2016年04月19日

二人分の予約

きょう、私がパンを食べていたところ、奥歯がガリッとって欠けて詰め物といっしょに取れてしまいました。

歯医者さんに行かなければならなくなったわけですが、ふと、「3勝4敗」で、なかなか歯の治療が進まない、ねえちゃのことが頭に浮かんできました。

長野へ行ったときに、ねえちゃといっしょに歯医者さんに通うようにすれば「勝率」も上がっていくのではないか?

でも、そうすると、ねえちゃが自分一人でやれることがまた一つ減ってしまいます。このところ、しばしば感じるジレンマです。

なるべく、一人でできることは一人でやったほうが、「頭の体操」になると思うのですが、そうすると近所の人たちに迷惑をかけることも増えていきます。「だいぶ進んで来ましたね」といった声も、近しい人から聞かれるようになりました。

なにもかも人頼りになってしまえば、もはや自立した生活は無理。老人ホームや専門の施設で暮らす道を見つけるしかなくなるのでしょう。

あれこれ考えたうえで結局、来週、月曜日の午後に、「二人分」の予約を入れました。とにかく、ねえちゃといっしょの歯医者さん通いをひとつ試みてみようかと。



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2016年04月18日

月曜日の「仕事」

ねえちゃの家のカレンダーには、どの週も、月曜日のところに「15時生協」と赤いマジックで記されています。

月曜日の午後3時には、家にいるようにして、生協から届けられる食品などを受け取り、次の週の注文票を渡す。それが、ねえちゃの大事な「仕事」なのです。

昨夏、生協の宅配サービスを自分で契約して、銀行の口座引き落としの手続きもしました。ですが、ねえちゃはそのシステムがよく分かっていないようです。

月曜日の夕方、「生協のひと来た?」と電話をすると、たいてい「えっ、そんなひと来ていない。きょうは誰とも会ってない」といった返事がかえってきます。でも、それは忘れているだけのようです。

マークシートのような注文用紙に必要なものを記しておいてやれば、それをいつもの担当の女性に渡して、代わりに、コメとか、ティッシュペーパーとか、酢だこ、イチゴ、アイスクリームとか、前の週に頼んだ商品をちゃんと受け取っています。

そして、コメは米櫃の隣に、アイスクリームは冷凍室、イチゴは野菜室などと、それなりに選別してちゃんと保存しています。これだけ自分でちゃんとやっても、それをすぐに忘れてしまう、いや、ぜんぜん覚えていないのです。

玄関に誰かが来たら、相手の話に応じて受けこたえするだけ。それが誰なのか、どういう用事で来たのかといったことは、少しも頭に残らない。毎週、ちゃんとやっている「仕事」があるのですが。



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2016年04月17日

負け越し

金曜日に歯医者さんにいったのかを知るために、ねえちゃが探していた診察券がやっと見つかったようです。

診察券の裏にある予約の日付の末尾は「3月15日16:00」となっている、といいます。もしも診療に行っていたら、新たな予約日を書いてもらっているはずですから、歯医者さんには行かなかった可能性が高くなりました。

残念ながら、これで3勝4敗。負け越しになったみたいです。また、予約をより直さなければなりません。

15日の午前中には、従妹が家を訪ねて来ました。「午後に歯医者さんへ行かなければならないから」と、ねえちゃは従妹に午前にしてもらったのです。

ですから、きっと、この日も直前まで歯医者に行く気でいたにちがいありません。が、忘れてしまったのか、行きたくなくなったのか、いつものように急にやめてしまったようです。

最近のねえちゃにとって1日に二つ以上のイベントをこなすのは、極めて困難になってきました。

お嫁さんのお母さんが、なかなか快適な施設に入ることができた、といった話を聞いて、「入れてくれるところあれば、入りたいな」と弱気なことばが、最近はよく聞かれるようになってきました。



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2016年04月16日

歯医者さん、行った?

ねえちゃが送ってくれた日本郵便の「ゆうパック」、1日遅れてやっと届きました。

日本郵便では、とんかく「まじめ」を売りにしたテレビCMをさかんに流していますが、ねえちゃによると今回荷物を取りに来たのは「ぜんぜんやる気のなさそうなヘンなオジサン」だったそうです。

近所の郵便局の人たちが愛想いいので、できるだけ「ゆうパック」を利用しようかなとつとめてきましたが、やはり“親方日の丸”体質は抜けないのでしょうか。ガッカリ。

それはともかく、きのう、ねえちゃが4回目の診療に行ったはずの歯医者さん。

きのうの夜、電話をかけたときには「行ってきた」と言っていたのに、きょうになると「行ったかな。どうだったっけ?」と分からなくなっていました。

「そんなこと、こっちに聞かれたって。診察券に次の予約日が書かれていれば行ったのだし、日付がなければ行かなかったってことでしょ」

ところが今度は、診察券を探しても、見つからないと言います。「とにかく、どっかにあるはずだから、明日までに探しといて」と電話を切りました。

ねえちゃの歯医者さん通いは、これまで3勝3敗。診療を3回受けましたが、3回は直前に嫌になって行きませんでした。ですから、治療はなかなか進んでいません。

きのう行っていれば4勝3敗で勝ち越し、行っていなければ3勝4敗で負け越し、という今後を占ううえで重要な局面に差しかかっているのです。果たして、どっちだったのか?



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2016年04月15日

領収書ノート

最近「領収書ノート」というのを、ねえちゃは作りました。その日にスーパーでもらったレシートとか、新聞や宅食の領収書など、あれこれ張り付けておくノートです。

散歩の帰りなどに最寄りのスーパーに寄ると、ねえちゃは、パン、納豆、イチゴなど、いつもだいたい同じものを買って来るのが習慣になっています。

それで、食べずにまだ家にいっぱいあるのに、同じようなものをまた買ってきてしまって、台所や冷蔵庫がいっぱいになってしまうのです。

週に1度集金されることになっている宅食にしても、今週はお金を払ったのか払ってないのか、分かるらなくなってしまいます。

そういうのをちょっとでも防ぐことができればと、何を買ったか細かく明細が書かれたスーパーのレシートその他さまざまな領収書を、片っ端から1冊のノートに張っ付けておいて、きのう何を買ってきたのかとか、今週分のを払ったかどうかとかを確かめようというのです。

領収書を貼るのが習慣になってきたかな、と思うと、忘れる日がつづいてしまったり。いまのところ、このノートに効果があるかどうか、微妙な状態にあります。

きのう、ねえちゃに宅急便を送ってもらったはずなのに、いつもなら届いているはずのきょうになっても着きません。ノートに貼っておいてほしかった「荷物番号」が入った領収書も、どこかへ行ってしまって無いというので荷物がどこにあるのかの追跡もできません。ああ、困った!

 



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2016年04月14日

長電話

ねえちゃの家にはめったに電話はありません。でも、保険の勧誘とか、健康機器の押し売りとか、政治家の後援会からとか、たまに知らない人からかかってきます。

5年前に亡くなったねえちゃの連れ合いは、すごく慎重で、こうした電話は一切受け付けないだけでなく、近親の私が「オレだけど……」など電話をしても問答無用で切ってしまいました。

ねえちゃの家の電話は、息子たちや親せきなど知り合いからかかって来ると、自動的に大きな声で「***さんから電話です」と鳴るようになっています。

「それ以外の、特に“非通知”や“0120”から始まる番号が電話に表示されたら絶対に出ちゃだめ」と、いつも言っています。

でも、いざ電話が来ると、ねえちゃは、そんなのぜんぜん忘れて、いちいちご丁寧に応対してしまいます。

きのうも、随分と長く電話をしているな、と思ったら「保険を変更しませんか」的な勧誘だったようです。

「なに話していたの?」と聞くと、「何言ってんのかさっぱり分からないけど、向こうが話しまくって止まらないんだもの。それに付き合ってた」とのん気にいいます。

それには、こちらのほうが妙に熱くなって、電話をかけてきた会社にあてて「ボケた年寄りをだますような電話をかけるな」と怒鳴りつけ、「迷惑」登録をして二度とかかって来ないように設定しました。



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2016年04月13日

郷愁の家

親戚の結婚式で久しぶりに生まれ育った家のある村を訪れたせいか、ねえちゃは、ときおり実家にいるような気になって、あれこれ昔の話をします。

伊那谷の小さな村の農家に生まれ育ったねえちゃ。当時は10人近い大家族で、子どものころから農作業の手伝いや「お蚕さま」の世話に追われたそうです。

そのころ村では、中学を卒業したらたいていの人が、働きに出たり、嫁入りの準備をしたりしていたとか。「なのに、たいして頭も良くなかったのに、飯田市の高校に入れてもらえることになった」。

まだ、家に自動車などない時代。通学のため隣村にある国鉄の駅へ行くのに、歩いて50分くらいかかったといいます。「行きは下りだったからまだよかったけど、帰りは上り坂ばかりで大変。おばあちゃんが毎晩、提灯を持って迎えに来てくれて……」。

結婚して23歳で実家を離れたねえちゃですが、夏休みなどに息子たちを連れて毎年のように里帰りをしてきました。

懐かしい思い出がいっぱい詰まっている実家ですが、ずっと住んでいた兄嫁も昨年亡くなってしまいました。現在は、常時住んでいる人はいません。

「いまからでも懐かしい実家に戻って、残りの人生をそこで過ごしてみる気はないの?」と、ねえちゃに聞くと、

「近くに何もない山のなかの大きな一軒家。とても怖くて、この歳で住むことなんてできないわ。でも、あの家、これからどうなるんだろうね」と、気にかかっているようです。



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2016年04月12日

キャベツの千切り

ねえちゃのお父さんは農業が本職でしたが、とても料理が上手で、包丁さばきは玄人はだしだったそうです。

平造り用、そぎ造り用などいろんな包丁を持っていて、村の人たちから結婚式の料理などを頼まれては出かけて行って、お造りの盛り合わせなどを作って喜ばれたといいます。

そんな血を受け継いだのか、ねえちゃも、魚のさばきなど料理はとても上手でした。

40歳のときから50代後半まで、大型スーパーの魚売り場で働いていました。

得意な包丁さばきで、刺身にして盛り合わせを作るのも重要な仕事。職場で一目置かれていたそうです。

ところが、夫が亡くなって作ってあげる人がいなくなったせいか、ここ数年、料理をしようという意欲も衰えてしまいました。

たまに魚を焼く程度で包丁を使うこともめっきり減って、台所には、研がずに、切れないままの包丁が並んでいます。

生協に注文しておいたキャベツが届いたので、「久々にむかしの腕前を見せてよ」と、ねえちゃに、きょうの夕食用にキャベツの千切りを頼みました。

「千切り」というより「短冊」気味のところもややありはしましたが、さすがに昔取った杵柄手、なかなかの手さばきでした。

 



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2016年04月11日

八十二銀行

ねえちゃにとって、銀行といえば「八十二銀行」です。生まれ、育って、暮らしてきた長野県の代表的な地方銀行です。

ねえちゃが生まれる少し前の1931(昭和6)年に、六十三銀行と十九銀行が合併して「63+19=82」で、八十二銀行が出来たのだそうです。

長野県人であるからには、「信濃の国」を歌い、信濃毎日新聞を読んで、八十二銀行に預金する。「そういうものなんだ」と、ねえちゃも思っています。

家から歩いて5分ほどのところに、八十二銀行の支店が、郵便局と並んであります。

機械音痴のねえちゃですが、八十二のATMだけは、もの忘れがひどくなった昨今でもちゃんと使いこなしています。

5年前、連れ合いが亡くなったとき、今後のライフプランについて八十二銀行の最寄りの支店へ相談に行ったことがあります。

ねえちゃは決してお金持ちではありませんが、借金もありません。

担当の女性銀行員のかたが、資産や年金の話を親切に聞いてくれて、「これなら、ふつうに暮らしていくぶんにはいくら長生きしても心配ありませんよ」と太鼓判を押してくれました。

その言葉が、ねえちゃの生活の一つの拠り所になっているようです。きょうは「預金通帳の記帳をされたらいかがですか」と連絡をもらい、さっそく八十二へと出かけていきました。



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2016年04月10日

日記の空白

ねえちゃは、きのうの結婚式への旅で、渡すのを忘れたお宅へのおみやげを「せっかくだから」とレターパックで郵送しました。

後は、やることもなく、いつものようにパジャマで一日中寝たり、起きたり。久しぶりの遠出で、少し疲れも出たようです。

夕食の後、日記帳を開けてみると、外泊したため珍しく2日つづけて空白ができています。

「どうしよう。きのうも、一昨日も、書いてない。何やってたかも思い出せない。書けない」と、とたんにあわて出しました。

「なに言ってんの。きのうは大イベントの結婚式に出たんだし、一昨日はお姉さんのところへ泊って、久しぶりにいっぱい話をしたんでしょ」

「そうだ、結婚式に出たんだった。その前の晩は、**へ泊って、いろいろ話したんだろうけど、なにを話したんだったか……」

というあたりからはじまって、また記憶の断片を一つ二つと拾い集めて、やっと、なんとか、日記の空白を埋め合わせるところまでたどり着けました。

「こんなに何もかも忘れちゃって、生きているって言えるんだろうか。本当に、もう、いやになっちゃう」と、自分が歯痒くてしかた無いようです。

でも、救いなのは、寝る前に風呂に浸かると、忘れてしまったということも、すっかり忘れてしまうこと。

そして、起きるとまた、カレンダーのメモ書きを見ながら「あれ、結婚式行ったんだったけ?」から、新たな一日がはじめられるのです。



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2016年04月09日

祝!ご結婚

目標としてきた甥の長男の結婚式への出席をきょう、何とか無事に果たし終えることができて、ねえちゃは元気に自宅へ帰りつきました。

高速バスで、片道3時間近いところを往復するのは「記憶にないくらい久しぶりだった」とか。むかしに比べてかなり長く感じたようではありますが、疲れはそんなに無さそうです。

ところで、肝心の結婚式は、どうだったのか。聞いてみると、アレ、「**の結婚式だったんだよね。どんなだったか、思い出せない!」。

「そんなこと言わないで、落ち着いて、何でもいいから記憶に残っている断面を思い出して」というと、

「新郎が野球をやっていたころの仲間の人たちが、みんなで盛り上げていた。それから最後に代表して新郎の父があいさつしたのも覚えてる。特ににぎにぎしい演出もなくて良かったよ」

「カップルの様子は?」

「二人とも特別に派手なかっこうや振る舞いをするわけでもなく、すごく落ち着いていた」。

さらにあれこれ尋ねてみると、気分よく結婚式に参加することができて満足した、というのがねえちゃの偽りのない結論のようです。

今回の旅でおじゃました、ある親戚の家で、持って行ったおみやげを渡すのを忘れてきた以外は、ねえちゃのほうも、久々の遠出という目標をまずまず無難にクリアできたようです。

荷物運びの私のほうも、ホッ、としています。いろいろとお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。

そして何よりも、ご結婚、おめでとうございます。お二人にとって真に「味わい深い人生」をともに築いていかれることを、心から祈っております。



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2016年04月08日

買い占め

出席を目標にしてきた親戚の結婚式も、いよいよ明日になりました。ねえちゃの準備も、いよいよ大詰めです。

新郎は、先日説明した100年の歴史をもつ名菓「みすゞ飴」が好きな、ねえちゃの姉の孫にあたります。

「あとは、おみやげを買わなければ」と、ねえちゃは昨日の昼過ぎ、近くのお店に出かけて、みすゞ飴など何種か買ってきました。

その後、午後4時に予約の歯医者へ行ったついでに、また、そのお店に寄って、みすゞ飴。

帰ってきたかと思ったら「忘れてた」と言って、またまた出かけると、買い物のなかにみすゞ飴が混ざっています。

買ってきたおみやげを合計すると、なんと、みすゞ飴だけで7袋になっています。

そのお店にしてみればきのうは、ねえちゃによるみすゞ飴の買い占め状態だったわけです。

「みすゞ飴のおみやげが必要なのは一軒だけ。それに、目的は結婚式なんだから、みすゞ飴ばかり、こんなにいらないでしょう」

というわけで、持っていくみすゞ飴は、とりあえず3個ということになりました。

「ばかになっちゃって、こんなんじゃ、とっても行けない」と、こぼしながら、あれやこれやを繰り返しながらも、なんとか準備は整いつつあります。

 



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2016年04月07日

服も決まって……

結婚式に出席するため「ねえちゃ」は、きのう、朝から、親しい近所の奥さんに車で美容院に連れて行ってもらいました。

二人でいっしょにカットをしたそうで、なかなかの出来栄えです。これなら結婚式でも恥ずかしくない。これで準備万端整ったかな、と思ったら、さにあらず、でした。

いつものように、直前になって不安が一斉に襲って来たらしく、「美容院には行ったけど、頭がおかしくて、とても行けそうにない。寝ているしかない」と弱音を吐きはじめたのです。

「もうバスに乗るだけじゃないか。切符も取ったし、あちらでも、いろいろ準備をしてくれているんだから、もう断れない。エイ・ヤーで、あれこれ考えず、とにかく行けばいいんだ」。

そんなふうにハッパをかけたのが少しは効いたのか、昼寝をして夕食の準備にかかるころになると、「行けない」とダダをこねたことも忘れて、ケロリとしています。

「結婚式で着るもの決まったの?」と聞くと、「だいぶ前に何かのおめでたい席で着たコレがあること思い出したの」と、お気に入りの真珠のネックレスといっしょに持って来て、二度、三度と得意げに見せてくれます。

どうやら前向きに方向転換してくれたのかな、とホッしたのもつかの間、今度は「これを、どうやって持って行こうか」などと、あれこれ悩みはじめます。最近の「ねえちゃ」は、躁とウツが常時行ったり来たりしているようで、なかなか「難解」です。



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2016年04月06日

3日後

「ねえちゃ」が大目標にしていた親戚の結婚式が、いよいよ3日後に迫りました。

結婚式は、長野県南部にある飯田市で行われます。飯田は「ねえちゃ」が、下宿をしたりしながら“皆勤”で通い通した高校のある、思い出深いところです。

式場には、南アルプスの山並みを背景に、なつかしい飯田の町並みが見渡せる開放的なラウンジや、さまざまな演出をそなえた広々としたガーデンも備わっているとか。

飯田までは高速バスで、2時間40分くらいかかります。以前はバス旅行が大好きだった「ねえちゃ」ですが、外出することが少ない最近は、路線バスに乗ることも無くなってしまいました。

バス停に行くのにも、迷ってしまったり、帰ってこれなくなってしまうこともしばしばあります。

勝手知った飯田行きですが、最近の「ねえちゃ」にとっては、“やる気”をふるい起しての大変な作業になるのです。

高速バスの往復の切符も用意できました。懸案の美容院も、近所の人に助けてもらって、きょう行く予定になっています。「ねえちゃ」とその周辺にとって、ドキドキの3日間がはじまります。



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2016年04月05日

引っ越し

夫の転勤に伴って「ねえちゃ」は、結婚してから40歳くらいまで、2年に1度くらいの割で引っ越しを繰り返してきました。

いまのように何から何までやってくれる業者など到底あり得ない時代だったので、引っ越しとなると、隣近所に手伝ってもらっての一大イベントでした。

手伝いもせずに文句ばかり言っていた連れ合いとの夫婦喧嘩も、この時期にピークを迎えるように思われました。

年季を積んでいるので「ねえちゃ」は、荷造りがとても上手です。段ボール箱のなかに、ほとんど隙がなくきっちりとハマるように、素早く詰めていきます。

旬の時節に信州リンゴや干し柿などを送ってくれるときも、古新聞などをうまく使って、お菓子や家庭菜園で穫れた野菜など“おまけ”も加えて、きっちり梱包してくれます。

引っ越しで鍛えたからか、歳をとっても荷物運びはお手の物です。一昨日「ねえちゃ」のところへ宅配で、重い本がたくさん入った段ボールを11箱送りました。

きのう着いて、玄関口から移動させることができたかどうか心配でしたが「そんなの来たっけ。ああ、そういえば客間の隅に積んでおいたわ」と、事もなげに言ってました。



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2016年04月04日

カギの鈴

山の仕事をしていた「ねえちゃ」の夫は、キーホルダーのようにして、クマよけのための大きな鈴を身につけていました。クマは警戒心が強いため、鈴などの音がすると近くに寄って来ないといわれているからです。

「ねえちゃ」のカギには、そんなクマよけ用を思わせる大きな鈴が付いています。だから、家の中でも、散歩のときも、カギを持っていると、うるさいくらいにリンリンと大きな音が響き渡ります。

このカギの鈴が効力を発揮しているのか、外出のときにカギを失くしたり、カギを忘れていったりすることは、いまのところほとんどありません。

カギのかけ方を忘れることも、いまのところはないようです。ただし、いつだったか、金庫のカギが開かなくなって大騒ぎをしたことがありました。

「カギを差し込んで金庫を開けようとしても、動かない。きっと泥棒が入ってカギ穴を取り換えに違いない」とか何とか、わけのわからないことを言うのです。

仕方がないのでカギ屋さんに来てもらったところ、単に「ねえちゃ」がカギの開け方を忘れてしまっていただけでした。ちなみに、金庫のカギには鈴は付いていません。

 



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2016年04月03日

「ねえちゃ」は、10年くらい前までは一日三食のおかずはもちろん、正月のお節料理も、ほとんどすべてを手作りで調理していました。豆や芋をやわらかく煮込むのにも、いろいろと工夫を凝らしていたようでした。

連れ合いは「ねえちゃ」の手料理でないと食べない、というような人でした。会社の付き合い以外ではほとんど外食をせず、泊まりが必要な出張でも、妻の夕食を食べるために無理をして日帰りで帰ってくることもよくありました。

そんな夫も、5年前に亡くなりました。作ってあげる人がいなくなったこともあって、「ねえちゃ」は最近、料理を作るのがすっかり面倒になってしまったようです。

スーパーで買ってきた惣菜や刺身など「できあいのもの」で簡単に食事を取り、料理らしい料理を作ることほとんどありません。

たまに魚を焼いてくれるときは、私が嫌いな「鮭」と決まっています。理由をたずねると、「鮭はお正月に食べる特別なお魚。それなりにもてなしてやらなきゃと思って、高級な鮭にしてる」のだといいます。

「それは有り難いけど、安いのでいいから、たまには他のにしない?」というと、そのときは「わかった」と了解してしてくれます。が、いつものようにすぐに忘れてしまって、次の焼き魚のときもまた、「鮭」が出てきます。



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2016年04月02日

あと1週間

「ねえちゃ」が当面の大目標にしているる親戚の結婚式が、いよいよ1週間後に近づいてきました。

「ご祝儀」や「贐」の袋も、金額相応のを用意して、名前や住所なども筆ペンで書き入れました。忘れないようにと、お金もきちんと数えて中へ入れました。

高速バスも、だいたいの時間のをとりあえず予約しました。あとは「ねえちゃ」自身のしたくだけです。

来週は美容院へ行かなければいけませんし、着ていく服も決めなけばなりません。

散歩の途中で近所の洋服店へ寄ってみたそうですが、コレといったのが見つからなったようで「あるのを着てけばいいか」。

でも、いざ、近づいてくるとやっぱり自信がなくなってきたようで、「いけるかなあ。断るべきかな」といつものセリフが頻繁に出るようになりました。

「みんなが待ってて、いろいろ準備してくれているんだから、今度は行かないわけにはいかないよ。死んでも行ってやる、くらいの覚悟で。ガンバレ!」。

 



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2016年04月01日

『親鸞の教え』

「ねえちゃ」が信仰している宗教やお寺は特にありません。子どものころは、実家が代々お世話になっていて、よく遊びにも行ったという、村の臨済宗妙心寺派のお寺にいちばん親しみを感じたといいます。

いまの家に引っ越してきて仏壇を買いました。けれど、ただ形だけ仏壇をそろえたというだけで、どこかの和尚さんにお経をあげに来ていただいた、といったことは全くありませんでした。

5年前に連れ合いが亡くなったとき、「夫が親鸞に興味をもっていたらしい」という、なんとなくの理由で、浄土真宗の教えにしたがった仏壇に整えていただきました。

でも、親鸞聖人七百五十回忌関連の催しや定期的な講話などに誘っていただいても、「ねえちゃ」は決して行こうとはしません。

浄土真宗とは関係ありませんが、夫が亡くなった直後に「四国八十八か所巡りをしたい」と言い出したので、ガイドブックなどをたくさんおくったのですが、興味はすぐに失せて「四国なんて遠くて行けない」と、けっきょく行かずじまいでした。

「じゃあ、人生の最期のとき、どこにお願いするの?」と聞くと、「そんなの、どこでもいいから適当にやってよ」とこたえます。

「そんなの、じゃあなくて大事なこと。少しでも親しみのある宗派やお寺にお願いするのがスジ。通販サービスで、どの宗派でもいいから空いている和尚さんに頼むなんて、寂しいでしょ」。

というようなわけで、とりあえず、連れ合いが「興味をもっていたらしい」という親鸞について、ちょっとでもいいから勉強してみたらと、きのう『図説 あらすじでわかる! 親鸞の教え』という、やさしく書かれた解説書を「ねえちゃ」に提供しました。

毎日、1ページでも1行でも読んでくれれば、頭の体操にも、「やることがない」という悩みの軽減にもつながるのでは、という願いを込めています。が、残念ながら、いつものように、あまり読む気になってはいないようです。



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2016年03月31日

菜花

「ねえちゃ」の家の近くには、畑やリンゴ園がたくさんあります。夫が亡くなった5年前の少し前まで、そんな農家から畑を借りて2人で家庭菜園をやっていました。

長ネギ、ニンジン、じゃがいもなど、「なんでもかんでもいろんな野菜を作っていた」そうです。

そんな家庭菜園で穫れたのか、きのう、親しくしていただいている近所の奥さんから「菜花(なばな)」をたくさんいただきました。

詳しくは知りませんが、「菜花」というのは「菜の花」と同類のアブラナ科の野菜で、若くてやわらかい花茎や葉、つぼみを食用にします。

菜の花というと、春、一面に黄色い花を咲かせる花畑を思い出しますが、菜の花はアブラナ科の黄色い花の総称で、正式な植物名ではないようです。

その仲間には、普通に「菜の花」と呼んでいる観賞用のほか、菜種油用のナタネ、野菜として食用にする菜花などがあります。

頂戴した菜花。さっそく茹でて、花かつおをたっぷりかけていただきました。

滑るような舌触りと確かな歯ごたえ、何ともいえない若干のほろ苦さも加わって、最高の味わいでした。ごちそうさま。



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2016年03月30日

クンシラン

ねえちゃは、植物が大好きです。小さな庭ですが、以前はいろんな花を植えていました。

10年少し前まで、押し花教室に通っていました。いまでも、そのとき作ったなかなか見事な作品が、変色することもなく額に入れて飾ってあります。

きのう、いつも「宅食」を届けてくれる女性が、玄関に入るなり「ベランダの花、きれいに咲きましたね。なんていう花なの?」と尋ねていました。

「クンシラン(君子蘭)だと思うんだけど。今年もだいぶ暖かくなって」とこたえながら、「ねえちゃ」も春の訪れを実感したようでした。

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クンシランは、ランではなくてヒガンバナ科の園芸植物。南アフリカ原産で、肉厚の葉とオレンジ色の花が魅力的です。花言葉は「情け深い、誠実」。

庭に面した陽がよく当たるベランダに置かれた鉢植えのクンシランを、いつごろから育てているのか。「ねえちゃ」の記憶からはすっかり消えてしまっていました。

でも、寒さに弱く、越冬温度は5℃以上が必要といわれるだけに、今年も無事冬を越えて花が咲くのを見ることができて、ほっとしたみたいです。

暖かくなって土の表面が乾いてきたら、水をたっぷり与えたり、肥料や植え替えのことも考える必要が出てきそうです。そういた「手入れ」、忘れずに続けられればいいな、と思います。



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2016年03月29日

賞味期限

「ねえちゃ」は、食べ物の消費期限、賞味期限をあまり気にしません。

冷蔵庫の中には、とっくに賞味期限が切れた納豆やおやき、消費期限が切れたハム、マヨネーズなどなど、いっぱい入っています。

円柱のアルミケースに入った七味唐辛子にしても、辛みも風味もほとんど消えて、ソバにかけてもまるでただの粉をかけているような感じ。

さすがの私もこれではたまらないと、袋入りの七味を買ってきて入れ替えました。

たとえば納豆にしても「もともと腐ってるんだから、ちょっとくらい過ぎたって大丈夫」というのが「ねえちゃ」の理屈です。

「それは理屈になってないんじゃないの」と言っても、持論は変えません。

冷蔵庫も普及していないむかし、物の少ない山ばかりを転々としいた「ねえちゃ」。

お店でカビの生えたパンが売られていることなどザラで、買って帰ってカビを落として食べていたことも日常的でした。

いまでは、そんなのはお店としても許されないことでしょうが、「ねえちゃ」の若いころは、まだまだ物の無い時代、食品衛生の意識が十分ではありませんでした。そんな時代をがんばって生きて来たのです。

最近はそういうのに加えて、物忘れがひどくなったため、何を買ってきたのか、冷蔵庫に何が入っているかといたことも、すぐに記憶から消えてしまいます。だから、賞味期限どころではないのです。

 



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2016年03月28日

片づけ忘れ

「ねえちゃ」は、いつもコマメに「片づけ」をします。夕食も「まだ食べ終わっていないのに」と思えるうちから片づけにかかります。

夜遅くまでテーブルで食べたり飲んだりしていると、イライラしてくることもあるみたいです。

昼、パスタや日本そばの料理のため戸棚から取り出して、私がこのごろ毎日のように使うようになった大鍋やザル、専用の皿なども、使い終わったのを見つけるとすぐに戸棚の奥のほうにしまってしまいます。

それだけならいいのですが、近ごろの「ねえちゃ」は、「しまう」ことは念頭におかれていても、どこにしまったか忘れてしまうことが頻繁になってきました。

私が使っている鍋なども、別に意地悪をしているのではないのでしょうが、大抵は戸棚の奥の奥のほうにしまい忘れられてしまいます。だから私の料理は、まずは戸棚の鍋探しから始めなくてはなりません。

「毎日使う鍋くらいキッチンの上に置いておいてくれてもいいのに」と文句を言うと、その時は納得するのですが、すぐにそれも忘れてしまって戸棚の奥の奥へとまたまたしまってしまいます。

きのう、近づいてきた親せきの結婚式のためのご祝儀と贐用の袋を買って、テーブルに置いておきました。すると「ねえちゃ」はこれもまた、どこかへしまってしまって、いつものようにしまった場所を忘れてしまいました。

「どこへ行ったのだろう」。片づけ忘れ、を探し出すのに、また、また一苦労の日曜日でした。



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2016年03月27日

こうやまき風呂

「ねえちゃ」は、お風呂が大好きです。よほどのことがない限り、寝る前に毎日焚いて入っています。

連れ合いが仕事で信州の山を転々としていた関係で、以前は、木曾の高野槇(こうやまき)で作った木風呂が家にありました。

日本の木の中でも、特に品質のいい木として定評のある「木曾五木」と呼ばれる樹木があります。

木曾檜(きそひのき)、椹(さわら)、翌檜(あすなろ)、黒檜(ねずこ)、そして、高野槇です。

これら木曾五木の中でも高野槇は、水や湿気に耐える力が最高で、高級な風呂桶や水桶、流し場船、橋梁などに最も適しているとされているそうです。

「木の風呂というと“ひのき”が有名だけれど、それより上なのが高野槇。天皇陛下(昭和天皇)も高野槇の風呂に入っているんだ」と、本当かウソかは知りませんが、亡くなった「ねえちゃ」の夫はよく自慢していました。

木なので、肌にもなじみやすく、ひのきほど主張しない木の香りも心地いい。浸かるのは快適でしたが、湯船が深くて大きいので、風呂掃除や手入れを担当した「ねえちゃ」は、なかなか苦労も多かったようです。

さすがの高野槇風呂も、長年使っていると水分を含んで黒っぽく変色してきました。そこで、いまの家へ引っ越して来るときには廃棄してしまいました。

現在は、ポリエステル系強化プラスチック製のごく普通のお風呂です。ただ、「ねえちゃ」の身長からするとかなり大きいので、ときおり、眠くなってウトウトしているうちにと沈みそうになって「ハッ!」とすることがあるそうです。

 



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2016年03月26日

御嶽海は勝ち越したけど……

一日中パジャマのことが多い「ねえちゃ」ですが、起きてくると、ときどきテレビのスイッチを入れて眺めています。でも、ただボケッと眺めているだけで、何かの番組に興味を持っているという感じではありません。

大相撲の春場所もいよいよ大詰めですが、優勝の行方とか、綱取り、といった話をしてもぜんぜん関心がないようです。

大鵬、柏戸はまあ分かるにしても、現役で顔と名前がかろうじて一致するのは白鵬くらい。琴奨菊も稀勢の里も知りません。

地元、長野県から47年ぶりに生まれた関取として、みんなが期待を寄せている御嶽海も、「名前は聞いたことがある」という程度だといいます。新聞の1面で毎日、御嶽海の勝敗が大きく報じられているのですが……。

大の相撲好きの私は「ねえちゃ」のあまりの無関心さに少々いら立って、「御嶽海の顔が分からないなんて、“しなのの国”を知らないようなもの。自分が長野県人だと言う資格はないんだよ!」と声を荒げたりしても、きょとんとしているだけです。

もちろんプロ野球が開幕したなんて「ねえちゃ」の頭の中にはありません。覚せい剤で大騒ぎの「清原」という名前を耳にしても「そういえば、居たよね」というだけで、それ以上なにも出てきません。

ニュースやスポーツ以上にほとんど観ないのがテレビドラマです。NHKの朝の連続ドラも、大河「真田丸」も、まったく無関心です。

どんな番組でもいいから興味を持って、毎回ストーリーを追っていくようになってくれれば、「頭の体操」になるのではと思い、「ご飯食べながら毎朝15分間観るようにしたら」とか言っても、ぜんぜん効き目はありません。

観たいテレビもない。だから、「なにもやることがない」という「ねえちゃ」の悩みは深まっていきます。



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2016年03月25日

2勝3敗

一昨日、行く直前になって突然キャンセルしてしまった歯医者さん。どうにか電話をして、1週間後の31日の予約を取りました。

これまで直前になって3度もキャンセルしたので、歯科の受付の人から大丈夫ですかと念を押されたのか「いまのところ行けると思いますが……」と、「ねえちゃ」はイマイチ自信なさげでした。

なぜか分からないけれど突然「登校拒否児」に変身したように、直前になると「行けない」と頑なに言い出す「ねえちゃ」。

近ごろではほとんど唯一の外出先となった歯医者さんには、これまで2回診てもらって、3回キャンセル。2勝3敗、それでもイチローの打率を上回る、4割の成績です。

最近の「ねえちゃ」としてはまずまずといえるかもしれませんが、けがに苦しむ照ノ富士だってカド番を脱したのだから、少なくとも「勝ち越し」はしてもらいたいもの。

というのも、親せきの結婚式に行く、という当面の大目標が2週間後に迫っているからです。

今回の3度目の歯医者さんキャンセルで、「こんなんじゃ、結婚式は迷惑かけるばかりだから断ろうか」と弱気な言葉が「ねえちゃ」から漏れはじめました。

「結婚式に出席するんだ、と固く考えることはないんで、たった一人の姉さんと久しぶりに、言いたいこと喋りまくりに行けると思えば、楽しいじゃん」と話すと、少しは気持ちのベクトルを変えることができたようです。

ですが、美容院へ行ったり、着ていくものを決めたりと、「ねえちゃ」にとってはすこぶる高いハードルが、これからいくつも待ち構えているのです。



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2016年03月24日

気まぐれ

「ねえちゃ」の歯医者さんの予約は、きのうの午後2時30分になっていました。

ひと騒ぎしてようやく見つかった、現在有効な「黄色い保険証」と診察券を、忘れないようにテーブルの上に揃えて置いてあります。

「まだ、1時間くらいあるね」

と、行く気になっているように見えたので、パジャマを着替えて、きのうの散歩のようにスムーズに出かけれられそうだとホッとしてました。

ところが、予約の時間になっても「ねえちゃ」が出掛けた様子がありません。

「どうしたの。行かなくていいの?」と聞くと、まだパジャマのまま「何となくふらふらするような気がして、断りの電話を入れた」と答えます。

いつものように、熱もなければ、血圧の異常もない、食欲も十分ある。居間でテレビを眺めていて、横になる必要もなさそうです。

ハタから見ていると「気まぐれ」としか思えない、いつもの「直前キャンセル」でした。

パジャマを着替えるのが面倒になったのか、登校拒否のような反射的な拒絶反応なのか、急に「鬱」が襲ったのか。

しばしば周りを驚かせる、病的とも思える「豹変」です。

なんのために苦労して「黄色い保険証」を探したのか。

とにかく、あした起きたらパジャマを普段着に着かえて、歯医者の予約を取ること。そう約束をしましたが、果たしてどうなることでしょうか?



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2016年03月23日

5000歩

「ねえちゃ」の携帯電話は、シニア向けの「らくらくホン」です。連れ合いが亡くなった直後の4年ほど前に買い替えて、けっこう気に入っているみたいです。

だいぶ使い込んできたので「それそろスマホにでも替えたら」と聞いても、「とてもそんなの使えないからだめ」と受け付けません。

とはいえ、めったにかかって来ないので電話として使うことはあまりありません。以前はメールを打つこともありましたが、最近は、面倒になってきたみたいです。

現在、もっぱら「使い込んで」いるのは「歩数計」の機能。トップ画面に大きな字で出てくるようになっていて、珍しくリセットの仕方も忘れずに覚えています。

以前、毎朝、散歩を欠かさずに続けていたころは、携帯に目をやりながら「8000歩以上」の目標をきっちりクリアするように気を配っていました。

しかし最近では、8000歩以上歩くところまで行くと、迷って帰り道が分からなくなる、というような事態がしばしば発生するようになり、散歩するのがおっくうになりつつあります。

「暖かくなってきたのだから、目標の結婚式出席を達成するためにも、パジャマを着替えて外へ出てみたら」と言うと、きのうは午後になって散歩へと出かけて行きました。

比較的はやく帰ってきたなと思ったら、「携帯」の表示は5563歩。本人も「迷わなかった」と満足そうです。これからは、5000歩をメドに無理をせずに歩くのがベスト。そんな気がしています。

 



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2016年03月22日

お彼岸とおやき

「ねえちゃ」はきのう、めずらしく午前中からパジャマを着替えて、「花を買って来る」と散歩がてらスーパーへ出かけました。

一昨日の夜、半額セールのおはぎを買って帰ったら、「そういえばお彼岸だったね」と、ハタと気が付いたようです。

お彼岸なのに、仏壇の花がしおれかかっているのが気になってしかたがなくなって、黄、紫、ピンクなど、「うちの仏壇に置けるような小さなお花」をいくつか買って来たのでした。

花といっしょに「ねえちゃ」は、ナス、野菜、小豆、野沢菜などの「おやき」をたくさん買ってきました。

おやきは、小麦粉や蕎麦粉を水で溶いて練り、薄くのばした皮で野菜や小豆などで作ったあんを包んで焼いた信州ならではの食べもの。形はふつう円形で、8センチくらいのが一般的です。

「ねえちゃ」によると、お彼岸に、長野では、「なぜかわからないけど、みんなでおやきを食べる」ことになっているんだそうです。

彼岸会は、サンスクリット語の「波羅密多」から来たもので、煩悩と迷いの「此岸(しがん)」の世界にある者が、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)の修行をすることで「悟りの世界」すなわち「彼岸」の境地へ達することが出来る、というものだそうです。

お彼岸に限らず、何かあれば、おやきを食べている「ねえちゃ」のことです。きっと「彼岸」の境地へいくことができるでしょう。

 



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2016年03月21日

お返し

近所の人からのいただき物や、親せきからの贈り物などには、不義理のないようにきちんとお返しをすることを「ねえちゃ」は、とても大切にしています。

「ねえちゃ」におみやげを持って行っても、本人に食べてというよりも、世話になっている人にあげて、といったほうが喜びます。

ところが最近もの忘れが多くなって、「もらった」ことをちょくちょく忘れるようになってしまいました。でも、義理を欠くことだけはしないようにしようと必死です。

昔の知り合いへの香典の立替えをしてくれた親せきなどに、「立替えのお金送ったっけ」と何度も電話をしたり、2度送ってしまいそうになったりすることもあります。

自分勝手に生きてきた私には、「ねえちゃ」が、義理を欠かないようにと人との関係ばかりを気にしないで、もっと自分自身がどうしたい、といったあたりに目を向け欲しいとじれったく思えることがよくあります。

先日、亡くなったお母さんの衣類をたくさんいただいたお隣にも、何かお返しをしなければと「ねえちゃ」はずっと悩んでいました。

そして、東京にいるお嫁さんに選んでもらって届けられた贈り物を、一昨日、やっと手渡すことができました。

「嬉しそうに受け取ってくれて良かった。飼っている犬のこととか、久しぶりに話をすることもできたし」と「ねえちゃ」は満足そうでした。



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2016年03月20日

「どこにあったか、わからない」

「無い、無い」といって騒いでいた、黄色い保険証、きのうになってどこからか出てきたようで、古いオレンジ色のといっしょにテーブルの上に置かれていました。

「大騒ぎして探しても見つからなかったのに、どこにあったの?」と聞くと「ねえちゃ」の返事は、「わからない」。首を傾げるばかりです。

そして、「市役所の支所に行って、黄色いのだと言って……、もらって来たのかな?」などと、いつもの「夢かうつつか妄想か」あたりの、わけのわからないことを言いはじめます。

「そんなはずないでしょ。支所は土曜日だから休み。去年の夏、もう郵送されて来ているのに、いま行ったからってすぐくれるはずないでしょ。しっかりしなよ」。

「どこにあったかぜんぜん覚えていない」ということことからすると、「特別にめずらしいところから出てきたのではない」という可能性が高そうです。

ということは、いつも身につけている財布か携帯電話のケースあたりにしまい忘れていたのが、寝て起きてみんな忘れてリセットしたら入っているのに気づいた、というあたりがいちばん真相に近そうです。

「しまい忘れた」というより、「無いと思い込んでいた」と言ったほうが正確かもしれません。

一昨日、家の中を一日中、探し回っていたのは何だったのでしょう。といっても、「ねえちゃ」は当然のごとく、探し回っていたことさえすっかり忘れているので、どうってことはないのかもしれません。

何はともあれ、見つかって一安心。混同して歯医者さんでまた注意されないようにするため、「ねえちゃ」は名残惜しそうに、期限が切れたオレンジ色の保険証のほうにハサミを入れて処分しました。

 



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2016年03月19日

黄色い保険証

きのう「ねえちゃ」は朝から、「保険証がおかしい」「保険証がおかしい」と言って騒いでいました。

突然なにを言い出しのか、あれこれ聞いてみると、どうも自分が持っている「後期高齢者医療被保険者証」の有効期限が切れているようなのです。

確かに、オレンジ色をした保険者証には「有効期限 平成27年7月31日」とあります。ずいぶん前に期限が切れているわけです。

でも、どうして急にきのうになって、それに気が付いたのでしょう。考えられるのは、一昨日行った歯医者さんです。

「ねえちゃ」は、どこの歯を診療したかはもちろん、歯医者へ行ったかどうかも、すでに覚えていませんが、診察券に次の予約日が入っていることからすると、行ったことは間違えなさそうです。

とすると、歯医者の受付の人あたりに、保険証の有効期限が切れていることを指摘されて、「こんどは新しい保険証を見せて下さいね」とかなんとか言われたことが予想されます。

不確かな記憶をたぐり寄せながら、「そういえば、黄色い保険証のはず、とかなんとかどこかで言っていた記憶がある」と「ねえちゃ」も言います。

新しい黄色い保険証は、財布やバックにも見当たりません。いま有効な保険証が「ねえちゃ」の手元にないことが判明したのです。

とすれば手掛かりは、昨年の切り替え時に市役所から簡易書留で送られてきたはずの封筒にありそうだと、家のあちこちを探し回りました。

結果は、保険証が送られてきたことが分かる一昨年まで3回分の封筒は出てきましたが、肝心の昨年のものが見つかりません。

当然「ねえちゃ」に、受け取ったか受け取らないかの記憶はありません。でも、毎年来ていたのに、昨年だけ送られて来なかったというのも考えずらい。

とすれば、家のどこかにきっとあるはず。というわけで「保険証の捜索」が、「ねえちゃ」の連休の最大の“仕事”、ということになりそうなのです。



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2016年03月18日

ちょこっトリップ

「ねえちゃ」の家の戸棚を整理していたら、「ちょこっトリップ」の添乗員さんからのハガキがたくさん入ったホルダーが出てきました。

「ちょこっトリップ」は、「裾花観光」という会社がやっている「アットホームな雰囲気」が魅力のバスツアー。旅行が終わると、毎回、添乗員さんから参加者たちの集合写真が入ったハガキが送られてくるのです。

平成16年7月から平成20年9月まで、「富士見高原ゆりの里」「トロッコ列車で行く黒部峡谷」「草津温泉を遊ぶ」「長岡まつり花火大会」「伊勢神宮初詣の旅」「小京都・高山散策と飛騨高山温泉の旅」「雲上の温泉~万座温泉ホテル~の旅」などなど、20カ所を超える観光地に、連れ合いといっしょに出かけていることがわかります。

ハガキの写真を見ると、「ねえちゃ」夫妻は意外に真ん中のほうにドンと陣取って、穏やかで楽しそうに写っているのが多いように思われます。夫がいつもの帽子にいつものジャンパーといった感じなのに対し、「ねえちゃ」は旅にあわせて、なかなかおしゃれな服装をしています。

「ねえちゃ」はこの旅のことを今はあまり覚えていないようですが、夫が「アルコール依存症」をなんとか克服して、入院前のまだ歩くことができていたころ。きっと、ふたりの安らぎと思い出が刻まれていった旅だったに違いありません。

 



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2016年03月17日

電気屋さん

営林署の職員だった夫に伴って山里を転々としてきた「ねえちゃ」は、行く先々で町の数少ない電気屋さんと親しくなって、掛かり付けのお医者さんのように、購入から修理まで家電の一切をそこに任せてきました。

転勤の際には、そんな電気屋さんに送別会を開いてもらったりすることもありました。いま住んでいる長野でも、もう40年以上、一軒の電気屋さんに一切を任せています。

電気屋さんに言われるままに、電気製品をそろえてきたので、一人暮らしの割には家電は充実しています。

大型のテレビが2台、コンロやグリルなどキッチンやお風呂もオール電化、床暖房も完備、昨年は冷蔵庫も最新のものに買い替えました。

「家の中のものみんな電気だから、火事を起こす心配がない」というのが「ねえちゃ」の自慢です。

でも最近、自分で料理をすることが少なくなったうえ物忘れがひどくなり、グリルの使い方さえ忘れてしまうことが多くなりました。

そのたびに電気屋さんの、お馴染みの担当者に電話をかけて聞いたりしていましたが、最近、定年になったのか、そのお馴染みさんが店を辞めたらしく電話がつながらなくなって来ました。

近頃は、大型量販店や通販が増えてきて、気軽に修理の相談などにのってくれる電気屋さんが少なくなってきました。

「これから、壊れちゃったらどうしよう」。オール電化の家に住む「ねえちゃ」は、ちょっぴり不安になっています。



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2016年03月16日

カントのように

最近は、一日中パジャマで家にいることが多い「ねえちゃ」ですが、以前は「カントのように」規則正しい生活を送っていました。

カントはドイツの大哲学者です。生涯独身で、大学から帰宅すると、決まった道筋を決まった時間に散歩をしました。その時間があまりに正確なので、散歩の通り道にある家では、カントの姿を見て時計の狂いを直したと言われています。

この逸話を知っていた「ねえちゃ」の夫は、規則正しいことを表わすのに「カントのように」という比喩をよく使っていたのです。

「ねえちゃ」の場合、散歩は朝でした。4時半ごろ起きて、5時くらいに出かけてNHKのラジオ体操がはじまる6時30分の寸前にピッタリ帰って来るというのを日課にしていました。

カントほどではないにしても、散歩では「いつも同じあたりで同じ人に会って、おはようございますというの」と自慢していました。

けさはあれを見てあっちで一休みして、といういい加減な散歩ではなくて、ただいつもの道を、いわば虚無僧のように歩いて時間までに帰って来る、というタイプ。

帰ってきてラジオ体操が終わると、ご飯に味噌汁、海苔、納豆といったいつもの朝食を取って、洗濯にかかるのです。

とても健康的で良いことは良いのですが、生真面目な「ねえちゃ」は「ラジオ体操に間に合うように散歩ができる時間に起きないと」と、眠れないのが気になり、しばしば睡眠導入剤を飲むようになりました。

やがて、そんな朝の散歩になんとなく疲れてしまったみたいです。でも、気が向くとラジオ体操はときおりやっています。



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2016年03月15日

お寺さん

「ねえちゃ」の連れ合いが亡くなって、きのうでちょうど5年になりました。5年前、夫が亡くなったとき、いちばん困ったのが、お葬式をお願いするお寺さんのことでした。

2人とも実家を離れ、先祖との結びつきのない町で暮らしていました。特に夫のほうは晩年、その親族とほとんど交流がありませんでした。

しかも、近くにお世話になっているお寺もなければ、特に信仰している宗派があるわけでもありません。

市営の霊園にお墓はつくりましたが、そこにはまだ、だれも入ってはいませんでした。

亡くなって葬儀の日程を決めなければならない慌ただしさの中、連れ合いが生前、親鸞の本を読んでいて、関係する京都のお寺を旅したことがあったことから、お葬式屋さんを通して、浄土真宗のお坊さんをお願いすることになりました。

お葬式の後、実は、連れ合いの実家ではずっと浄土宗を信仰していて、この宗派のお寺の檀家だったことがわかりました。

一方、「ねえちゃ」の実家はというと、代々、臨済宗のお寺さんにお世話になっているのだそうです。

「浄土真宗でよかったのか。本来なら浄土宗のお寺にお願いすべきだったんじゃなかったのか。生きてるとき、おじいさんにちゃんと聞いておけばよかった」と、「ねえちゃ」は後悔しています。

他人事ではありません。「ねえちゃ」自身も、信じている宗派も無ければ、親しくしているお寺さんもありません。このままいけば、最近話題のAmazonの「お坊さん便」にでも、依頼するしかないかもしれません。

「自分はどういうふうに葬られたいのか。ちゃんと考えておいてくれなければ困る」と、口うるさく言うのですが、あの世へゆくことなどはるか先のこと、と思っているらしく、なかなかその気になってはくれません。



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2016年03月14日

ゆでだこ

週に1回、届けてくれる生協で、「ねえちゃ」が毎回かならず注文するものがあります。冷凍の「ゆでだこ」、あるいは「酢だこ」です。

毎週月曜日に、前の週の注文品を届けてくれるのですが、最近の「ねえちゃ」は、どんな物が届いたのかどころか、受け取ったかどうかもすぐに忘れてしまいます。

冷蔵庫の中には、注文したまま忘れて食べないでいるものがゴロゴロしています。でも、絶対に忘れず、届くとすぐに食べてしまうのが「たこ」なのです。

山間の小さな村の農家で育った「ねえちゃ」。近くに魚屋さんも無ければ、むかしは冷蔵庫もありませんでした。

魚といえばアユやコイといった川や沼でとれるものばかり。海の魚介類を新鮮なまま、ましてや生で食べることなど、ほとんどできませんでした。

ですから、子どものころの海の幸といえば、日持ちのする、ゆでた「たこ」くらいしかなかったのだそうです。

「ねえちゃ」だけでなく、両親ら一家そろって「たこ」が大好き。みんな、食べるのを楽しみにしていたということです。

最近は、「**を買おう」と紙に書いてスーパーへ出かけて行っても、たいてい忘れて帰って来る「ねえちゃ」ですが、「たこ」だけは忘れません。



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2016年03月13日

嫁姑

「ねえちゃ」の連れ合いは、もともと群馬県の中学で数学の教師をしていました。

ところが、広島県で起こった生徒の自殺問題のような、相当に深刻な出来事に絡んで2年足らずで辞めざるを得なかったようです。

それで縁もゆかりも無かった長野県へやってきて、山で、営林署の職員として働くようになります。転勤していった営林署の事業所で働いていた「ねえちゃ」と知り合い、1959年に結婚しました。

2人とも年の離れた末っ子同士。当時、2人の両親で生きていたのは「ねえちゃ」のお父さんだけでした。

県南の天竜峡というところで挙げた結婚式で、新郎側で職場関係以外から出席したのは、たまたま県内に住んでいた親族1人だけだったそうです。

そんなわけなので「ねえちゃ」は、舅、姑にあたる人を知りません。当然、いっしょに暮らすこともありませんでした。

お酒などで夫には相当に苦労した「ねえちゃ」でしたが、「おかげさまで両親の介護や姑との諍いとかには無縁だったのは、幸せ」とよく言います。

「ねえちゃ」にはいま、お嫁さんが2人いますが、いっしょに暮していないこともあって、これまで、これといったトラブルもなく順調な関係を保っています。

ひょっとすると「嫁いびり」を伝授される機会がなかったのが、幸いしているのかもしれません。

 



harutoshura at 00:19|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2016年03月12日

特別な「3・11」

「3・11」から5年。あの日の津波の実態を追ったNHKの特集番組などを「ねえちゃ」も、「恐ろしことが起きてたんだね」などと大きな声をあげながら、いつもになく熱心に見つめていました。

でも、あの日、どこでどうしていたのか、いまではもう「ねえちゃ」の記憶にはあまり残ってはいません。津波からは遠い山国にいたとえはいえ、夫が死の床につくという、差し迫った現実に直面していたはずなのですが。

5年前の3月11日は、いよいよ臨終が近づいてきて個室に移されたころのはずです。「そういえば、看護師さんにベッドの隣に寝るところ用意してもらって、病院にずっといたかもしれない……」といったあたりまでで、それ以上ははっきりしないといいます。

東日本大震災から3日後の3月14日未明、夫は天寿を全うして病院で亡くなりました。「ねえちゃ」は、悲しみに打ちひしがれる、というよりも納得した感じで、比較的落ち着いて見送っていました。

「ねえちゃ」は、ふだんは地震には無頓着です。家の近くが震源で緊急地震速報が流れても「たいして揺れなかったよ」と平然としています。

それでも、連れ合いの死といっしょに訪れたこの大震災には、やはり特別なものがあったようです。現地の自治体へ応援で行った人の講演を聞きに出かけたり、長年貯めたコイン貯金を寄付したりもしていました。

山国で暮らしてきた「ねえちゃ」には津波の経験はありません。でも、山崩れや洪水などの治山・治水対策を仕事にしていた夫とともに、いろんな被災地の近くで暮らしてきた長い月日があります。

そんな「ねえちゃ」だけに、人並み以上に、被災者のかたたちの気持ちに寄り添えるところがきっとあるに違いありません。



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2016年03月11日

歯医者初日

きのうは、「ねえちゃ」が久しぶりにパシャマを普段着に着替えて起きてきました。天気もまずまずで、暖かな陽気。

「宿題」の歯医者さん、きょうは絶対に行きなよ、と厳しくいうと、3時少し前、やっと重い腰をあげて出かけていきました。

歩いて5分ほどの歯医者さんの後、いつものスーパーなどに寄って帰宅したのは5時半ころ。帰って早々「もう、待たされて、待たされて。待合室に患者さんなんてほとんどいないのに」と、かなりご立腹のようです。

それでも、スコンと抜けた奥歯を持っていったら応急処置で入れてくれた。X線撮影などの検査もして、次からちゃんとした治療に入るようで、予約日の書かれた診察券ももらってきました。

痛くもなんともなかったそうで、応対も親切だったといいますが、ただ、1時間半くらい待たされたのが、なんとも気にくわなかったようです。

「そんなこと言ったって、予約しないでいきなり行ったんだから待つのは当たり前でしょ。その場でやってくれたんだから、むしろ良心的な歯医者さんといえるんじゃない。

それに、電話予約しておきながらキャンセル、というのを2回も繰り返しておきながら、今度はいきなり行って、すぐやってくれなかったとグチるっていうのは虫がよすぎるよ。

帰ってきたってやることないんだから、待合室で、のんびり週刊誌とかいろいろ読んでくればよかったのに」

というと、「ねえちゃ」はそれなりに納得したらしく、シュンとおとなしくなりました。

なにはともあれ、3週間くらいかかって、やっと懸案の「歯医者さん初日」にたどり着くことができました。

これで、「やることがない」のが悩みの「ねえちゃ」にも、月曜日は生協の注文品受け取り、水曜日は宅食の集金、木曜日は歯医者さん、とルーティンの「仕事」がだいぶ増えてきました。



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2016年03月10日

そばの腰

「ねえちゃ」が暮らしている長野は、日本そばの産地として有名です。どこのスーパーでもたいてい、生そばを各種そろえています。

「ねえちゃ」も以前は、生そばを買ってきては茹でて笊に盛って、時々ごちそうしてくれていました。

でも、好みもあるのでしょうが、「ねえちゃ」の茹でる麺はどうにも軟らか過ぎて腰らしきが無く、私には合いません。

それで最近はもっぱら、「自分で作るから」ということになっています。軟らかいのは、そばだけでなく他の麺類も、ご飯もそうです。

「ねえちゃ」の連れ合いは、30代のときに橋から落っこちる大けがをして、歯の半分近くを入れ歯にしなければなりませんでした。

さらにその後、60歳ぐらいのときに胃癌を患い、手術で胃の多くの部分を切り取ってしまいました。

そんなわけで、夫のからだに合わせて、どんどんどんどん軟らかく、煮たり、炊いたりをするようになっていったようです。

きのう、割引で買ってきた生そばが消費期限だったので、まとめて茹でて、ざるそばとかき揚げで昼食にしました。

「食欲満々、胃も腸も丈夫な信州人なんだから、たまには腰があるそば食べたら」と「ねえちゃ」を誘ってみましたが、「軟らかいのじゃないともう胃が受け付けないの」と断られました。



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2016年03月09日

血圧手帳

きのう「ねえちゃ」は、だいたい3か月に1度の割合で通っている街の総合病院へ出かけました。最近、自分ひとりでトラブルなく行ける外出先は、ほとんどこの病院だけになってしまいました。

通院といっても、重い持病があるわけではありません。念のためにと、毎日1粒ずつ飲んでいる高血圧の薬の処方をしてもらいに行くのです。でも、この時だけは、ひとが変わったように率先して自らタクシーを予約して、きのうもトラブル無く帰ってきました。

友だちと遊ぶ約束や近くの歯医者の予約など、ことごとくキャンセルをして周りを困らせ続けている「ねえちゃ」なのに、距離的にはいちばん遠いこの病院だけは、どうして忘れずに自主的に行くのでしょう。病院でだれか友だちでもできたのかな?などと、ずっと不思議に思っていました。

実際は病院へ行っても待っている時間が大半で、診療といっても先生とは事務的な話をするだけ。血圧を測ることすら無いといいます。大きな病院なので、待合室での顔見知りもできないそうです。

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「ねえちゃ」はこのごろ、「頭がボケてきて」とか自分でもしばしば口にするようになりました。なので「せっかく高いタクシー代払っていくんだから、ボケが進まないようにするにはどうしたらいいのかとか、ひとこと相談したらいいのに」と、いつも口うるさくいいます。

でも、いつでも聞き流すだけで終わってしまいます。よくよく問い詰めてみると、家族がそういうので謙遜気味に「頭が……」と周りに切り出すだけで、本当は「少し物忘れはあるけど、ボケてきたとは全然思っていない」のだというのです。

だから、思ってもいないことを先生に言えない(プライドが許さない)というのが、周辺にはやや意外な、本音のようです。

それにしても、友だちと遊ぶのまで「行く自信がない」とキャンセルするようになったのに、どうして、この病院に行くことだけは忘れず、律儀に続けているのでしょう。その理由の一つに、どうも「血圧手帳」がありそうに思われてきました。

「ねえちゃ」の欠かさない習慣に血圧測定があります。毎日必ず測って、グラフにしていきます。そんな書き込みが、もう13冊びっしり埋まりました。グラフを書き込んでいくのが「ねえちゃ」にとって、どこか生きる張り合い、楽しみにもつながるところがあるのでしょう。

ちゃんと毎日書き込んで、きちんとやった証のグラフを先生に見てもらう。それは、学級日誌をちゃんと書いて先生にマルをもらって励みにする子どもに、どこか似たところがあるような気がします。

きのう、病院で14冊目の「血圧手帳」をもらってきた「ねえちゃ」は、帰ってくるとさっそく血圧を測って、新しい最初のページに記入しました。

物忘れが多くなっても、血圧のグラフをコツコツと毎日、書き続けていく。立派だ、と思います。でも、そんな立派さが、なんとも言えない寂しさを誘うのです。



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2016年03月08日

優等生

「ねえちゃ」は、優等生です。戸棚を整理していると、高校生のときの皆勤賞の賞状、職場での論文コンクールのトロフィーなど、いろんな“勲章”が出てきます。

お酒も、たばこも、カラオケも、パチンコも、マージャンも、まして競馬も、競輪も、やりません。こういったタグイは「男の人がやるもの」と決めてしまっているようです。

冠婚葬祭などで「カタチだけでも」とお酒をすすめられても、夫が依存症だった関係もあるのか、頑なに断りつづけています。

女子高生だった時かなにかに「良妻賢母の心得」を叩きこまれでもしたのでしょうか、男性と口を聞くのにも、“必要以上”とも思える気配りをしています。

親類縁者やごく限られた隣人以外で男性としゃべるのは、宅急便の配達やタクシーの運転手さんくらい。宅食も、生協も「女性が届けてくれるので」と続いています。

老人大学や老人クラブ、男性もいっしょのサークルや集まりにも、参加しようとはしません。

「**のおばあさん、彼氏ができたんだって……」と水を向けても、なんとなく冷たい眼差しになって、そっけなく「いいわね」と応じるだけです。 



harutoshura at 01:37|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2016年03月07日

満面の笑顔

南から暖かい風がやってきて、20度を超える陽気になったきのう、「ねえちゃ」は、すっかり普段着になってきたパジャマから、ズボンとセーターに久しぶりに着替えて、スーパーへ買い物に出かけました。

ちょうど帰ってきたところに、先日亡くなってお葬式があった、お隣のおばあさんの娘さんが、服をいっぱいもってやって来ました。

そでの短いカーデガンに、新品のスラックス、高級そうなコートもあります。それに、パジャマも3セット。亡くなったおばあさんの衣類だけれど、着る人が居ないからもらって欲しい、とのことだったようです。

お隣のおばさんは「ねえちゃ」よりも、ひとまわり小柄だったようですが、着てみると、どれもぴったり。

すると、何もやりたくないといっていた「ねえちゃ」が人が変わったように、コートやカーデガンを着ては脱ぎ、また着て「いいでしょう」の見せびらかしを繰り返します。

最近、家ではパジャマで居ることが多いのですが、「これだけパジャマがあれば、死ぬまでもう買う必要がないね」と喜んでもいます。

すてきな服が着られたときって、年齢も、カラダも、アタマも関係なく、はしゃぎ回れるものなのでしょうか。久しぶりに見た「ねえちゃ」の満面の笑顔でした。



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2016年03月06日

「きょうは何日だったっけ」

「ねえちゃ」といると、なん度もなん度も「きょう何日だったっけ」と聞かれます。

1日に1回や2回だったらいいのですが、聞いたとたんに忘れてしまうので、10分ごと、20分ごとに尋ねられるということも珍しくありません。

さすがに頭に来て、「そんなの自分で確かめてよ」というと、まずは食卓にある新聞に目を向けます。でも、それだと必ずその日の新聞が置いてある保証はありませんし、休刊日のときだってあります。

次に見るのが、日記。でも、いくら毎日つけているからといっても、その日にもう書いているのか、それともまだ書いていないのかもたいていは忘れているので、きょうが何日かを確認するというわけにはいきません。

そこで次は、携帯電話。ところが、「ねえちゃ」の携帯の最初の画面には、天気予報がドンと出てくるようになっていて、あしたの天気の「あした」の日付が大きく表示されます。

そのため、「きょう」を「あした」と勘違いしたり、「おかしい、私の携帯の日にち狂ってる」と首をかしげていたりすることもあります。

というわけで、仕方ないので、その日が何日かを知るためだけ用のデジタル時計を食卓の上に置いて、「きょうが何日か分からなくなったら、とにかくこれを見るように」と口が酸っぱくなるほど言うのですが、なかなか習慣になってはくれません。



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2016年03月05日

歯医者嫌い

子どものころ、いちばん嫌だったのが歯医者通いでした。あのキ~ン、キ~ンという高い音。神経の近くきたときの防ぎようのない痛み。

頭に浮かべるだけで、恐怖が走りました。学校の検診で虫歯があると判定されたときのショックといったらありません。

歯医者さんの門の前まで来ても何か言いわけをみつけて、寄らずに家に帰る、といったことを何度も繰り返しました。

そんなことしていると、母から「歯だけは、寝ていれば治るってことはなくて、悪くなるだけ。つべこべ言わずに行ってきなさい」と怒られたものです。

ところで、奥歯がスコーンと抜けてしまった「ねえちゃ」。近くの歯医者さんに、電話で予約をしてはキャンセル、再度、予約を入れてもまたキャンセルしてしまいました。

「だったら、近くなんだから散歩のついでに寄って、すいてるようだったら治療してもらい、混んでたら予約を取ってくればいいじゃない」というと、すんなりと「そうだね」。

ところが、この1週間、たびたび歯科医院の入口の前まで出かけては、「きょうは、診療日時を確かめるだけにした」などと言いわけをして、行っては寄らずに帰る、を繰り返しています。

「ねえちゃ」も「痛い」のが相当に嫌いなのでしょうか。それとも、「外出して何かをする」ということ自体を受け付けない、こころのバリケードのようなものが出来てしまっているからなのでしょうか。

むかしは「ねえちゃ」も、「きょうは歯医者さんに行かないとダメよ」と怒っていたお母さんだったはず、なのですが。



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2016年03月04日

5年の節目

「ねえちゃ」には、東日本大震災が特別なかたちで、印象に強く刻まれています。

震源からは遠い山国にいたので直接の被害があったわけではありませんが、奇しくも2011年3月11日は、入院していた連れ合いが危篤の状態に陥った日だったのです。

震災でなにもかもが混乱を極めるなか、ようやく病院にたどり着いた家族に看取られて、3日後の14日未明、83歳で夫は逝きました。

ほとんど意識がなかった連れ合いが、あの日の地震の揺れ、あるいは、いつもと違う看護師さんたちの話ぶりなどで、日本に未曽有の大震災が起こっていたことが察知できていたのかどうか。

それは、「ねえちゃ」にも分からないそうです。

毎年、この時期になると、テレビや新聞で、震災にかかわる特集や企画が集中するようになります。ですから、いくら忘れぽくなった「ねえちゃ」でも、こうした報道とともに、夫の命日が近づいていることに気が付きます。

今年は、あれから5年の節目。テレビからも「まもなく震災から5年です」といったアナウンスが頻繁に聞かれるようになりました。

そんなニュースを耳にした「ひなまつり」の夜、「おじいさんが死んで、もう5年になるんだ。早いね」と、「ねえちゃ」はポツリ、もらしていました。



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2016年03月03日

ワンカップ大関 ローソク

5年前に亡くなった連れ合いのために「ねえちゃ」は、仏壇に「ワンカップ大関 ローソク」や「ミニジョッキ ローソク」など、お酒をかたどったキャンドルをお供えしています。

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アルコール依存症を患うくらい、とにかくお酒好きだった夫は、ほとんど寝たきりで病院を転々としている間も「家に帰って一杯やりたい」と口癖のように言っていました。

けれど、やがて口から食べたり飲んだりすることができなくなり、最後の1年ほどは、食道のあたりに小さな穴を開けてチューブでお腹へ直接栄養剤を注入する方法を取らざるをえなくなってしまいました。

チューブを注入して満足に声を出すこともできなくなってしまったので、連れ合いはよく、親指と人差し指の間をおちょこを持つくらいの間隔にして見せては、お酒を懇願していました。

それでも「ねえちゃ」にできるのは、せいぜい、ガーゼに少しお酒を含ませて、唇に塗ってあげることくらいだったのです。

「あっち」へいったら思う存分、飲ませてあげたい。お酒のキャンドルには、そんな「ねえちゃ」の想いが込められています。



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2016年03月02日

整理整頓

「ねえちゃ」は、整理整頓が大好きです。ちゃんと片付いていないと、居ても立ってもいられなくなるようなところもありました。

食事が済むと、すぐに茶碗やお皿を片づけて、食器棚の決まったところにしまうのが習慣になっていました。

正月やお盆に、息子や孫たちがやってきて部屋を散らかしっぱなしにしているのが、気になって仕方がない様子でした。せっかく来たのだからと、決して口に出すことはありませんが。

何か、おいしいものを食べたり、遊んだりするよりも、片づけをしているときが、いちばん楽しそうに見えることもありました。

でも、最近ちょっと変わってきたように思われます。

食事が済むと、以前のように食器をつぎつぎ片づけるのは以前と変わりませんが、定位置と違うところに置くのか、定位置自体を忘れてしまうのか、どこにしまったのか分からななくて探し回ることがたびたびになりました。

自分の部屋も、あちこちに物が乱雑に置きっぱなしになったままの状態です。始終、あちこちを探し回るので、整理している余裕がないのでしょうか。特別に具合が悪いわけではないのに、一日中パジャマ姿で居ることも少なくありません。

「ねえちゃ」は「だらだらしてばかりで自分がイヤになる」と反省しきりですが、私などにしてみると、むしろ、もの忘れの効用。「だらり」とできるようになって、ホッと楽になった気がしています。



harutoshura at 02:29|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況 

2016年03月01日

2人分

「ねえちゃ」は、連れ合いが亡くなって5年になるいまも、長年の習慣でついつい2人分のご飯を炊いてしまいます。

食事の前には必ず仏壇にご飯を供えますが、ときどき「おじいさんにあげても食べてくれないし、いつもご飯が余っちゃって」と、ぶつぶつ言っています。

若いころ、「ねえちゃ」が仕事や行事で少しでも食事を作るのが遅くなると、夫はしばしばかんしゃくを起こして怒鳴りつけました。

ですから、決まった時間にご飯を炊いて食事を作らなければというのが、「ねえちゃ」の頭の中を、時には“強迫観念”のようになって占領していたのかもしれません。

例の「アルコール依存症」日記の中に、こんな記述がありました。

「11月15日 みかん狩りに行ったが、心配でならない。帰りの時間が1時間遅くなったので帰ってからの事が心配だったが、帰ってみると割合に機嫌よくびっくりした。ビール2缶をさがし出し飲んで居た。がっかり。だんだん話す声が大きくなる」

このときは連れ合いも、禁酒中にビールを飲んでしまったのが後ろめたかったらしく、さすがに怒鳴りまくることはできなかったようです。

さて、「だんだん話す声が大きくな」っていった先には、何があったのでしょう。辛抱強い「ねえちゃ」もとうとう堪忍袋の緒が切れて、“爆発”してしまったのでしょうか?



harutoshura at 00:29|PermalinkComments(0)ねえちゃの近況