Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」の近況と、アルツハイマー病に関する覚書です

宅配業者

最近は、買い物に出かけることもほとんど無くなってしまったねえちゃは、家に届けてもらう食べ物だけでほとんど用を足しています。

そんな一つ、毎週1回、注文したいろんな食品を配達してくれている生協のおねえさんは別の町に配置換えになったようで、今週から別の人が届けてくれるようになりました。

今度の担当者は、仕事歴2年4カ月の、5歳と3歳のおかあさんだそうです。ですが、ねえちゃは毎回やり取りしているはずですが、担当が換わったかどうかはよくわかっていないようです。

毎週、明治乳業の乳酸菌飲料やコラーゲン飲料を届けてくれていた宅配業者とは、きょうの集金を最後に契約を打ち切りました。

1年余り前に、勧誘にくるとなんでも頼んでしまうねえちゃが契約したようですが、あまり飲まないので台所にあふれかえっています。

それに、どこと契約したのか、だれがいつ持ってきているのかの認識もねえちゃにはありません。受け取って、言われるままにお金を払ってきたのです。

忘れてしまっても、おそれくそのときは契約して、きちんと届けてくれていたのでしょうから「オレオレ詐欺」のようなものとは性格はちがうと思います。

でも、認知症らしき一人暮らしの年寄りとの契約については、業者のほうも少し配慮してもらえないだろうかな、という気がしています。
 

案山子

ねえちゃの家の近くには、地元の小学校で育てている田んぼががあります。

稲穂が黄金色に垂れて、そろそろ収穫期に差し掛かっているようです。

子どもたちが工夫して作ったのか、田んぼには色とりどりの案山子がたくさん立っていましたが、きょう通りかかってみると、台風の嵐でほとんど倒れてしまったようです。

それでも可愛らしいのが2本、がんばって立っています。古事記の世界では、「久延毘古(くえびこ)」という名の神が案山子なのだといいます。知恵者で、歩く力を持っていなかったともいわれます。

それはともかく、いよいよ稲刈りも本番。そして、日に日に秋は深まっていきます。

台風16号

台風16号の影響で、ねえちゃの住む長野市も、きのうは激しい雨が降り続きました。

安茂里、小柴見、篠ノ井小松原など、市内のあちこちで避難勧告が出され、県内には土砂災害警戒情報も流れました。

大町市の北アルプスでは、登山者が増水した川に流されて愛知県の66歳の男性が行方不明になっています。

ねえちゃの家の近くは避難が必要になるようなことはありませんでしたが、さすがにきょうは、散歩(徘徊)に出かけることもなく家の中でおとなしくしていたようです。

午後7時ごろ、夕食も終えて、今日分の認知症の薬も飲み終えました。

柿のシーズン

毎週月曜日は、ねえちゃのところに生協へ注文しておいた食品が届きます。夏の間は、ねえちゃの好物のとうもろこしを欠かさず頼んでいました。

けれど、旬の時節が過ぎて注文できる品目からはずれてしまいました。そこで代わりに注文しておいたのが、こちらも好物の柿です。

きょう届いた柿は、甘柿6個。まだ全体に青っぽいのが多いようです。

それで、「冷蔵庫の野菜室に入れておいて、色づきのいいのから食べれば」ということになりました。

柿に含まれるビタミンCの量は、日本人がよく食べる果物の中でトップクラスで、風邪予防、高血圧予防、動脈硬化予防、脳梗塞予防などの効果もあるようです。

へたがきれいで、へたが果実に張りつき果実との間に隙間がないものが良い柿だとか。

とうもろこしから、柿のシーズンへ。台風とともに、季節も移りかわっていきます。

薬の効果

3mgから5mgへとアルツハイマーの薬を増やしたねえちゃ。

決められた量をちゃんと飲めるかどうか心配でしたが、いまのところ毎夕食後、テーブルにくっつけたピルケースの日付通りに飲んでいるようです。

これといった副作用も、認められません。

けれど、薬を飲んだから血圧が下がった、といった薬の効果がわからないのがアルツハイマーの薬です。

良くなることはなくても、なんとなくいままでの状態を保っているな、と思えるようなら薬を飲んでいる意味はあると医師はいいます。

毎日決められた通りに薬を飲むという習慣が続いていれば、薬の一定の効果が出ているといえるのかもしれません。

ししゃも

ねえちゃは久しぶりにサカナを焼いて食べようと、ししゃもを買って冷蔵庫に保管していました。

生干し加工後に冷凍して輸入された、よくある子持ちししゃもです。

春から初夏に浅海に群れで押し寄せてくるししゃも。雌は、波打ち際の砂礫底に1匹あたり数千以上の卵を産みつけ、繁殖後には死んでしまうそうです。

消費期限ギリギリになったので、ねえちゃはししゃもをガスコンロの真ん中にあるグリルで焼こうとしたのですが、グリルの操作の仕方をすっかり忘れてしまいました。

おまけにグリルのふたを開けてみると、だいぶ前に入れたまんま忘れて置きっぱなしになっていた鮭の切身が、ミイラのようになって出てきました。

ねえちゃは仕方なく、フライパンで焼くことにしました。肉や卵がばらばらになってしまいましたが、なんとか食べることはできました。

夜中のぶらぶら

市の郊外にあるねえちゃの家では、日が沈むと、懐中電灯がないと街を歩けません。

最近だいぶ日が短くなってきたので、ねえちゃが外に出ていられる時間もいっそう短くなってきました。

さすがに、いまのところは暗くなると鍵を閉めて、ねえちゃは外へ出ていくことはありません。

でも、暗くなってもなんとなく外へぶらぶら出かけてしまうのではないかと、不安に感じることもあるそうです。

外へ出ることはなくても最近、夜中の2時、3時に、なぜか電灯をつけずに家の中をぶらぶら歩き回っているのに出くわすことが、しばしばあります。

「何やってるの」と聞くと、「薬を飲まなければ」とか、「日記を書かなきゃ」とか、「あしたの準備しなきゃ」とか、いまいち不可解なことをいいます。

「うるおうコラーゲン」

ねえちゃの家の冷蔵庫には、いつも「うるおうコラーゲン」とかいう100mlのビンに入った飲み物がたくさん入っています。

きょうまたたくさん届いたようで、ねえちゃは「うるおうコラーゲン」があふれかえって、冷蔵庫に入らないと困っていました。届けられてもとても飲みきれない状態が続いているのです。

「これはどこに頼んで、どこから届けられて来るの」と聞くと、「どこだか、何で来るのか分からない」といいます。

私が調べると、どうも明治乳業の商品で、2010年4月に発売、美容に大切な成分のコラーゲンにヒアルロン酸、セラミド、ビタミンCを配合した乳飲料で、肌を守り、きめを整えます、とかあります。

それにしても、どこに依頼したかも、どこからどう届けられているかも分からず、とても飲みきれないでたくさん残っているというのはとても健全とは言えません。

それに、アルツハイマー病に悩む80代の老人が美容がどうの、もないでしょう。配達していると見られるところに電話してみると、1年前から届けられているらしい。

ねえちゃが、勧誘につられて契約したのでしょうから仕方ないのでしょうが、一人暮らしの呆けた年寄りに「美容」が売り物の飲み物を家にやって来て勧める、というのもどんなものでしょう?

というわけで、「届けられた代金は払うから、これからは、もう届けないでほしい」と、かなり激しい口調で断りました。

薬増量

きょうは、通いはじめた脳神経外科の診療日です。

ねえちゃは、アルツハイマー病薬のアリセプト錠3mgを1週間服用してみましたが、発疹、そう痒、食欲不振、嘔気・嘔吐、下痢、不眠といった懸念される副作用らしき、は見られませんでした。

ただし、飲んだという記憶がすぐになくなるので、一晩に2回飲んでしまったことが一度ありましたが。

医師と相談して、プロトコル通り、アリセプト錠を3mgから5mgへ増やしてみることになり、2週間分を処方してもらいました。

問題は、ねえちゃが一人のとき、毎日夕食後、決められた量ずつ飲めるかどうかです。

そこでとりあえず、6日分入るピルケースを用意して、それぞれのセルに飲む日と曜日を記入。そのケースを、ねえちゃがいつも座るところのテーブルの上にセロテープで貼りつけてみました。

さらに、ケースを貼りつけた周りのあちこちに「夕食後に飲む。それ以外は飲まない!」ことを記したラベルを貼りつけました。

これだけやっても、1日1回夕食後きちんと、というわけにはなかなかいかないと思われる情勢ですが、いま出来るのはこの程度が限度。

状況を見ながら、試行錯誤を重ねていくしかなさそうです。

要介護認定調査

要介護認定の度合いを判定する介護保険認定調査員の女性が、きょう、ねえちゃの家を訪れました。

心身状態や日頃の生活に関わる質問や、認知症にかかわるテスト、寝返りの打ち方など1時間余りにわたって調べていきました。

調査は、厚労省の定めた要介護認定調査票に基づくものだそうで、67の調査項目と、申請者の介護に係わる特記事項が記録されるそうです。

カラダのほうはこれといった不自由のないねえちゃにとって、当面の一番の課題は、毎日きちんとアルツハイマーなどの薬を飲めるような体制をつくることです。

調査の結果が出るのに、1カ月程度はかかるそうです。果たして、どのような介護が可能となるのか?
松井潤
matsuijun@jg8.so-net.ne.jp
  • ライブドアブログ