよ」とすすめられてついつい、それも一山買いました。

ねえちゃも「あんずの里」として知られる千曲市に住む従妹から、アンズをたくさんもらったと喜んでいます。

信州は、リンゴだけでなくいろんな種類の果物がとれます。果物の宝庫です。

しっかりした甘みとほどよい酸味が何ともいえないネクタリンは、長野県が全生産の8割近くを占めているそうです。

また、果実酒やジャムにしてもおいしいアンズは、全国の生産量を青森県と二分しているとか。

暑さが厳しさを増していくなか、信州もいよいよ果物のシーズン本番です。

 

長い夜

ねえちゃは、夜6時になると夕飯を食べて、7時を過ぎればさっさと片づけてしまいます。

テーブルに残りの食べ物やお菓子を置いて、テレビを観ながらのんびり夜を過ごす、というようなことはほとんどしません。
夜、テーブルにいつまでも食べ物が乗っかっているとイライラしてくるようです。
食事が済めば日記を書いて、血圧を測り、ふろを焚いて入る。
ふろを上がればアイスクリームを一本食べて、9時には就寝となります。
日曜日くらい、ふろがへ入る前に長野にも関り深い「真田丸」でも観たら、というのですが、相変わらずぜんぜん興味がないようです。
かといって、きょうもあしたも他に何かやることがあるわけでもありません。
「本でも読んだら」といっても、いつものように「そうだね」といいながら、全くその気はないようです。
日曜日も、月曜日も、いつものように「長い夜」だけが待っています。

きょうは、ねえちゃの二人の姪が昼間、家を訪ねてくれました。

ねえちゃは、かなり年が離れた末っ子として生まれました。

生まれたときにはもう、一番上のお兄さんは役場に勤めていて、親の代わりに出生届を出してくれたのだそうです。

だから、このお兄さんの娘さんにあたる二人の姪とは、年齢も近く、姉妹のようにして育ってきたのです。

二人が来るからと、い草を使った夏用の畳底スリッパを新調しました。いつものおみやげ「みすゞ飴」も、二袋ずつ買ってきました。

昼食を持って来てくれて、6時間近く、ゆっくりと話すことができたとうれしそうです。

ただ、いつものように何を話したかはすっかり忘れてしまったそうですが。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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