Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

いつもの日記

ねえちゃは、きょうは珍しく朝から起き出して近くの八十二銀行の支店へ行き、お墓の管理費を振り込んで来ました。

帰りにスーパーに寄って、まだ冷蔵庫にたくさん入っているのに、アイスクリームやおやきをいっぱい買って来ました。

きのうまでと違って、だいぶ元気が出たようです。

午後ももう一度、同じスーパーへ。今度は、とうもろこしを8本も買って来ました。

鬱と躁が代わる代わるやってくるようで、きょうあたりから躁に入ったのか。

けれど、日記には「今日も何もやらなかった……」などといった、いつものくだり。

「きょうは銀行へ行ったり、スーパーへ行ったりいろいろやったじゃない?それを書けばいいのに」と言うと、「そんなこと、忘れちまったもん!」

散歩か徘徊か

ねえちゃは、ときどき寝床から起き出して来ると、これといった用事もないのに廊下を行ったり来たりしています。

座っているときには、カレンダーの前で「きょうは何日だったっけ」を繰り返しています。

そして思いついたように、いつの間にか外へ出かけていきます。

以前は、夕食前に買い物も兼ねての散歩という感じでしたが、最近は、散歩なのか徘徊なのか微妙な領域に入りつつあるようです。

「外へ出歩くなら、今晩食べたいなと思うもの1、2品、マツヤに寄って買ってくればいいのに」と言っても、最近のねえちゃは、買い物をする気力も失せてきたようです。

生協や宅食でこちらが適当に注文しておいたものを、冷蔵庫から取り出してきて機械的に食べているのです。

「ワールドカップ最終予選が開幕したね」とか「大相撲の秋場所が始まるね」などと言っても、相変わらずテレビを見たいという意欲もなさそうです。

カラダはすこぶる健康なのに、食べたいなと思うものも、観たいなというテレビも、やりたいなということもない。そんな中で生きていかなくてはならないのです。

グループホーム

台風の影響で浸水被害を受けた岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」で、9人の高齢者が亡くなりました。

「楽ん楽ん」は、認知症の症状があるお年寄り向けのグループホームで、80代から90代の男女9人が入所していたそうです。

認知症が進んで在宅生活が困難になった高齢者が、職員の見守りや援助を受けて家事などを協力しながら生活していたとか。

木造平屋建てで、広さが270平方メートルほど。居室が9部屋あるほか、建物の中央には利用者が集まる共用スペースもあるそうです。

認知症が進んできていると、お医者さんに指摘されるようになったねえちゃ。

最近は「静かな施設に入りたい」としばしば口にするようになったので、このニュースはさぞショックだったかなと思うと、そうでもなさそうです。

「かわいそうに」と言いながらもどちらかというと、他人事。ホントのところ、「施設」というものをあまり身近なものとは感じていないようです。

「ボケたボケた」と周りには言いながらも「自分は正常だ」という自信が底にはあって、ホンネでは「施設に入るなんて遠い遠い先の話」と本人は思っているようです。

台風10号

大型の台風10号は、岩手県大船渡市付近に上陸して、東北北部や北海道を暴風域に巻き込みながら北上しています。

台風が東北地方の太平洋側に上陸したのは、昭和26年に気象庁が統計を取り始めてから初めてのこと、というのですから驚きです。

いまの状態は、中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速30メートル、最大瞬間風速は45メートル。

中心の北東側220キロ以内と、南西側110キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いているといいますから、まだまだ油断大敵のようです。

今回の台風はまるで目的のない徘徊者のような、異様な道のりをたどっています。

長野でも朝から雨が降り続いていましたが、午後3時半ころには止んで陽が差すようになりました。

おかげでねえちゃは、諦めかけていた散歩に出かけることができました。

女の子発見

長野県小谷村で27日から行方不明になっていた小1の女の子は、残念ながら心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認されました。

警察や消防150人態勢で朝から捜索を再開したところ、家から1キロ以上離れた川で沈んでいるのが見つかったそうです。

川の合流地点付近だったということで、「深みにはまってしまったんだろうかね」とねえちゃ。

ご両親やおじいさん、おばあさんの気持ちを思うと、他人ごとではなさそうです。

女の子行方不明

長野県小谷村の祖父母の家に家族で遊びに来ていた小1の町田莉菜さん(7)が、行方不明になっているというニュースを観て、ねえちゃはとても心配しています。

莉菜さんは松本から祖父母の家に家族で遊びに来ていて、27日の昼ごろ、地域の祭りの準備に出かけた母親らを追いかけて1人で家を出たあと行方がわからなくなったとのこと。

祖父母の家から300メートルほど離れた橋の近くの草むらで、莉菜さんのサンダルが見つかったということで、警察は近くの山に迷い込んだ可能性があるとみて捜索しているそうです。

ねえちゃも最近は、本人は散歩と思っていても自分の居るところが分からなくなって徘徊し、周りをヒヤヒヤさせることがときどきあります。

このニュースが放映されるたびに、「早く見つかればいいね」と自分のことのようにつぶやいています。

365歩のマーチ

NHKの懐メロの番組で「365歩のマーチ」の演奏がはじまると、ねえちゃは「久しぶり、水前寺清子」と、珍しく興奮してテレビの前に身を乗り出してきました。

高度経済成長期の1968(昭和43)年に発売された水前寺の23枚目のシングル。

題名の通り一日一歩ずつ歩み続ける人生を励ます軽快なマーチ(行進曲)です。

右上がりの自信に満ちた時代にぴったりハマったのか、累計100万枚を越えるミリオンセラーになりました。

ねえちゃにとっても、子育て真っただ中の、忙しく、後ろなんか振り返っていられない活力に富んだ時代だったのでしょう。

でも、春日八郎、島倉千代子など、ねえちゃが親しんでいた歌手たちは次々に鬼籍に入り、代わりに若い歌手たちが歌っているのが、なんとなく淋しそうでもありました。

長寿県

最近、長野県は日本一の長寿県として知られるようになってきました。

でも、数十年前はむしろ寿命が短い県とされていました。

野沢菜などの漬物、塩漬けの魚類、それに信州みそたっぷりの味噌汁……。

塩分がすこぶる多くて、タンパク質や野菜が少ない。そんな食生活が災いして、脳卒中や胃がんなどで亡くなる人たちが多かったのです。

危機感をいだいて、県をあげて、食生活実態調査、減塩運動などを20年以上にわたって続けられて来ました。

そうした地道な取り組みが実って、いまの長寿県をつくり上げたのです。

長野県は海こそありませんが、さまざまな野菜や果物、川魚など、食べるものは豊富。もちろん、自然環境も最高です。

そんな中で生きがいをもって暮らしていれば、長寿県たるのも当たり前、という気もします。

松代温泉

「いちどゆっくり浸かってみたい」と、ねえちゃとしばしば話しているのが、真田藩十万石の城下町で知られる松代にある松代温泉です。

源泉温度は45.2℃。お湯の色は味噌汁のような色合いで、底が見えないほど。加水や加温、循環ろ過式は一切なしという、源泉掛け流し100%の温泉です。

炭酸ガス(CO2)、カルシウム、鉄分、他さまざまな成分が入っていて、たとえば精神安定作用のあるリチウムは6倍、貧血症に効果がある鉄分は2倍、殺菌作用のあるヨウ素は6倍、というように、ほとんどの温泉成分の数値が規定値を大幅に上回るとか。

湯船には最高級の品質の温泉水がたっぷり注がれ、「信玄の隠し湯」として昔から地元の人に親しまれてきたそうです。

ねえちゃの家からは車で30分程度。松代温泉「松代荘」は国民宿舎なので料金もリーズナブル。

いつでも入れそうだともたもたしていたのですが、「真田丸」ブームもあってか、最近はなかなか予約も取れなくなってしまったようです。

桃品切れ

今年の夏は、ご近所から桃をたくさんいただいたり、北海道からメロンが届いたりで、果物を堪能しました。

ねえちゃの連れあいの仏壇も、桃などの果物がずっと途絶えることがありませんでした。

ところで今年は気温が高く、日照時間が長かった影響で、長野県内の果物の出荷時期も早まっているようです。

最盛期を迎えている川中島白桃は例年より1週間〜10日ほど出荷が早く、もう品切れになった直売所もあるとか。

ナシやブドウも生育が早めのようなので、旬が過ぎないうちに味わうようにしていく必要がありそうです。

松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
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