Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する記録です

鍵がない!

ねえちゃの心配事の一つは、散歩に出かけたときなどに、鍵を落としたり失くしたりしてしまうことです。

落としたらすぐに分かるように、鍵には大きな音のする鈴を付けてありますが、立ち寄ったお店などに置き忘れて鈴の音がしなくなっているのにも気づかない、なんてこともありえます。

道に迷ったときには、近所の人に助けてもらうことができますが、家の外で鍵を失くしたら、誰か居るときでなければ家の中に入ることができなっくなってしまいます。

家に誰も居なかったきょう、散歩に出かけたねえちゃは、鍵を失くしてしまって探すのに「えらいたいへんな」思いをしたそうです。

家に帰ってみると、いつも財布なんかといっしょに持ち歩いている鍵がありません。でも、家に入れたということは、自分で玄関のドアを開けたはず。

とすれば、家の中にあるはず、ということには気づいて、家中を探し回ったそうです。幸い、普段はあまり使うことのない二階の部屋に、なぜか置き忘れていたのを発見!事なきを得ました。

私は、鍵を忘れないようにいつも首にぶら下げて歩いています。「少しカッコウ悪いけど、ぶら下げてみたら」とねえちゃにすすめると、「そうせんとダメかなあ!」と言ってました。

 

パソコン

ねえちゃは、いまはパソコンを使ってはいません。でも、以前は、使えるようになろうと、文字の打ち込みなど練習をしていたことがあります。

5年前、WiFiなどに対応した新しいパソコンに買い替えました。そして、ねえちゃがずっと続けている日記帳とは別に、「他の人が読んでもいい内容」の「記録」を、wordで打ち込んでいく練習をはじめました。

「パソコンが動かなくなった」「漢字がうまく変換できない」など、周りに尋ね、尋ね、変換を間違えながら、2011年11月から2013年12月まで2年間、パソコンへの打ち込みを続けました。

ねえちゃがパソコンで打った「記録」は、2011年11月21日付の次のような記載から始まっています。

〈今朝は、今秋一番の寒さ朝の散歩は取り止め。午前中、笠間病院へ行く。寒いせいかあまり混んでいなく、割合早く終わる。

午後、パソコンに向かうが、なかなかうまくいかない。これでは何時になったら出来るのか、頭の痛いことだ。

今晩は、初めてのパエリアを宅配で取ってみる。どんなものか楽しみだ。〉

コゴミ

山村で育ち、結婚してからも木曽谷、鬼無里など、山を転々としてきたねえちゃは、ワラビやゼンマイなど、山菜が大好きです。

むかしはよく、山菜採りにも出かけましたが、最近はそんな機会もほとんどなくなっています。

先日、近所のかたからコゴミをたくさんいただきました。「これは、お浸しに限る」と、ここ数日、毎食のように茹でては食べて、今日、ほぼ食べ終わったそうです。

コゴミは、正確にいうと多年生シダ植物の一種のクサソテツ(草蘇鉄)のことです。コゴメ、カンソウ、ガンソウとも呼ばれます。

主に、山菜として食用にされる若葉をコゴミ(屈)というようです。先端が渦巻き状に巻き込まれたようになっている姿が、かがんでいるように見えることなどから、そう呼ばれるようになったとか。

山地の草原や川岸に群生します。いまごろから6月中旬ごろにかけて、しばしば若葉を摘みに行って、お浸しやゴマ和え、天ぷら、サラダなどにして食べます。

ねえちゃは、「コゴミは、さっと軽くゆでて作るお浸しがいちばんおいしい」といいます。ゼンマイのようなアクがないし、ワラビほどではないがほどよい“ぬめり”がある。そうした特性を生かすには、お浸しが最も合っているというのです。

さすがに慣れたもので、最近よくやってしまう「茹で過ぎ」の失敗もなく、ほどよいサクサク感。いっしょに私も、春を味わわせていただきました。

 

連休

いよいよ連休が近づきましたが、出歩くことがあまり好きではないねえちゃは、これといった予定は、いまのところありません。

「孫でも来るようなら、戸隠へでもいっしょに連れてってもらおうかな」とった程度です。

連休中は病院も、歯医者さんもやっていないので「予約日」はありませんし、宅食の配達も休みになります。

でも、ねえちゃの好物の酢だこやイカ、魚は、生協に注文して冷凍してあるし、近所からもらった山菜や果物もたくさんあります。

連休、ほとんどスーパーへ行かなくても飢えることはなさそうです。

いつものように好きなものを食べて、お風呂にゆっくり浸かって、ねえちゃには、それが最適な連休の過ごし方なのかもしれません。

ただし、連休中は、散歩の途中で帰り方が分からなくなって近所の人に迷惑をかけるようなことはしないようにしよう。そんな心構えではいるようです。

 

 

 

首を長くして待って

ねえちゃのいまの一番の課題は、スコッと根っこから抜けてしまった奥の歯の治療です。

近くの歯医者さんに通い出してこれまで3回治療を受けましたが、直前に嫌になって行かなかったり、キャンセルしたのが4回になります。これまで、3勝4敗です。

しょうがないので、私が自分の歯の治療といっしょに二人分予約しておき、きょう、二人で歯医者さんへ行ってきました。

ねえちゃが先で、後の私のほうが、治療に時間がかかりました。

「まだ時間がだいぶかかるので、首を長くして待っててください」と先生に言われて、ねえちゃは言われた通り「首を長くして」待っていました。

ねえちゃは、自分の歯がどんな具合に治療されているのか、さっぱり分かっていません。

それでも、事務のかたから「次回は、義歯が入りますので、少しお金がかかります」と言われ、ホッとしていました。

4勝4敗のイーブンで、どうやら、めでたく、次は待望のねえちゃの歯が入りそうです。連休明けに、また二人分の予約をしました。

鑑定団

日曜日の昼、たまにチャンネルを合わせる「なんでも鑑定団」で、長野県の長和町で収録された回の放送をやっていました。

ねえちゃは骨董品には興味がありません。それに、これといって財産になりそうな美術工芸品も、ぜんぜん持っていません。

けれど、番組で「蔵の奥にしまわれていた」とかいう話が出てくると、昔ながらの農家で、23歳まで過ごした実家のことをいつも思い浮かべるそうです。

決して財産家ではなかったようですが、十くらいの部屋に土蔵とかもあって、長年暮らしていても、広くてどこに何があるのかよくわからなかったとか。

ねえちゃのお父さんは、料理が上手だっただけでなくいろんなものに興味を持っていて、行商の人が珍しいものを持って来ては置いていったような記憶もあるといいます。

実家はきれいに改修されていまも“健在”ですが、いまは常時住んでいる人はいません。

「高価なものはないだろうけど、奥のほうの座敷とかに何か残ってたものがあるのかもしれない。あそこの家がなくなる前に、掛け軸の一本でもいいから見ておきたいな」と、ふと口にしました。

 

 

信州蕎麦

最近、スーパーへ行くたびに、ねえちゃは次々パンを買って来るので、食卓はパンであふれかえっています。賞味期間が切れたり、硬くなったりしてきたのも増えてきました。

だから、もうパンを買って来るのはやめたら、というと、きょうはおやきと生蕎麦をスーパーで買ってきました。

“なす”、“やさい”、“野沢菜”など、おやきは、副食として夜食として、ねえちゃにとってはすっかりなじんだ定番となっています。

ですが、信州人なのに意外にも、ねえちゃは、蕎麦はそんなに好きではなかったそうです。

信州でも地方によって食文化はかなり違っているようです。長野県南部で農業を営んでいたねえちゃの実家では蕎麦を作っておらず、年越しそばの習慣もなかったそうです。

蕎麦を食べるようになったのは、5年前に亡くなった夫と結婚してから。大の蕎麦好きだった群馬出身の夫の影響で、しばしば蕎麦を作り、年越しには蕎麦を必ず準備するようになったそうです。

いまでは、孫たちがやってきたときなど、しばしば、いっしょに戸隠へ食べに行ったりしています。それでも、おやきやパンに比べると、蕎麦はイマイチなじみが薄いようです。

試運転

落ち込んだときや何もする気にならないとき、家のなかや部屋の家具などの並び替えや整理、お掃除などをすると気が晴れることがあります。

いつもなら一日中パジャマのねえちゃが、きょうは身支度を整えて、居間、仏間、廊下、階段などなどガアガアと掃除機をかけて回っています。

きのう買った細長いほうきのようなに掃除機、スティッククリーナーを試してみたくてじょうがなくなったようです。

使い心地はどんなものか。ちょっぴりドキドキの試運転です。

いざスイッチを入れてみると、思いのほか音が大きくて家全体に響きます。細長くて小さい割には、がっしりしていてけっこう重い。

「だけど、そのぶん古いのと比べて吸い込む力もすごく強力。大きい掃除機を使わなくてもこれ一本で家じゅう大丈夫そう」と、ねえちゃは新しい赤い掃除機に満足そうです。

掃除や片づけが大好きなねえちゃ。久しぶりに家じゅう、隅々まで掃除機をかけて、気分のほうもすっきり晴れ晴れのようです。

 

掃除機

きのうは、ねえちゃには珍しく、忙しい一日でした。

電気屋さんが来て掃除機を取り替えたり、互助会の人が担当者が変わったからと訪れたり。

さらには宅急便が届いたかと思えば、いつもの宅食。近所の人が温泉旅行のお土産を持ってきてくれたりもしました。

きれい好きのねえちゃの家には、掃除機が3台もあります。何でも吸い取れる大型掃除機と、小型のタイプ。

それから、主に自分の部屋の掃除に使っている、ほうきのように細長いスティッククリーナーです。

独り暮らしになってから、大型の出番はあまりなくなりました。それに、愛用していた“ほうき型”のは、このところ充電機能が低下して、いくらコンセントにつないでおいてもすぐに使えなくなってしまうのだそうです。

それで、長年お付き合いのある電気屋さんから、新しいスティッククリーナーを買ったのです。

今度のは、ねえちゃ好みの赤い色。カーテンのほこり取りや狭い隙間の掃除などに便利なハンディクリーナーもくっ付いています。

「この前のより重い」「小さいのに3万5千円もした」など、やや不満もあるようですが、これで日課のお掃除が存分にできると、うれしそうです。

いとこ

今夜、千葉県に住む従兄から電話がかかってきて「久しぶりに元気な声を聴くことができた」と、ねえちゃはご機嫌です。

この従兄は、千葉県へ移住して、落花生栽培などで大成功をおさめ、神社を建てるほどの地域の名士となったという、一族の出世頭なのだそうです。

毎年、11月ころになると、ねえちゃのところにこの従兄から収穫されたばかりの落花生がたくさん送られて来て、私もご相伴にあずかっています。

もう一人、長野県の千曲市に住む従妹がちょくちょく、ねえちゃの家を訪ねてくれます。福祉関係の活動をしていて、障害者のかたといっしょのこともあるそうです。

従妹は、先年亡くなった私の小学校時代の恩師とも顔見知りで、同じような考え方でともに活動してきたようです。

恩師は若いときに教職を辞めて、共産党系の市会議員として活躍しました。いまは、その娘さんが父の志を継いで、政治の世界にチャレンジしています。

この夏の参議院選にも、立候補する予定でがんばっている様子。従妹や恩師との関係から、ねえちゃも、この娘さんのことをそれとなく応援しています。

 

松井潤
matsuijunta@gmail.com
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