Aokijima

認知症と生きる「ねえちゃ」とアルツハイマー病に関する記録です

衆議院選挙に突入しました。ねえちゃの選挙区では、4人が立候補しています。

どういう人が出ているかよく分かっていませんが、「あっ、たしか、この前はこの人だったかに入れたんだったかな」という何となくのイメージは、どこかにあるようです。

問題は比例区です。テレビで何か騒いでいるなとは感じても、「希望の党」とか「立憲民主党」とか新しい党ができたことはまったく知りません。

「小池百合子」という政治家についても、テレビによく出てくる女性という以上の認識をもつことはできていないようです。

「こんどどんな党ができたか知ってる?」と聞いても、興味はなさそうです。

きょう、ねえちゃのケアマネのかたが来られたので、少し、施設のことについて相談してみました。

要介護3とか重症にならないと特養に入ることは難しいそうですが、グループホームならばそんなに長く待つこともなく入ることができるとか。

グループホームというのは、認知症高齢者を対象に少人数で共同生活をする施設。認知症高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるようにと、1990年代後半に国のモデル事業として始まり、2000年の介護保険制度開始を機に年々増えて、全国に13000ほどの事業所があるようです。

ケアマネのかたに、今度来るとき、入居申し込みのための案内を持ってきていただくようお願いしておきました。

衆院総選挙が公示になりました。ねえちゃのところにも、入場券と案内が記されたハガキが送られてきました。

長野県内の5小選挙区には、前職7、元職2、新人9人の計18人が立候補を届け出たそうです。ねえちゃの選挙区には、自民、維新、無所属の各1人ずつが出馬しました。

「選挙がはじまったんだよ」というと、それなりには分かるらしく、窓の外を眺めながら「賑やかになるね」と、なんとなく嬉しそうです。

まずは、自分が住んでいるのが第何区で、なんていう人が出ているのか。そして、いまどういう党があるのか。それを知るだけでも大変です。

きのうの深夜、ねえちゃが血相を変えて私の部屋へ入ってきました。そして、驚愕したように「おまえ居たの!」と言いました。

驚いたのはこっちのほうです。いま少し前に、甘エビの刺身などでいっしょに夕食をとったばかりなのに。

今晩はこれをいっしょに食べよう、と昼過ぎに言っておいたのに、ねえちゃは私が居ることをすっかり忘れて、午後6時前に一人で勝手に食べ終えてしまうのが最近は常になってきました。

記憶がほとんどもたない。もたないというより、ほとんど頭の中に入っていかない状態になってきている、といったほうがいいのかもしれません。刻一刻と症状は進んでいます。

昼食をつくろうと居間へ行くと、「梨、いつ届いたんだろう」と、ねえちゃがきょとんとしています。

親せきから「南水」が段ボール1個とどいたようです。ねえちゃは、きのうはデイサービスで居なかったはず。だから、きょう午前中に受け取ったに違いありません。

「きょうに決まってるでしょ!」というと、今度はいつものようにまた「お礼の電話をしただろうか?」と心配でなりません。電話の送信通知を見ると、すでに電話は済ましているみたいです。

「南水」は、長野県南信農業試験場で「新水」と「越後」を交配して生まれ、1990年(平成2)年に登録された赤梨の中生種。いまが収穫の最盛期です。

扁円で、表面はやや赤めの褐色。果肉の色は白く、かじってみるとほどほどに歯ごたえがあり、濃厚な甘味があります。ごちそうになります。

コピーを取らせてもらいたいとセンターから言われて9月27日、ねえちゃに持たせた「お薬手帳」が、見当たりません。

ねえちゃは、もちろん、センターへこの手帳を持って行ったことも、さらには「お薬手帳」なるものがどんなものなのかも記憶にありませんが。

デイサービスの日だったきょう、センターからもらってきた連絡カードには「コピーをとってお返しした」とありました。ということは、ねえちゃがどっかへやってしまったことになります。

そこで夕方、ねえちゃともう一度、家の中を隅々まで探しまくりました。すると、血圧計を入れてあるケースの底に張り付いていました。

「なんでこんなところに入れたの?」と聞いても、もちろん何も覚えていません。関係者のみなさま、たいへんお騒がせいたしました。

ねえちゃは昼ごろになると、パジャマから普段着に着替えて、財布の鈴を鳴らしながら玄関を出たかと思ったら戻ってきてと行ったり来たりしています。

「どうしたの」と聞くと、手に持った銀行の預金通帳とカードを見せて「これ、どうするか分からなくなっちゃって」といいます。

週末になり、3連休。どうも、銀行から現金をおろしておく必要があるなと思ったのだけれど、行こうとして玄関を出ても、どうやって銀行でどうお金をおろすか分からなくなってしまったようです。

郵便物でも、いままでどおり封を切ってみても、中に入っているものが何が何だかわからずどこかへやってしまうことがしばしばです。

出来ると思っていることが、実際にはできないことが理解できてないので、次から次へとジレンマが巻き起こっていきます。

きょう、午後6時ごろ、ねえちゃの家に来たのですが、もう家のカギは閉じられていました。居間に入ってみると、ねえちゃはもう夕食を食べ終わって、ご飯ももう残っていませんでした。

きのうから、夕食の前までには明日行くから、と電話をしていたのですが、またすっかり忘れてしまっていたようです。

いつものことですが、息子が来ることも忘れていることにずいぶんショックなようで、「頭をぶったたいてくれ」と何度も言います。

「たたいたところで、治るわけじゃない。もっと悪くなるだけじゃないか」といつものように応じます。

行くのを忘れられることは、しょっちゅうのことです。ただ、以前はカレンダーやノートにメモをしたりとかしていましたが、最近はそういうこともできなくなりつつあります。

またちょっと症状が進んできたかな、という気がします。

きょうはデイサービスの日。ねえちゃは、帰って来るとすぐ元気に電話をして来ました。

きょうも、お風呂へ入ったこと以外、何をしたかみんな忘れていましたが、まだ行ったこと自体は頭に残っています。

水曜日と土曜日、週2回出かけるのも、だいぶ習慣化してきたようです。

デイサービスは、施設の雰囲気が合わなかったり、他の利用者と気が合わなかったりでストレスを感じてしまうといったデメリットもあるといわれます。

ねえちゃも、デイに行かなければならないと緊張するのか、行くのを嫌がるときもありました。出かけると、多少血圧も上がるようです。

が、センターでみんなといろいろ話すのが、家で一日独りぼっちでいるよりはずっと愉しいと最近はからだで感じているようです。

ねえちゃのような認知症患者は、軽度も含めると2025年には高齢者人口の4分の1を占めるとされています。

22日投票の衆院選でも、北朝鮮問題や消費税だけでなく、介護や施設など認知症対策も争点として是非とも取り上げてもらいたいものだと思います。

それに加えて、認知症患者の投票それ自体についても、考えていくことがたくさんあるように思われます。

新聞にもテレビにも関心を持たない一人ぐらしのねえちゃは、近々どういう選挙があるかなんてまったく認識していません。近年は、投票所入場券が来ていることも忘れてしまっています。

まして、どういう立候補者がいて誰を選ぶか考えるという有権者のあたりまえの行動も、出来なくなりつつあります。

周りで「〇〇さんに入れろ」と無理に強制するわけにもいきませんし、運転免許とちがって「選挙権」を返上するというわけにもいきません。

1997年に開業した長野新幹線(現在の北陸新幹線)が、この10月で20周年を迎えました。

それまでは、いまの新幹線と同じ名前の「あさま」という特急列車(エル特急)が、長野―上野間を走っていました。新幹線の2倍近い約3時間が、かかりました。

エル特急「あさま」は、険しい碓氷峠を越えるため、横川―軽井沢間で、「峠のシェルパ」ともいわれた「EF63」という補助機関車を付けていました。

「EF63」を連結するために停まっているあいだ、いまはもうない横川駅のホームで売られている「峠の釜めし」を買って、食べるのを愉しみにしていました。

ねえちゃは新幹線の「あさま」も1度か2度は乗ったはずですが、記憶にあるのはもっぱら、あの釜めしを売っていたころの特急「あさま」のようです。

認知症を防ぐには、ウォーキングなどの有酸素運動が効果的だといわれます。

東京都健康長寿医療センター研究所などが群馬県中之条町に住む65歳以上の高齢者を対象にした研究では「1日の歩数」と「中強度の活動時間」が増すほど、いろんな病気にかかる割合が低くなっていることが分かり、認知症についてはそれぞれ「5000歩」と「7.5分」あたりが適当だったそうです。

をの一方で、運動のし過ぎはかえって良くないこともわかったそうで、「12000歩/40分」が病気の予防効果の頭打ちだったとか。

負荷の大きい活動を行うと、細胞内で活性酸素が発生して遺伝子を傷つけ、その修復が間に合わないと認知症になるリスクが高まるからのようです。

ねえちゃは最近、徘徊しないように外出は控えるようにしています。ですが、起きているとこれといった用事はないのに、家の中をいつも行ったり来たり歩き回っています。だから、5000歩くらいは毎日歩いているのではないか、という気がしています。

きょうはデイサービスの日。いつものようにセンターでお風呂に入ったことくらいしか覚えていませんが、楽しくやってきたようです。

衆院解散、「希望の党」旗揚げ、民進党の解党と、政界では嵐が吹きまくっていますが、当然のごとく、何が何だか、ねえちゃはほとんど何もわかってはいません。

ねえちゃには、これといった支持政党もないし、支持している政治家もいません。ただ、なんとなく身近なところで名前が聞こえてきた人に、毎回律義に投票しています。

以前、こちらはとても読める状態ではないのに、地元の民進党の衆院議員からしばしば問答無用に「後援会便り」がファックスで送られてきていました。が、いつか事務所に怒鳴り口調で文句を言ったら最近は来なくなりました。

私自身は若い頃から、いろんな選挙の現場を見て来ました。今回の、権力や票が欲しいというだけの離合集散を見ていて、むかしは立候補者も秘書たちも、まずは「志」で動いていた人が多かったのになあ、と寂しく覚えてなりません。

気圧の谷の影響で冷え込み、長野県内の最低気温は全30観測地点で平年を下回り、10月上旬から11月上旬並みの気温となりました。

きょう、改装のため休業中だったねえちゃの最寄りのスーパー「マツヤ」が、「デリシア」という看板に変わってリニューアルオープンしました。

きゃべつ1玉98円、豊水梨1玉88円、舞茸1パック88円、白砂糖1キロ袋98円(先着1000名)など、記念のセールも行われたそうです。

冷え込んだうえ冷蔵庫にはまだまだ食べるものはだいぶあるみたいで、ねえちゃはきょうは、リニューアルした店に行ってみる気にはならなかったそうです。

衆院がきょう解散されました。ねえちゃの住む長野県内の5小選挙区では、地元紙によると選挙区選出の前職5人、比例代表北陸信越ブロック(定数11)選出の前職2人と、元職2人、新人9人の計18人が立候補を準備しているそうです。

自民党や共産党は、5選挙区すべてに候補者を擁立する準備をしています。民進も5人が準備をしていましたが、希望の党への合流方針で流動的になってきました。

それに長野市では、10月に、任期満了に伴う市長選挙、それに欠員が生じている市議会議員の補欠選挙もあります。

衆院選は10月10日公示で、22日投開票。長野市長選と市議補選は、衆院選投票日の22日告示、29日に投開票が行われます。10月は2週続けて選挙、ということになります。

もちろん、ねえちゃは選挙について何がどうなっているのか、誰が出るのか、ぜんぜん分かっていません。けれども、投票にはこれまで毎回かならず行っています。

世の中は衆院解散や小池新党など選挙の話題一色であまり目立ちませんが、神奈川県大和市が、認知症の高齢者の家族が高額な賠償を求められる場合に備えて、自治体として保険に加入することを全国で初めて決めた、というニュースが流れていました。 

2007年には、愛知県大府市で、認知症で徘徊していたとみられる91歳の男性が電車にはねられて死亡する事故があって、列車に遅れが出たとして男性の家族がJR東海から、約720万円の損害賠償を求める訴えを起こされたそうです。

この訴訟をきっかけに、認知症の高齢者の家族から相談がたくさん寄せられたことなどから、大和市では、市長の発案で、認知症の高齢者が踏切事故に遭うなどして家族が高額な賠償を求められた場合、賠償金が支払われる保険に加入することを全会一致で可決したとか。

ねえちゃはきょうは、デイサービスの日。デイの日はある程度安心ですが、ふだんはいつぶらっと徘徊に出てしまうことがあって、いつもヒヤヒヤしています。長野市でも、大和市の保険のような対策を検討してもらいたいものです。

ねえちゃの胃袋を支えていたスーパーが、改装のため休業になって2週間が過ぎました。

この間、食料のやりくりができるのか心配していましたが、生協の宅配など冷蔵庫に入れておいたものがまだだいぶ残っています。

最近は、冷凍室に入っているエビや魚を解凍して食べるノウハウも頭から消えつつありますが。

これまで「マツヤ」という看板だったのが、今度は「デリシア」として「品揃えを新たにリニューアルオープン」するのだそうです。

開店は3日後の金曜日みたいだよ、と言うと「セールをやるかもしれないから行ってみようか」とねえちゃ。3日後に覚えているかどうは分かりませんが。

家の小さな庭に、燃えるような赤い花を咲かせていた曼殊沙華の開花が終わり、線形の細い葉を出し始めました。いよいよ秋も深まりを見せて来たようです。

きょうのねえちゃは、正午ごろワタミの宅食を、午後3時ごろ生協の宅配を受け取るいつもの月曜日のパターンです。が、何がワタミで、何が生協なのか、いまだによく理解できていません。

生協からの食料を受け取ると、どこか徘徊に出かけました。「どこへ行って来たの?」と聞いても、「いつものあの道を行って……」とよく覚えていません。

最寄りのスーパーは休み。とすると、と考えていると、近くのドラックストアのレシートが見つかりました。どうも、いろんなゴミ袋をたくさん買い込んで来たようです。

「買ってきたゴミ袋、どこへやったの?」と聞いても、きょとんとしています。買っては忘れ、また買って、の悪循環がまた心配になります。

きょうの日曜日、ねえちゃは、朝7時半から行なわれた近所の公園の清掃に出かけました。

高齢なので地域の清掃活動は免除されているようですが、「役には立たないだろうけど顔は出さないとね」とはりきって行きました。

つづいて9時からは、公民館で町会の会合がありました。なにか、地域のネットワークづくりについての話があったようです。

帰って来ると、どんな話があったのかすっかり忘れていましたが、会合で出た残りらしきお菓子を三つもち帰ってきていました。

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、センターから、写真の入った半寿の賞状と記念の「孫の手」をいただいて来ました。

ねえちゃは満81歳。「半」の字が、「八十一」に分解できることから81歳を半寿というそうです。

賞状には「これからも今まで同様に大事な時を積み重ねて、更に自分らしくなっていって下さい」と、意味深いくだりが入っていました。

認知症をかかえる中で、どう「自分らしくなって」いけるのか。なかなか難しい課題です。

きょうは午後、かかりつけの神経外科へ行きました。

この夏に入ってから、ずっと血圧が高めな状態がつづいているので、高血圧の薬を変更することになりました。

これまで飲んでいたアテレック錠10mgをやめて、「ノルバスク錠5mg」を飲むことになりました。

ノルバスクは、血管の平滑筋にあるカルシウムチャネルの機能を阻害して、血管を拡張する働きをもつカルシウム拮抗剤の一つ。

細胞内へのカルシウムの流入を減少させることによって、冠血管や末梢血管を弛緩させ、血圧を下げたり、狭心症の発作をおこりにくくするそうです。

新しい薬のために、ピルケースの入れ替えをしなければなりません。

1週間ぶりにねえちゃの家を訪れたら「固定資産税納税通知書」というのが届いていました。封書には、信濃町の税務会計課税務係とあります。

どういう経緯で買った土地かは、ねえちゃは完全に忘れていますが、死んだ夫と買った土地であることはまだかろうじて記憶に残ってはいます。

課税地目は雑種地、課税地積395㎡とあります。評価額は年々下がっているので税額も下がってきてはいますが、価値も利用のあてもない土地で、税金だけ取られているというのもスッキリしません。

かといって、地方では、売れない土地や空家があふれているご時世。売ろうとしても、その手間や労力のほうが高くつきそうです。でも、認知症が進む中このまま放っておくというわけにもいきません。

因みに封書には、「ふるさと納税」や「失われた時間をとりもどす森林セラピー体験」なるものの案内も入っていました。

きょうは、デイサービスの日。週2回通うのにもすっかり慣れてきたようです。

「きょうは何をしたの?」「いつものこと、特別なことはなかった」

「お風呂は入ったの?」「入ったと思う」

「相撲は見てる?」「テレビをつけて、これから見る」

デイセンターへ出かけた日は、何となく快活な気持ちになるようでもあります。

いつの間にか大相撲秋場所は11日目。

期待の御嶽海は優勝争いの単独トップを走る大関豪栄道豪栄道に寄り切りで敗れ、5勝6敗と、負けが先行してしまいました。

認知症が進んできて、最近ねえちゃは、預貯金の管理や出し入れも思うようにならなくなって来ました。

不動産や預貯金など財産の管理、介護サービスや施設への入所に関する契約、さらには悪徳商法の被害にあわないようにするために、成年後見制度というのがあるそうです。

法定後見制度では、家庭裁判所によって選ばれた成年後見人が、本人の利益を考えながら本人を代理して契約などの法律行為をしたり、法律行為をするときに同意を与えたり、不利益な法律行為を取り消したりして本人を保護・支援してくれるとか。

お金のやり取りについては、ヘルパーさんにお願いするわけにはいきません。いまのところ私が何とかやっていますが、そろそろ専門家に入ってもらうことも考える必要がでてきそうです。

きょう記者会見があった豊田真由子衆院議員の秘書への暴言問題でも、差別的とも考えられる「痴呆」という言葉が使われたと話題になりました。

認知症は、一昔前までは痴呆症と呼ばれていました。しかし、2004年3月に日本老年医学会で「『痴呆』という言葉が差別的である」と問題提起されます。

これを受けて、同年6月から厚生労働省の用語検討会が設けられ、12月に法令用語を変更すべきだとの検討会報告書がまとめられて認知症を使用する旨の通知が厚労省から出されました。

たしかに「痴」には、愚かなこと、ばかげているなどの意味があり、「呆」も「呆ける」(ほうける)、「阿呆」(あほ)などと使われるなど、あまりいいニュアンスの言葉とは感じられません。

ただ、心理学や計算機科学など人間の知的機能のしくみを探る学問が認知科学という名前で定着していたりするので、使用されるようになって10年以上たついまも、私的には、ねえちゃの病気を認知症というのにはしっくり行かないものをどこかに感じています。

夕方、ねえちゃから電話がかかってきました。いまのところ、接近している台風の影響はたいしたことなさそうですが、「NTTから何か返せとかいうんだけどどうしたらいいのか」とトラブッています。

「電話が来たの?。郵送で来たの?」と聞くと、送られてきた書類を開けてみたら、どうもそんなふうに書いてあったようです。このあいだKDDIに切り替えた「ひかり」の件だと思われます。

ねえちゃは何が何だか判断できず、すぐどこかへやってしまうので、郵便物は封を切らずにそのままテーブルに置いておき、私が行ったときに処理するから、というふうにいい聞かせてあります。

ところがいつも、それを実行できず、手紙をひらいて放ったらかしにしています。

周りはいろいろ気を配っても、本人は認知症であることも忘れてしまうので、ハタから見ると自分だけは正常だと思っているように思えてカァッとくることがよくあります。

きょうはデイサービスの日。ねえちゃは、いつものようにやったことはほぼ忘れてしまいましたが、きょうちゃんとセンターへ行ったことは覚えているそうです。

センターへ持っていくカードに、体調や食欲などを聞く欄があります。体調や食欲には日によって若干の変化はありますが、睡眠についてはぐっすり良く眠れるとねえちゃはいつも答えます。

家に居るときは、昼間でも寝ていることが多いのに、それでも夜になればぐっすり眠ってトイレ以外は起きることがないといいます。

睡眠には浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があって、眠りにつくとノンレム睡眠があらわれ、次にレム睡眠へと移行という具合に、90分ほどの周期で一晩に4~5回くり返されています。

オーストラリアのスウィンバーン工科大学の研究者らによると、夢を見やすい「レム睡眠の時間が短い高齢者」ほど、認知症を発症するリスクが高まることがわかったとか。

ねえちゃのように、夢を見ることもなくぐっすり眠れる高齢者は、意外に、認知症のリスクが高いということになるのです。

最寄りのスーパーマーケットが休業になったので、今週から生協の食料品の宅配をいつもより2割くらい多めに注文しています。

「冷蔵庫の中には、惣菜や飲み物、果物までいろいろ入っているので、なんとかなるはず。それでも食べ物が無くなったら、コンビニでおにぎりでも何でも買ってきな」とねえちゃに言っておきました。

「うん、うん」と聞きながらも、「おにぎりくらい、おばあさんでも作れるよ」と不満な様子です。確かにご飯が残ったりしたとき、ねえちゃは以前よくおにぎりを作っていました。そんなこと簡単だ、と思っているのでしょう。

けれど最近は、おにぎりをはじめ、味噌汁や納豆を作ることなど、あえて料理というほどでもない簡単なものさえ、作ることができなくなっています。

「それくらいできる」と思っているねえちゃの意識と、実際にやれることのギャップが、ますます開いてきているなと感じます。

週末に、いっしょに信濃町のコスモス園へ行こうという、同じデイサービスに通うかたからの誘い。

「行きたいの?、行きたくないの?」と聞いても、ねえちゃは「何が何だか分からない」といいます。「できないことは、断る勇気をもたないと」というと、分かったのか分からないのか一応「そうだね」と頷いてはいます。

けっきょく、きょうの午後、その男性が来られた際に「ちょっと行ける状態ではないので」とたしかに断ったといっていました。

ねえちゃは、いまは散歩に出掛けるのも、なかなか難しくなって来ているのですが、どこかへ行こうとかいう誘いを受けると何でも受け入れてしまいます。

しかし、それが親しい友人からだった場合でも、結局「何だったっけ」「どうしよう」「そんなの出来ない」と直前になってパニックを起こして、すっぽかしてしまったり、体がおかしくなったとひと騒ぎするのが常です。

それを本人もある程度は分かっているはずなのですが、記憶にとどまっていてはくれません。

きょうは、デイサービスの日。ねえちゃは、いつものように何をやったかはほとんど忘れてしまったようですが、朝出かけて、午後4時半ごろ送ってもらって帰って来ました。

帰ってから、デイサービスへ行くときいっしょになるという男性が家に来られたようです。男性からは最近また、ちょくちょく差し入れなどをしてもらって恐縮していたのですが、きょうは金曜日にでもコスモスを見に信濃町へ行かないか、というお誘いのようでした。

誘っていただけるのは有難いことなのですが、いまのねえちゃは、予定の日時どころかそういう話があったこと自体を、数分もすればほぼ完全に忘れてしまいます。そして、お誘いを受け入れても直前になって「とても行けない」とパニックを起こし、キャンセルして迷惑をかけるというのが常です。

家族としても責任上、名前も知らない連絡先も分からない人と、どこで何をするかもすぐに記憶から飛んでしまうねえちゃが遠出することを、「ああ、そうなの」と単純に許容するわけにもいきません。

夕方になるとそわそわして落ち着かなくなったり、気持ちが乱れて声を荒げたり、徘徊をはじめたりするのは、認知症患者にしばしばみられる現象で、「夕暮れ症候群」と呼ばれることもあるそうです。

そういえば、ねえちゃも徘徊に出かけるのはたいていは日暮れが近くなってからのことです。家から出ないようにしている最近も、夕方になると窓からカーテン越しに外を眺めては「静かで、誰も通らない」とぶつぶつ言っています。

夕方は、一家の食事の準備などで、主婦にとっては最も忙しい時間帯です。長年、家族の夕食を作ることを日課にしてきたねえちゃにしても、「こんなことしてられない」「何かしなくちゃ」と、自然に落ち着かない気持ちになってしまうのかもしれません。

夕暮れ症候群は、本人が何か好きなことをしていたり、夢中になっているときには起こりにくい、ともいわれています。けれど残念ながら、ねえちゃにとっては、やりたいことのないというのがまた悩みの種になっています。

ねえちゃの家の「ひかり」は、今年の初めから、あくびコミュニケーションズという会社の光アクセス回線サービスを利用していました。が、利用料がだいぶ安くなるというので、この夏「auひかり」に変えました。

ちょっと調べてみると、あくび社やその代理店の光サービスの販売勧誘活動について総務省からの行政指導があって、6月9日からセールスや新規申し込みの受付を自粛するようになったそうです。

考えてみれば、確かに、あくびの代理店の人は少々調子のいい感じはしましたが、私のほうも短気ですぐに怒鳴りつけたりするほうなので、強引すぎるという印象は特にありませんでした。

ただ、「auひかり」のほうがだいぶ安いし、違約金も払ってくれるというので、行政指導を受けてるところよりもいいかな、と思って変更しました。

きょう、違約金などに関するスタートサポートの書類をauに郵送しました。「auひかり」は、プロバイダーのso-netのサービスも含めて、いまのところなかなか快適です。

あくび社は、9月4日からサービス申込受付を再開したそうで、代理店からさっそく「今度は電気が安くなるサービスはどうですか」と電話がかかってきて、受けたねえちゃはドギマギしていました。

昨日行ったデイセンターからねえちゃがもらってきたカードには、「今日は、日付や季節の話、新聞読み合わせ、神経衰弱のゲームのリハビリを行いました。

サイトウ・キネン・フェスティバルの話に興味を持っていました」などとのコメントがありました。

このあいだ説明を受けたことですが、週2回のセンター通いのうち水曜日はデイサービス、土曜日はリハビリというふうに分けられかたちになります。

とはいえ、言われるままにやってみんな忘れてしまう当人にとっては、何がデイサービスで何がリハビリなのか皆目わかってはいないようですが。

「サイトウ・キネン・フェスティバルって何だか分かるの?」とねえちゃに聞いてみると、松本で毎夏、小澤さんという有名な指揮者がオーケストラを率いてやる催しといった認識はあるようです。

この音楽祭は、正式にはいまは「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」と名前が変わり、サイトウ・キネンから数えるともう26回目になるのだそうです。

こんなに長く続いていれば、いくら物事に疎いねえちゃといえども、長野県人である以上は、知らないはずはないはないのでしょう。

きょうは、デイサービスの日。だいぶ出かけるのが習慣になってきたようで、「みんな忘れちゃったけど、いろいろやってきた」とけっこう嬉しそうに帰って来ました。

あしたから大相撲秋場所。白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が初日から休場するという異例な場所となりました。3横綱が初日から休場するのは記録が残る昭和以降、初めてだそうです。

長野県出身の御嶽海は、大関に次ぐ東関脇に就きました。ローカルのニュース番組では、3横綱が休場するなか、優勝や大関昇進の足掛かりなど御嶽海へのさらなる期待が盛んに伝えられています。

「このお相撲さん、木曽の人だよねえ」と、ねえちゃも何となく覚えてはいて、どこかに応援したい気持ちはもっているようです。

リニューアルのため来週から閉店となってしまう最寄りのスーパー「マツヤ」で、きょうまで20%引きのセールをやっていました。

そこで夕方、ねえちゃと買い物に出かけました。店の外装工事はもう始まっていて、商品の仕入れをしていないらしく、店の中の棚もガラガラです。

これで、月末まで閉まってしまうので、長持ちしそうな煮物や惣菜、果物、瓶詰、ふりかけ、饅頭、スナック菓子などをまとめて買ってきました。

閉店しているあいだは、生協の宅配の注文を多めにしたり、コンビニを利用したりして乗り切らなくてはなりません。

どこまで分かっているのかは知れませんが、ねえちゃにとってはけっこう不自由な日々がやってきます。

今朝、ねえちゃは、近所のおくさんの車に乗せてもらって、美容院へ行って来ました。最近では、月一回ほどの“恒例行事”になってきました。

「どこの美容院へ行ってきたの?」と聞いても、いつものように何がなんだかよくわかっていません。でも、「行った」ことは記憶に残っているようです。

夜、訪ねてみると、たしかに美容院に行っただけあって、きれいにセットされて、いくぶん若くなったように見えます。

日常生活のほとんどが銀行引き落しになっているので、ねえちゃが自分で現金を払うのは、いまは美容院くらいです。

本人がどこまで意識しているかはわかりませんが、美容院は、デイサービスとは違った意味での気分転換になってるように思われます。

ねえちゃは、ふつう午後9時前には寝て、朝5時ごろには起きて洗濯などにかかります。

昼間も寝てばかりいるので、ハタから見ると夜は眠れないのではと心配になるのですが、いまのところなんとか「良眠」を維持しています。

きょうは、デイサービスの日。前の夜は、眠れなくなるというところまでは行かないまでも「出掛けなければ」と気負うのか緊張感が高まるようです。

デイの日には毎回、朝8時前にお嫁さんが電話を入れます。寝ているのを起こすというよりも、きょうデイの日であること自覚させて、ちゃんと服を着させるのが目的です。

週2回になってもうすぐ1カ月。だいぶ慣れて来たようで、きょうも、送ってもらって家に着いた午後4時20分ごろ、「いま帰ってきた」と興奮気味に電話がありました。

この夏は長野も、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった半面、平均気温は高めで暑い日もつづいた感がしましたが、9月に入ってだいぶ秋らしくなってきました。

信濃町の黒姫高原の花園では、秋を告げるコスモスの花が咲き乱れ、いまが見ごろだそうです。今年は、レモンブライトとオレンジフレアという、黄やだいだい色の品種が新たに植えたに植え込まれたのだとか。

「どこか調子が悪いところない?」とねえちゃに聞くと、きょうも「アタマが悪い」と言います。「それは、お医者さんでも治せないんだから……」といつものように応じます。

それでも、ねえちゃは、夏バテにも、熱中症にもかかることなく、平穏無事に夏を乗り切ることができました。まずまずの夏だったな、と思います。

きょう月曜日は、生協から食料がまとめて届く日です。惣菜のほか、冷凍の魚などを適宜たのむようになったので、最近はほとんどスーパーへ行かずに済むようになってきました。

それでも、いざとなったときにねえちゃが生活を維持するうえで頼りにしているのが、歩いて5分ほどのスーパー「マツヤ(デリシア)」です。

が、このお店、店内のリニューアルのために、来週の11日から28日までの、けっこう長いあいだ休業するのだそうです。

このスーパーのほかで近くの店といえば、ファミリーマートくらいしかありません。でも、ねえちゃはコンビニの使い方がどうもよくわかっていません。

休業のあいだ、食べるものが不足してきたりしたらどうするか? ちょっぴり思案のしどころです。

テーブルの上にくっつけてある、ねえちゃのピルケースがきょうで空になるので、先週処方してもらってきた薬を詰め替えました。

100ショップで買ったピルケースには、15個のセルがあります。各セルに貼り付けてある日にちと曜日を書いたラベルを剥して、新しい日付のを貼ります。

そして、アルツハイマー剤のアリセプトとメマリーを1錠ずつと、高血圧薬のアテレック1錠の合わせて3錠を各セルに詰めていきます。けっこう手間のかかる作業です。

毎日寝る前にこれら3錠を飲んで、飲み終わったらピルケースの上に「きょうは飲んだ」と緑色のマジックで書いた段ボールの切れ端を載せておくことにしています。

認知症の症状は進んできている昨今ですが、このテーブル貼付けピルケースが功を奏して、いまのところ薬の飲み忘れはほとんどありません。この習慣がいつまで維持できるか。病気の進行状態を知る目安になりそうです。

きょうは、デイサービスの日です。ねえちゃは「通所リハビリテーション計画書」(控え)というのをもらってきました。

リハビリは、ただマニュアルに従うだけでなく、患者によって内容を変えていく必要があります。同じ病気にかかっても、からだの状態や体質、性格などによってやり方が異なってくるのです。

そのため、専門医の指導で、リハビリテーショ計画書なるものを作成する必要があるようです。

計画書によると、ねえちゃのリハビリテーションサービスは――

①「屋内外を安定して移動できる動作能力を維持し、日常の生活動作や簡単な家事が安全に行なえる」という課題に対する具体的支援内容として、「動作の安定性向上のための筋力強化、立位バランス~歩行練習、日常動作に即した動作練習の実施」する。

②「手作業などの活動や行事に参加しながら、他者との関わりや会話を楽しみ認知面を維持する」課題には、「認知面の維持を目的に、認知リハ実施や作業等の活動への参加を促す」となっています。

ねえちゃは先週から「米がなくなったから頼まなきゃ」と、気が気でありませんでした。

生協に頼んであるから大丈夫だからと言っても、すぐに忘れて米屋さんに電話しなきゃとイラついていました。

今週のはじめ、生協に頼んでおいた5キロ入りのコメが届いて、ねえちゃはやっと、ほっとしています。

頼んでおいたのは、宮崎のコシヒカリの新米です。

宮崎県では、温暖な気候を利用して、3月田植え、7下旬~8月初旬稲刈りという、超早場米コシヒカリの栽培が盛んです。

さすがは、新米。しっとりと、味わい深い。けれど、ねえちゃは、味についてはあまり興味がない様子です。

むしろ、米びつがいっぱいになったのが、嬉しくてたまらないようです。 

台風が接近しているようなので、予定を繰り上げてきょうの午後、行きつけの脳神経外科医へ出かけました。

血圧は上が130くらい。ねえちゃの体調に、とくに変化はありません。ケアマネの女性から預かって来た介護に関する書類も医師に渡しました。

そして、近くの薬局でいつものようにアルツハイマー2種と高血圧一つの薬を処方してもらい、くわえて、新しい血圧手帳ももらって来ました。

使い慣れているノバルティスファーマ社製の「わたしの血圧手帳(グラフ式)」です。

血圧手帳は「もうすぐ書くところが無くなってしまう」と、いまのねえちゃにとって最大の心配事でした。これで一安心のはずですが、新しいのをもらったこともすぐに忘れてしまっています。

きょうは、デイサービスの日です。出かける抵抗感はだいぶなくなったようですが、帰って来ると何をやって来たかは、ねえちゃの頭から、いつものようにほぼすっかり消え去っています。

「何かもらってきたものはあるの?」と聞くと、リュックサックを開けて、出て来たのは、つもの連絡カードや下着など。

思い出したかのように「お風呂へは入って来た。それから建物の中をふらぶら歩いて……」。

帰ってきてしばらくすると、デイサービスの送り向かえでいっしょだという、いつもの近所の男性が訪れました。

「何かいただいたの?」と聞くと、「なんだったんだろう」と冷蔵庫を開けてあれこれ探して、「これかな」と、紙袋に入った枝豆を出してきました。

北朝鮮がきょうの早朝、新型中距離弾道ミサイル「火星12」とみられる弾道ミサイル1発を北東方向に発射、日本列島を越えて北海道襟裳岬の東1180キロの太平洋上に落下しました。

政府が流したJアラート(全国瞬時警報システム)の発射情報の対象地域には、ねえちゃが住んでいる長野県も含まれていました。

ミサイル発射の情報を受けてJR東日本は、長野県を通る新幹線や在来線でも安全確認のため一時運転を見合わせたそうです。

ねえちゃの周りでもテレビ等で「ミサイル発射。ミサイル発射」の情報が流れていたはずですが、何のことだかサッパリ分からず気にもとめなかった模様です。

「ミサイルが落ちたらどうする?」と聞くと、「家へ落ちて死ねたら本望だ」と言います。

きょうは午後から「KDDI(au)ひかり」の回線工事でした。使用料がだいぶ安くなるというので、NTT
からKDDIに変えてみることにしました。

午後1~5時までと書いてあったので、午後1時からずっと持っていましたが、工事の人が来たのは3時半を過ぎてから。

少々文句を言いましたが、すまなさそうにしながら黙々と作業をしてくれました。私は機械オンチなのでWifiへの接続がうまくいかず、サポートに電話をするとなかなか親切に対応してくれて、無事開通できました。

ねえちゃは、インターネットは使えませんが、生協や宅配の注文などほぼすべてネットに依存しています。それに、だれか訪ねてくれば「Wifi」は必須となります。

ですからやはり、できるだけ安く、最低限のネット環境を整えておかなければ、ねえちゃと言えど生きてはいけません。

厚労省によると、2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されるそうですが、近年、日本などアジアでは認知症患者が急増しているものの、欧米では認知症の有病率が減ったという研究結果が相次いでいるという新聞記事を読みました。

認知症と関係する生活習慣病の治療が進んだことに加えて、健康情報への関心や理解が深まり、自主的に認知症が起こるリスクを回避した生活をおくるように努めるようになった、つまり認知症教育の影響が大きいと考えられています。

教育環境という面では、日本も欧米にそう遅れをとるとは思われません。ねえちゃのデイサービスでのメニューを見ても、頭や体のトレーニング、食事など認知症対策にも、こと細かく配慮されていることがわかります。

一昔前までは、対処のしようがないと見られていたアルツハイマー病ですが、いまや何らかの効果が期待できる薬を併用して飲めるまでになりました。新たな医学の知見を少しずつ取り入れて試行錯誤を重ねていくことで、味わいのある認知症ライフをおくることが可能になるかもしれません。

きょうは、土曜のデイサービスの日。週2回行くのにも、だいぶ馴染んで来たようです。

「きょうは何をしたの?」とねえちゃに聞くと、いつものようにはっきり覚えているのはお風呂へ入ったことだけ。

ほかにはと重ねて聞くと、センターの周りを散歩した記憶は何となく残っているそうで「だいぶ涼しくなってきたので、気持ち良かった」。

連絡カードを見ると、昼食には豚の生姜焼きや大根の煮物などが出たようです。

「肉は嫌いなはずだけど、大丈夫だった?」と言うと、「ステーキのような厚いのではなく薄く切ってあったから食べられた」と、少し思い出したようでした。

苫小牧市できのう、81歳の女性が80歳の夫を足で踏みつけ死亡させるという事件が起こりました。

女性は認知症の夫を自宅で介護していたそうですが、5日前ごろから夫(80)の体を足で踏みつけるなどして死亡させたとして、傷害致死の疑いで逮捕されました。

容疑者の女性は「しんが強い人なのでかっとなったのかも」という近所の人の見方もあるといいます。また、容疑者のほうにも、認知症の疑いが見られるとのこと。

これからは、老々介護というに留まらず、認知症同士の介護というのも問題になる時代なのかもしれません。逮捕された女性は、ねえちゃと同い年。決して他人事ではありません。

高度のアルツハイマー型認知症になると、身体機能が低下して、寝たきりに近い状態になるといいます。

ねえちゃは、いまのところ、からだの機能が落ちてきたな、という徴候は感じられません。

でも、いつ突然からだに支障が出るかわからないので、お医者さんのすすめもあって、特別のことがない限り2階へは上がらないように言い聞かせています。

着替えや化粧道具などみんな一階へ下ろして、2階へ行く必要性も最低限にしたので、最近は二階へ上がろうとすることもほとんどなくなってきました。

ただし、そのぶん1階では、窓際のねえちゃの部屋を中心に、なにがどう置いてるのかわからないカオス状態が広がりつつあります。

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